堂々と緊張する
――俳優思考・第四回
「緊張しない方法を教えてほしい」と、よく訊かれます。
気持ちはわかるのですが、これね…
ありません。
大小の違いはあれど、みんな緊張はします。
むしろ、生き物として緊張しないほうが不自然です。
良い緊張だの悪い緊張だの言いますが、
緊張してる時というのは、集中力が高まっている状態なんです。
だから、喜んでドキドキしてください。
してないほうが、むしろ危ない。
ただ、本質が大事なわけでね、
俳優なら、
演技で何を表現したいのか。
何を伝えたいのか。
ビジネスマンなら、
結果を得るために何をするべきか。
自分は本当はどうしたいのか。
そこに意識が向いていると、
人の目はそんなに気にならなくなるので、少しは緩和します。
それと、これは身体の話なんですが、
人は何かと接している面積が広いほど落ち着く傾向があります。
なので、床に寝そべっている状態が一番リラックスできて、
立っている時が一番緊張しやすいわけです。
だから、どうしようもない時は、
背もたれのある椅子に座るとか、壁にもたれるとかしてみることで、
少し落ち着きます。
それだけでも違ってきますので、
覚えておいて損はありません。
あとね、
自分だけが緊張しているわけじゃないから。
周りも緊張してるし、審査員だって緊張してることぐらいわかってます。
だから、緊張を隠さなくていいんです。
緊張することが駄目という枠を捨てて下さい。
誰が駄目だと言いました?
堂々と緊張すればいいんです。
「わたし、緊張してますけど何か?」ってね。
このシリーズのまとめはこちら→【俳優思考】
前回はこちら→【答えを教えない理由】
次回はこちら→【固定観念という名の鎧を脱ぐ】
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