【連載】覇権のOS:飛鳥の終焉 -サンライズ- 《その⑤》 feat. 持統天皇 - 女帝が繋いだ夢の架け橋 - from ロマン派史説
前回
飛鳥の終焉 -サンライズ-《その④》
どうやったやろか?
天武天皇は
壮大な夢を描いた
律令という
属人的な意思決定を抑制する機構
大和OS:飛鳥 Ver.2.9
とでも言うとこか
八色の姓
律令の骨格
藤原京構想
設計図は出来た
あとは構築あるのみやった
しかし
設計者である天武天皇は
その完成を見ることなく崩御してしまう
夢を託した息子
草壁皇子も即位すらせんまま逝ってもうた
飛鳥は
またしても継承危機に陥るのか?
そして
このまま
天武天皇の夢は潰えてまうんか?
しかし
その灯火は
消えへんかった
いや
一人の女性が消させへんかった
夫の夢を継ぎ
次の世代へと架け橋を渡す
飛鳥時代
最後の天皇にして女帝
彼女が架けた橋は
どんなもんやったんやろうか?
今回はその物語を
見ていこか😎
▼この記事を1枚にまとめると

✦ ✦ ✦
第一章:
終焉に咲く華

689年
草壁皇子の死
天武天皇の
夢を継ぐはずやった後継者
律令は
未完のまま
飛鳥は
後継者を失った
この時
天武天皇直系には
玉座を継ぐべき成人男子はおらんかった😅
血で血を洗う
後継者争いの火種は燻っとった
有力な宮家の皇子たちが
名乗りを上げ
そして
また誰かが
謀反の疑いで
消される
飛鳥が
繰り返してきた血の歴史
それがまた
飛鳥の地で始まってしまう
しかし
この時は
今までとは違った
一人の決心が
その争いの芽を押さえ込んだ
草壁皇子の母であり
天武天皇の皇后
鸕野讚良皇女
(うののさららのひめみこ)
690年正月
彼女は自ら天皇に即位する
第41代 持統天皇(じとうてんのう)
なぜ
ここで女帝やったんか?
答えは
めちゃくちゃシンプル
目的は
中継ぎやねん😎
草壁皇子は死んだけど
軽皇子(かるのみこ)という息子がおった
つまり
天武天皇と持統天皇の孫や
(祖父母が両方とも天皇😁)
でもこの時
軽皇子はまだ7歳や
とても
玉座には座れへん
「この子が成人するまで
私が、玉座を守り抜く」
もし他の皇子に
天皇を継がれてしまったら
夫である天武天皇が
生涯を懸けて進めて来たた改革が
完成せずに止まってしまう
可能性が高い
いや
天武天皇だけやない
天智天皇
斉明天皇
推古天皇
聖徳太子
中臣鎌足
蘇我馬子
物部守屋
その周辺で支えた人々
流された血
世代を超え
積み上げて来た OS:飛鳥
この百年の計を
必ず完成させなければという使命感
女帝 持統天皇は
大いなる決意と共に即位した
革命の血を
孫に引き継ぐ為の繋ぎ役として
自らを
イバラの歯車に組み込んだんや
ここで
少しだけ触れておきたい話がある
決意を胸に持統天皇となった
鸕野讚良(うののさらら)はどんな人物か?
その母は
遠智娘(おちのいらつめ)
さらにその父は
冤罪をかけられ妻子とともに自害した
蘇我倉山田石川麻呂や😎
(そがのくらやまだのいしかわまろ)
男たちは
戦や謀略で次々と消えていく
まさに
飛鳥時代の政治中枢はサバイバルやった
そして
女たちもまた
この動乱の飛鳥を生き抜こうとした
石川麻呂の血は
娘から孫娘へと受け継がれ
遂に
玉座に座った
持統天皇は
飛鳥の終焉に凛と咲いた一輪の華やった
✦ ✦ ✦
第二章:
未完のリリース

