答えを教えない理由
――俳優思考・第三回
現在、俳優養成所に通っている方もいれば、
これから通おうと考えている方もいると思います。
他には、単独の演技ワークショップや事務所のレッスンなどいろんなものがあります。
どこにしようか、いや、やっぱりやめようか、悩みもそれぞれでしょう。
中には通ってること自体がステイタスになってる人もいるかも知れません。
僕が演技講師をやり始めた頃、正直、迷いました。
金八先生のような講師にはなれないんですよ。
あれは1話に対して、物語の主軸を担う生徒が1人だったりするでしょ。
実際は違う。
主軸を担う生徒はそこにいる生徒全員なんです。しかも解決する問題ばかりじゃないですから。
だからね、身体が持ちません。
いや、別にサボってるわけじゃありませんよ。
ただね、結果、何もしてあげられないんだな、こっちは。
いっぱい勉強したら売れるってもんでもないですし。
『演技』ってね、答えがないんですよ。
だから自分で、「何か」を取りに行かないと。
その「何か」を、自分で感じて持って帰る。
その「何か」は、他人からしたらものすごいゴミかもしれない。
でも自分にとっては最高の栄養ならそれでいいよね。
だから、道を教えるより、
どういうふうに道を歩くかを考える苦しみや楽しみを感じてもらいたいんですよね。
人はどうしても、答えを求めてしまう。
時代も、どこか過保護になりつつある。
でも、答えは求めない。
そうすれば、自分のやること全てが答えであり、自分の責任になってくるから。
自分で責任とれるって格好良くない?
このシリーズのまとめはこちら→【俳優思考】
前回はこちら→【それでも、やってみる】
次回はこちら→【堂々と緊張する】
いいなと思ったら応援しよう!
もしこの記事が何かのきっかけになっていたら、とても嬉しいです。