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【連載】覇権のOS:飛鳥の終焉 -サンライズ- 《その④》 feat. 天武天皇 - 日本の設計図 - from ロマン派史説


前回
飛鳥の終焉 -サンライズ-《その③》

どうやったやろか?


壬申の乱で
血を分けた者同士が

玉座を賭けて
殺し合う事となった

すべての元凶は

大和OS:飛鳥 Ver.2.0に
「継承のルール」が無かったこと

このバグを
誰が、どう直すんか?

その答えが
今回から始まる最終章や


勝者 大海人皇子おおあまのみこ
第40代 天武てんむ天皇として即位する


そして


とんでもない大事業に
着手する


それは


人が人を裁くんやのうて
法が国を治める


律令(りつりょう)という
まったく新しい設計思想のOSの構築


飛鳥時代
最後の30年に何が生まれるんか?

一人の男が見た「夢」から
始めていこか😎




▼この記事を1枚でまとめると




✦ ✦ ✦
第一章:
神と成る

673年2月
大海人皇子は飛鳥浄御原宮あすかきよみはらのみやで即位した


第40代 天武天皇 即位


壬申の乱を制した
勝者や


しかし


天武天皇の頭の中には
祝勝ムードなんて一切なかったと思う。


なぜなら


自分こそが
継承バグの当事者やったからや😅


大和OS:飛鳥 Ver.2.0には
明確な皇位継承ルールが無かった


そのせいで
玉座やその脇をめぐり


古人大兄(ふるひとのおおえのみこ)
石川麻呂(いしかわまろ)
孝徳天皇(こうとくてんのう)
有間皇子(ありまのみこ)
大友皇子(おおとものみこ)


その他の人々も含め
あまりにも多くの血が流されて来た


そして自分自身も
甥 大友皇子 を死に追いやることになった


(勝っても、後味は最悪や😢)


天武天皇は
恐らくこう誓いを立てたはずや

「もう二度と
 継承で国を割らせん」


そのために


天武天皇が選んだ道は
徹底的な権力集中の仕組みやった


要するに
強力なトップダウン組織やな


具体的には


大臣を一人も置かん
という分かりやすい剛腕を振るう😁


左大臣も
右大臣も
太政大臣も


全部いらん!
皇族で政治を仕切ったるで!


皇親政治(こうしんせいじ)や😎


なんでここまで徹底的に変えたんか?
答えはシンプルや


蘇我氏を見てみ
物部氏を見てみ


これまでの飛鳥は
有力豪族が実権を握っては

血で血を洗う争いを
繰り返してきた

そして

皇族内部でも
誰と組むかによって血が流されて来た


もう
うんざりや😓


豪族を
政治中枢から締め出す

権力を
天皇に集中させる


そうすれば


争いの火種そのものを消せる
そう考えたわけや

大胆やけど
ある意味で理にはかなっとる😎

とは言え
決定打に欠けとる気もする


そこで
天武天皇は更に一歩踏み込んだ😇


天皇は神である
と定義した


つまり


自分自身を「神」として崇めよと
宣言したんや😎



この時代を代表する歌人
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)が

天武天皇の皇子 高市皇子たけちのみこを悼んだ歌に
こんな一節がある

大君は
神にしませば
天雲の
雷(いかづち)の上に
廬(いほり)せるかも

▼現代訳
我が大君は神であらせられるので、天雲の中の雷の上に、仮宮を営んでおられることでしょう。


天皇はもはや
豪族たちのトップという存在やない


現人神(あらひとがみ)


人の姿をしとるけど
神さんや

そういう存在に
天武天皇は自らを引き上げた

なんで
そこまでする必要があったんか?



豪族が争うのは
自分たちの権力を固める為や

相手が国のトップとは言え
逆らえへんくらい力をつけたらええねん

それは

前提条件が
人間同士の争いの場合や


しかし


相手が神さんやったら?
天皇=神やったら?