持統天皇が即位して
まずやらなあかんかったこと
それは
天武の夢を
動かすことやった
天武が作ろうとした
律令とは
律(刑法)と
令(行政法)の二本立てや
これらは
とんでもなく膨大で
天武天皇が生きとる間には
完成せんかった
しかも
まだまだ
完成には程遠い状態
そこで
持統天皇は
大胆な決断をする
689年
飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう)
をリリース
お尻の方を
よう見てみてな😁
「律令」やないねん
「令」だけやねん
なんで
律の完成を待たんかったか?
「律令」全部が仕上がるんを
待っとったら
自分の代でも
間に合わんかもしれん
そうなったら
夫が灯した火が消えてまう
しかも
現場統治は
あんまり宜しくない状態やった
行政の仕組みは
一日でも早く更新せねばならん
出来ることなら
完全版でリリースしたいけど
思い切って
先にできた令からリリースしたろ😁
持統天皇のこの判断は
単なる「見切り発車」やないねん
絶対に完成させる
という信念を突き詰めた結果
未完全であっても
動かして前に進めることを選んだ
開発目線で言うたら
アジャイル開発に踏み切ったわけや
(勇気ある一手やで😎)
コレこそがある意味で
約束した未来へのコミットメントやった
浄御原令には
官僚制度や統治の仕組みが入っとった
刑法にあたる
律が無い半分だけの未完成品やが
一部機能は
十分に運用する事が出来た
現代の
システム開発でも
機能単位で
小刻みにリリースするんはよくある
動く部分から
先にリリースして運用しながら磨きあげる
持統天皇は
それに近いことをやってのけた
(最先端の開発思想😎)
これによって
ずっと設計と初期開発段階やった
大和OS:飛鳥は
Ver.2.9 をリリースしたと言える
歴代の先人たちが
自分たち自身の生身で実証実験を繰り返し
天武天皇が設計し
持統天皇がβ版をリリースした
遂に
完成まで
後もう少しの所まで来たんや
✦ ✦ ✦
第三章:
藤原京

