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ゼロから番組作るならまず「放送日」を決める


みなさんこんにちは内藤です。

前回は、テレビ業界11年間で得た結論として、
「企画が通る3段階」という話をしました。

きょうはこの話の続きです。

企画を通したい人・メディア関係者・映像制作者
の方だけでなく、何かゼロから形にしたい
全ての方にとって役に立つ話になればと思います。

越えるべき2つのハードル

ディレクターにとって、
ゼロから番組を作るのは簡単な事では
ありません。
それはスキル的な話ではなくて、
時間的、体力的、メンタル的な話です。

テレビ局で働く多くの方にとって、
みんなもれなく自分のレギュラーの仕事が
課されます。会社員なら当然です。

やりたい事をやる前に、
やらなければならない事が、
大なり小なりある状態です。

やらないといけない事をやり切った先に
初めてやりたい事にたどり着ける。

「タスクの山」

若手にとってはここが最初のハードルです。
何故ならやらないといけない事が最も多く、
誰かに任せる事もできない。
しかも同時多発的に何かしら先輩からの
別の仕事が振ってくる。
まさにハードモードです。

この「やらなければいけない事」が
最初のハードルです。

次に2つ目。

それは、

「変な番組作ってセンスなかったらどうしよう」

という「恐れ」です。

番組を作りたいと思ってはいても、
おかしなものを作ってしまったら...
成立しなかったらどうしよう...
誰かに批判されたら...といった、

「傷つきたくない気持ち」が顔を出します。

この2つが絡み合って、
一歩踏み出せないという人は
多いのではないでしょうか?
私自身がそうでした。

ではどうするか?

ゴールを決める。

これだと思います。

ゴールを決める

具体的には、何か月後に何分の番組を放送する。
そっちを先に決めてしまう。

「若手が勝手に決められるわけないじゃん」

と突っ込まれた方もいると思います。

意外とそんなことはありません。
枠と尺を選ばなければ、
だいぶ先の、何かしらの番組枠は
どこかに転がってます。そこを狙う。

私自身の例をあげます。

2021年に放送し、
YouTubeで64万回再生された
『不器用な監督 工藤公康の7年』や、

2025年に放送し、YouTubeで20万回再生の
『和田毅×城島健司 18.44 未来へのバッテリー』

これらの番組は先に放送枠と放送日だけ
数か月前に決まっていました。

逆に言えばその時点では、

本当に出演してもらえるのか?
何が今後取材できるのか?

などは全く決まっていませんでした。
今思えば信じられないですが、そうでした。

こうなった時のプレッシャーは半端じゃないです。
お腹痛くなります。

取材交渉に失敗したら、
ロケで失敗してNGを出されたら、
番組自体が成立しなくなるのです。

いざとなれば編成部が違うコンテンツを
用意するのかもしれませんが、
それは作り手にとって「敗北」です。

ただ、

「先に期限とゴールが設定される」ことで、
ディレクターは無条件で番組成立に向けた
行動をとるようになります。

追い込まれば追い込まれるほど、
ギリギリまで可能性を探ります。
そして成立するところまで
何とか持っていきます。

逆に言えば、

「いつかこういう番組を作りたい」

と思っているだけではいつまで経っても
実現しないんですね。

「まだ早い」
「ハマらなかった」
「着地点が見えない」

という諦めの理由が次々と浮かび、
チャンスを逃してしまいます。

個人的には「ゴールを設定する」ことは
オススメです。
予算も期間も限られる地方局は、
与えられた中でできるベストな番組を
作るべきだと思います。

ダサいとかチープに思われたっていい

別にいいです。
なぜそう言い切れるかというと、

「100%芯を食った会心の番組」なんて
自分は作れないんじゃないかと
思ってるからです。

私もこれまで特番を10本以上、
ゼロから作ったものも7本ありますが、
全て不完全燃焼です。

・あの映像を使えばよかった
・あの曲はトーンが合っていなかった
・字幕はこっちの表現の方が良かった
・あの取材が実現していれば...

こんな後悔ザラです。
全ての番組においてそうです。
責任は全てディレクターにあります。

100点がない以上、
1点でも積み上げていくしかないんですね。

「なんか良かったね」を1個だけでも作る

基本はこの考え方です。

繰り返しになりますが企画書を出す段階では、
ほぼ確実に何かしら別の仕事を抱えています。
きっとみんなそうだと思います。

ここまでやったら休みがなくなる、
満足に眠れない日々が続くかもしれない
といったイメージがすぐに浮かび、
挑戦する気持ちを揺さぶってくるんですね。

そこは自分自身との勝負です。

でもそこさえ乗り越えれば、
走り出しさえすればこっちのもんです。
ゴールが決まれば「やるしかない」ので。

そしてたった1個でも、1秒でも
誰かの感情が動く瞬間を目指す。

これだけで一歩目は踏み出しやすいはずです。

詳しくはこちらに書いてます。

枠がある喜び

ちなみに想像ですが、

キー局と地方局では、
30分や1時間の『枠を取る』ハードルは
全然違うのではないかと思っています。

例えばキー局のバラエティなんかで、
ゴールデン帯とかなったら
それはもうその人の会社員人生最大の
大一番だったりするのではないでしょうか?

きっと何段階もの審査があるんだろうなと
思うし、その難易度たるや想像に及びません。

地方局ではどうか?

30分や1時間の枠のハードルは
決して低くはありませんが、
キー局に比べたら遥かにマシだと思います。

「ギリ、熱意だけでもいける」

大事なのは、
ディレクターにとっては、
どちらもおんなじ1時間だという事です。

自分が伝えたい何かを形に残すという
意味では全く変わりません。

会社規模とか、影響力とか、売り上げとか、
キー局と地方局では天と地ほど差はあります。

ただ、ディレクターは、

何万人が見たかとか、
何十万人だからすごいとか、
数百人しか見なかったとかは、

実際考えないんです。
何故なら画面の向こう側の視聴者が、
見えないから。

だからどのエリアでどの規模で見られようが、
極限まで追い込んで番組を作った人は、

「無事終わって良かった」

これ以外の感想は
出てこないんじゃないかと思います。

極限まで追い込むのが好きな方は
こちらの記事もぜひ。


まとめ


①「タスクの山」と「恐れ」を理解する
②無理矢理にでもゴール設定をする
③ダサくてもいいので1点ずつ積み上げる
④規模は違ってもやり切った達成感は同じ

何かゼロから生み出したい方、
企画を通して実現したい方は、
完璧なんか目指さずにゴールを決めてしまうのが
ベストなんじゃないかなと個人的には
思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。



独立後のリアルやAI活用の本音は、Substackで毎日コツコツ書いています。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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