要するに
絶対的な権威を確立してしまえば

もはや誰も
張り合おうとは思わへん

神さんには
逆らっても勝てへんからな


これが


継承バグを根本から潰すための
天武の設計思想やった

人が人を従えるんやのうて
神が国を治める

大和OS:飛鳥 は
まさに神がかり的な進化を開始する


✦ ✦ ✦
第二章:
国のカタチ

権威を
絶対的なモノにする

天武天皇がやった事は
それだけやない

国のかたちそのものを
一から作り変えにいった


684年
八色の姓(やくさのかばね)制定


これまでの豪族は
それぞれ勝手に

臣(おみ)や連(むらじ)といった
姓(かばね)を名乗っとった

姓(かばね)とは、古代日本において天皇から有力な豪族へと与えられた政治的・社会的な地位や職能を表す「称号」であり「氏」とセットで世襲された。


いわば
整理されとらん称号やねん


天武天皇は
これを八つのランクに再編成した



▼① 最高位:真人(まひと)
清らかで偽りのない正しい人を意味する
元皇族に与えられた称号
天皇直系に近い血筋なだけに与えられた


▼② 第二位:朝臣(あそみ/あそん)
朝廷(あさ)に仕える臣下(おみ)を意味する
天武天皇に協力した従来の臣姓豪族
実質的な政治の中心を担う最重要の姓


③ 第三位:宿禰(すくね)
古代の言葉で気高く尊い男を意味する
従来の連姓を持っていた有力豪族
神話時代からの名門氏族


④ 第四位:忌寸(いみき)
「忌(いみ)」は神聖で清らかなこと
「寸(き)」は親愛を込めた尊称
主に渡来系の有力氏族に与えられた


⑤ 第五位:道師(みちのし)
技術や学問の道を司るリーダー(師)の意
技能集団を率いるトップに与える称号
実際与えられた形跡は見当たらない


⑥ 第六位:臣(おみ)
最高位だった「臣」の序列を引き下げた
「朝臣」をもらえなかった元「臣」の豪族
見た目は現状維持で実質的な格下げ


⑦ 第七位:連(むらじ)
「臣」と同じく「連」の序列を引き下げた
「宿禰」をもらえなかった元「連」の豪族
同じく実質的な格下げ


⑧ 第八位:稲置(いなぎ)
「稲を収穫して管理する場所」が由来
低身分の地方小豪族に与えられる称号だが
実際にはほとんど授与されていない



天皇に近い
上位に配置されとる

つまり

天皇を頂点にして
一本の物差しで身分を引き直したんや


ほんで
注目なんは 六位のおみ と 七位のむらじ


飛鳥時代の序盤
中枢における権勢を誇った豪族は


蘇我氏=臣の最高位 大臣(おおおみ)
物部氏=連の最高位 大連(おおむらじ)


かつて
国を二分した最高権力者のかばね

八段階のうち
下から数えた方が早い位置に配置した


一方


新設の真人や朝臣は
天皇家に近い者で固めた


つまり


天武天皇は
古い豪族の権威を意図的に格下げした


現代社会の例で
言うたら


経営者が変わった瞬間
人事制度を根底からガラッと変えて

旧経営陣の派閥を
下位に追いやったっちゅう感じや


(露骨な組織再編や😎)


さらに天武天皇は
様々な改革に続々と着手する


▼富本銭(ふほんせん)
日本で初めて作られた貨幣


▼藤原京の造営構想
中国の都に倣った本格的な都城の計画


▼国史編纂
国の歴史の正式な記録
後に古事記や日本書紀に繋がっていく



つまり


貨幣=経済システムの基盤整備
遷都=公共投資による技術開発
歴史=国家としての理念と文化


という形で


天武天皇は
当時としての近代国家に必要なモノを
矢継ぎ早に設計していった

(えげつないスピード感😁)


そして


681年

天武天皇は
ついに最大の事業に着手する

「律令を編纂せよ」😎


という
勅言とともに

最先端の法治国家をつくる為に
必要な法の整備を命じた


▼律(りつ)=刑法
罪と罰のルール

▼令(りょう)=行政法
国家運営のあらゆる仕組み


この二つを
ゼロから体系的にまとめるって話や


(いや、途方もない規模やん😅)


どうして
こんな大事業に打って出るんか?


それは
圧倒的な無力感と後悔やったと思う


飛鳥時代に
これだけ血が流れた原因は


習慣と経験による
属人的な判断基準で人が動いた事や



身分も
評価も
運用も
罰則も


皇位継承さえも


全てが
時の権力者の匙加減


「人」次第やった


せやから
権力者が変わるたびに血が流れた


天武天皇は
それを根本から変えようとした


具体的には

人が決める事を減らし
法で定める事を増やす

誰が読んでも同じ判断ができる
客観的に明文化されたルールで運用する

それこそが
安定的な国家運営やと信じた


しかし


口で言うほど
容易い事ではない


言うなれば

属人的リーダーシップで
成長して来たベンチャー企業が

上場審査に通る為に
抜本的な組織改革する様なもんや

今までの常識が覆り
現場では混乱と面倒ごとが増える


しかも


『律令』や『法』という概念すらない状態から
国家運営の為の法を一気に創る

当然の様に反発もある
誰もやった事ない

どうやったら
こんな面倒事に生涯を捧げられるんや?



天武天皇もまた
私利私欲を超越した革命家やった



20年以上も
敢えて玉座に座らず

様々な面倒事を乗り越えて
革命に命をかけ続けた天智天皇と同じや

私利私欲だけなら
大きなリスクを冒す必要はないねん

それでも
自らが信じる事に命を賭けた



なんという
皮肉



信じあう事が出来なかった兄弟は
ある意味そっくりやった



そして



天武天皇の改革は
天智天皇の改革を傍目で見て来た結果や



そうして
兄弟二人で行き着いた答えが



属人的な意思決定を出来るだけ減らし
法が国を治めるカタチ




(ん?思想だけなら現代国家と同等やな😁)