浄御原令で
官僚統治の仕組みは動き始めた
せやけど
持統天皇の仕事は
まだまだ終わってへん
天武天皇が遺した夢は
もう一つあった
最先端の都や
飛鳥時代の宮殿は
天皇が代わる度に場所を移しとった
そんな時代が
長らく続いとってん😅
しょっちゅう
宮殿の場所が変わんねんから
恒久的な
国家の首都が遷都できへん
そこで
天武天皇は
中国の都に倣った
本格的な
計画都市を構想しとった
そして
694年
持統天皇は
その夢を完成させる
藤原京(ふじわらきょう)
日本で初めての
本格的な条坊制の都や😎
▼条坊制
古代の都を碁盤の目状に区画した都市計画。東西南北に規則正しく道を走らせて区画を整然と割った都市設計のこと。現代やったら京都市をイメージしてくれたらわかりやすいと思うわ
中央に
天皇の住まいと役所を置き
その周りに
貴族や役人が住む
国のかたちを
目に見える形にしたんやな
浄御原令で作った
官僚制度
その官僚たちが
働くオフィスを計画的に建設した
つまり
ソフトウェア(令)が機能する為の
ハードウェア(都)が構築されたわけや
(これでOSとPC本体が揃ったな😎)
この藤原京の造営には
膨大な人手と緻密な計算が必要やった
土地の測量
資材の調達
役人の配置
等々
膨大なタスクで構成された
史上最大の巨大プロジェクトや
そんな
誰も体験したことの無かった
巨大プロジェクトで
一人の男が
頭角を現し始める
藤原不比等(ふじわらのふひと)
何か隠そう
かの中臣 改め 藤原鎌足の息子や
天智天皇より
鎌足が「藤原」姓を賜ったのが669年
それから
四半世紀が経っとった
不比等は
決して恵まれた立場やなかった
何故なら
壬申の乱により
天智天皇の息子である
大友皇子が敗死し
天武天皇の
治世になっとったからや
もうちょい
詳しく説明するとな
父 鎌足は
天智天皇の腹心やったんよ
つまり
藤原家は
壬申の乱で負けた側に近かった
実際には
壬申の乱の際
不比等は
まだ13歳ほどの少年
父はすでに亡く
戦には関わってへんねんけど
天武天皇の時代には
冷や飯を食わされる立場やってん
しかも
皇族だけで固める
皇親政治が始まっとった
非皇族の不比等には
詰みに近い逆風でしかなかった
しかし
不比等は
そこから這い上がる
血筋が弱い
武功もない
ただスバ抜けた
実務遂行能力で成り上がった
(超天才😇)
ほんで
ここがポイントやねんけど
当時の習慣では
権力は氏族単位で握っとった
蘇我氏とか物部氏といった
豪族が権力者
生まれがすべて
出自で人生が決まる世界観や
ではどうして
不比等は実力だけ出世できたんか?
実は
不比等の出世こそ
この国がかわりつつあった
証明でもあんねん
官僚に対する評価基準が
家柄から能力へ変化していく
不比等にとって生まれは不遇やったけど
この時期に活躍できたことは強運やった
ほんで
よくよく考えてみたら
運命っていうんは
面白い
能力で評価する仕組み
を作ったんは
天武天皇と持統天皇が整えた
律令の官僚制度やった
つまり
家柄として
不遇を受けた遠因が
壬申の乱の勝者が
天武天皇だったことやけど
自分が這い上がれる
仕組みと環境を作ってくれたんも
天武天皇
やったというわけやねん😁
藤原不比等は
新人事制度が生んだ最高の成功者やった
家柄や
派手な武勲ではなく
地道な実力で
朝廷の中にポジションを築いた
しかもやで
法律実務に明るかったという
浄御原令の運用
藤原京の造営
こういうのは
地味やけど必要不可欠な仕事や
しかし
やりたい人も
やれる能力がある人も少ない
そんな中
不比等は
着実にこなしていく
まだ
表舞台の主役やない。
しかし
次の時代を担うべく
藤原不比等は力を蓄えとった
藤原の時代を
ゆっくりと手繰り寄せ始めとった
でも
それはまた別の話や😁
✦ ✦ ✦
第四章:
新時代への架け橋

浄御原令で
統治を動かし
藤原京で
国のかたちを整えた
持統天皇は
やれることをやり切った
かの様に見えたが
彼女には
最大の使命が残っとった
孫に
政権を引き継ぐこと
即位の理由でもあり
自らがコミットした目的や
草壁皇子の
忘れ形見であり大切な孫
軽皇子(かるのみこ)
7歳だった孫は
いまや15歳になっていた
そして
697年
持統天皇は決断する
譲位
自分が生きている内に
玉座を譲る
軽皇子は
ついに天皇に即位する
第42代 文武天皇(もんむてんのう)
ここが
めちゃくちゃポイントやねんけど
飛鳥時代って
皇位継承の度に誰かが死を遂げとったやろ
いっつも
天皇が死んでから
「次は誰や⁈」
「わしや」
「いやウチの子や!」
と混乱が発生し
そこに
豪族たちの権力闘争が加わり
謀反や
粛清が多発する
しかし
持統天皇は
生きとるうちに譲った
(シンプルだけど確実😎)
自分の目が黒いうちに
後継者を玉座に座らせてしまう
これなら
誰が玉座に座るかで
揉め事が発生することもない
持統天皇は
史上はじめて戦略的生前譲位を行い
皇位継承の不具合を
完全に封じ込めることに成功した
(見事な安全運転や😎)
※補足
単に生前に譲位したという事であれば、同じく女性天皇だった皇極天皇が史上初めて生前譲位をしたんやけど、彼女の場合は、乙巳の変によるショックで偶発的に譲位した形やねん。そういう意味で、明確な戦略意図をもって譲位したんは持統天皇が最初と言って良いと思う。専門家の間でも数多く支持されている解釈や。
しかも
持統天皇は
皇位を孫に譲ってからも
太上天皇(だいじょうてんのう)
今風に言うと
上皇として若い文武を支え続けた
「譲りつつ、見守る」
この二枚体制で
孫の治世を盤石にしていった
どうして
今までこうしとらんかったんやろ?
まぁ現代の組織でも
そういうことって良くあるよね😅
前例や習慣を疑わず
同じ様に運用してるものって意外と多い
そして
文武天皇を支える
新世代の実務体制の中に
あの男は
しっかりと選ばれとる
藤原不比等
ついに
この男が国家の中枢に踏みこんだ
そして
文武天皇に
自分の娘を嫁がせることで
天皇家と
血縁を結ぶ
いわゆる
外戚政治ってやつね
(俺、天皇の親戚なんで😎)
そして
律令国家の完成へ向けて
実質的なリーダーとして動き始める
持統天皇が築いた
継承の安定という土台の上で
藤原不比等が
いよいよ OS:飛鳥 の総仕上げに入る
女帝が繋いだ
新しい時代への架け橋
その橋の向こうに
大和OS:飛鳥 Ver.3.0 の完成が待っとる
すなわち
大宝律令の完成や
✦ ✦ ✦
最後に

