アンダーパス水没事故―何が求められているか

1)自動車の危険性

 歴史上,水害時の自動車の問題が初めて取りざたされたのは,1982年7月23日の長崎大水害でした。それ以来,水害時の自動車からの脱出については,繰り返し問題にされてきました。このような動画も多々つくられ,警告は発せられていました。

FBS福岡,2023/06/07

注)動画上は,窓の中央下部を叩いています。この場所を叩いても力が分散するので,効果的ではありません。力が分散しない「端っこ」を叩く必要があります。
→緊急脱出ハンマーも先端をとがらせて,力が一転集中で伝わるように(圧力を高く)しています。

2)アンダーパス

 このような水害時の自動車の危険性は,アンダーパスで最も大きくなります。アンダーパス等の道路冠水危険箇所については行政から公表され,今回視察した箇所も下記マップに含まれていました。
 ・千葉市中央区稲荷町3丁目=84番
 ・千葉市中央区稲荷町1丁目=83番
 ・千葉市中央区村田町=88番

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000950679.pdf

3)どう,警告するか。

 ア 個人のレベル

 今回の豪雨は,水害時に,どうしたらアンダーパスに突入してしまう事態を防ぐことができるかという課題を提起しています。最後は,運転する個々人に委ねられる部分も多い課題だとは思いますが,まずは豪雨時の道路冠水の危険性を強く認識することですね。具体的には,マフラーが水没すると危険だという点を強く認識。
 そのうえで,このメルクマールが突然崩れる可能性があるアンダーパスを水害時は避ける。ナビシステムで冠水迂回ルートをしっかり表示させ,遠回りを厭わないことでしょうか。これは,走り慣れた道程,案外必要かもしれません。
 そして,最後は脱出対応。まずいと思ったら,早めに脱出の決断をすること。そして,その時に脱出できる道具を持っていることですね。

 イ 行政等の対応
 もう1つ,行政ほか公共的な対応としては「冠水注意」の電光掲示システムの導入でしょうか。予算が要る話ですが,このような対応が不可欠に思います。危険性の高いところには,神戸市・都賀川のように,目立つ警告をするべきかと思います。

【参考】
 神戸市の都賀川では,2008年7月に5名の方が亡くなっています。わずか10分ほどで1.3m上昇したという,急激な水位上昇の結果でした。ここでは,水位情報への警戒を四六時中,電光掲示板で呼びかけています。

都賀川,撮影2025.8.28

 なお,この問題は引き続き調査が必要です。今日のところはこんなことを思ったという備忘録です。

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