飛鳥時代は
血みどろの時代やった
三大豪族が争い
天皇すらも暗殺され
皇族どうしが
玉座をめぐって策謀を巡らせた
男たちは
権力を求めて次々と倒れた
一時的に勝っても
また新たな勢力が塗り替える
そんな
血みどろの飛鳥で
終焉に立ち上がったのは
凛とした女性やった
持統天皇
夫 天武天皇の夢を継ぎ
浄御原令で統治を改革し
藤原京で
政治中枢のかたちを整え
生前譲位という手段で
皇位継承の争いを終わらせた
彼女がやり遂げたことは
派手な戦でもパフォーマンスでもない
夫から孫へ
改革の灯火を消さずに受け渡す事
未完のOSを
次の世代へ粛々と渡しきる事
そうした
地道で強靭でしなやかな政治は
女帝 持統天皇だからこそ
実現できた大事業やったんかも知らん
百年も長きにわたった飛鳥の混乱に
終止符を打った
そして
女帝が架けた
架け橋の向こう側で
一人の男が
最後の大仕事に取りかかる
大和OS:飛鳥 Ver.3.0。
すなわち
大宝律令が施行される
次回
覇権のOS
飛鳥の終焉 -サンライズ-《その⑥》
feat. 藤原不比等
百年の計と一つの夜明け
いよいよ
百年に渡った開発リレーのバトンが
アンカーに渡る
飛鳥という時代が
完成し
そして
終焉を迎える
次回も
お楽しみに😎
筆者:Khaosan
波乱万丈な人生はこちら
【次回記事】

飛鳥の終焉 -サンライズ- 《その⑥》
feat. 藤原不比等
- 百年の計と一つの夜明け -
飛鳥の終焉 - サンライズ - 《その⑥》
【付録】 まとめ資料
【Khaosanの舞台裏】
大学中退のバンドマンが、遅めの社会デビューから叩き上げて、マニラで散って、再生して、20年を越えるBiz-dev人生の修羅場を通じて《日本精神》に辿り着いた。
その真相と現代ビジネスに効く独自考察を高尾から発信してます!
そんな Khaosan の 波乱万丈な人生 とこれまでの 全考察記事一覧 は、このリンク先で包み隠さず大公開中やで 😁
✦ ✦ ✦
📝 この記事について
この記事は学術的な通説とは異なる点を多く含んでおります。あくまで一つの「妄想」として楽しんでもらえたら嬉しいです。
この記事は、AI戦略アシスタント「コマちゃん」との対話をベースに執筆しました。
Khaosan / 2026年8月
#覇権のOS #持統天皇 #藤原不比等 #飛鳥浄御原令 #ロマン派史説 #藤原京 #生前譲位 #文武天皇 #組織改革 #ビジネス教養 #大宝律令 #日本史
いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます!
励みになります😁