これこそが
大和OS:飛鳥 の最終形態やった


その基本設計書が
681年のこの詔やったわけや



✦ ✦ ✦
第三章:
未完の図面

681年
律令編纂の詔

天武の設計思想は
いよいよカタチになり始めた


しかし


ここで
現実が立ちはだかる

律令いうんは
とんでもなく巨大なんや

様々なシチュエーションに
対応する刑法

行政実務の隅々まで網羅した
適切な運用ルール

国家運営のすべてを想定し
明文化する


どう考えても
一年や二年で書き上がるわけない


だいたい
完成系を知る者が一人も居らんねん


勿論
唐の律令は参考には出来たやろうが

そのまま導入しても
日本の文化や実情には合わへん

単に翻訳した所で
最適化出来へんかったら無意味や


唐の律令は参考にしつつも
一から作り変えなあかん部分が山ほどあった


(想像しただけで無理や😅)


それでも天武天皇は
歩みを止めへんかってん


685年には
冠位も大幅に改定する


これまでの位階を
さらに最適化して四十八階へ

役人一人ひとりの序列を
精密に定めていく


国家の律令をゼロから作りつつ
現場の人事制度も同時に改革するなんて

史書に残ってへん
優秀な国士が集まっとったんやろうな

その人材が集まった由縁こそ
トップの本気さやったんとちゃうかな?


かくして


設計図は
少しずつ緻密になっていった


しかし


時代は天武天皇に
十分な時間を与えてくれへんかった


686年
天武天皇は病に倒れる


朱鳥(しゅちょう)と改元し
快復を祈願したが

その甲斐も虚しく
686年9月9日 天武天皇は崩御なされた


律令は
まだ完成しとらん


壬申の乱を制し
神となり

過去を憂い
国のカタチを設計した天武天皇


自分が描いた夢の実現を目にする事もなく
兄の元に召されていった


残された
膨大な未完の図面


そして


夢を託された
後継者


天武天皇は
次の玉座を継ぐ者と見込んでいたのは

皇后との間に生まれた
草壁皇子(くさかべのみこ)やった


「この子に、夢の続きを」


そう願って
天武天皇は目を閉じた


しかし


またしても
運命は残酷やった



✦ ✦ ✦
第四章:
夢のあとさき

天武天皇が崩御した後

草壁皇子は
すぐに即位せんかった

政務を執ったんは
天武の皇后

つまり

草壁皇子の母であり 
天武天皇と共に壬申の乱を戦い抜いた女性や



なんで
すぐ即位せんかったか?



理由は
大きく二つある

一つは
草壁皇子が若かったこと

そしてもう一つは
きな臭い事件が原因やねん


天武天皇が崩御した
その翌月

686年10月

一人の皇子が
謀反の罪で捕らえられる


大津皇子(おおつのみこ)


天武天皇の子やが
草壁皇子からすると異母弟や

しかも

この大津皇子
ただ者やなかってん


文武両道の英才であり
人望も厚かった

はっきり言うて

草壁皇子の
最大のライバルやってん


そんな大津皇子に
謀反の疑いがかかるなんて、、、😅


そして


捕らえられた
翌日

弁明の機会も
ほとんどないままに

大津皇子は
自害させられたという


享年24歳


妃の山辺皇女(やまのべのひめみこ)は
後を追って殉死


(まだこの展開あんのか😢)


ここまで読んできた人なら
ピンとくるやろ

有間皇子
大友皇子
大津皇子

玉座に近い有望な若き皇子たちが
謀反の疑いを掛けられる

飛鳥では
何度も繰り返された光景

常に真相は
闇の中


しかし


この事件で一番得をしたんが
草壁皇子とその母やったことは事実

皇位継承時の不具合を直そうとした
天武天皇の身内ですら

血で血を洗う継承争いから
逃れられずに居た


そして


皮肉なことに
ライバルを消しても

草壁は
玉座に座れんかった

むしろ

人望が厚かった大津皇子の処刑が
宮廷内の反感をよび

かえって
草壁皇子の即位を妨げた


(誰も得しとらん😢)


そのまま
三年の月日が流れ

689年4月13日
草壁皇子は急死してしまう


享年27歳


死因は
日本書紀にも記されてへん


通説では
病死やけど、、、

即位を目前にした
あまりにも突然の死やった


(思う所があり過ぎる😅)


天武天皇が
指名していた後継者

律令国家という壮大な設計図を
受け継ぐはずやった皇子は

即位せんまま
父のもとへ逝ってしもうた


律令は
未完のままや

誰も
玉座を継ぐべき者がおらん


またしても
飛鳥は継承の危機に直面した



✦ ✦ ✦
最後に

天武天皇は
壮大な夢を描いた


自分が見て来た不幸が
二度と起こらへん様にする為

律令という最新機能を取り込んだ
進化版OSへアップデート


しかし


その夢は
未だ図面のままやった


そして


夢を託されたはずの
草壁皇子は

玉座に座る前に
病に倒れて逝ってしまった


このまま


天武天皇の夢は
潰えてしまうんやろうか?


しかし


天武天皇の夢は
ここでは終わらへんねん


幾度となく
激動の飛鳥を救ってきたのは

覚悟を決めた
女帝たち

夫を亡くし
息子まで亡くした皇后が

自ら
玉座に座る決意をする


鸕野讚良皇女(うののさららのひめみこ)


蘇我の血を継ぎ
天智天皇の娘であり
天武天皇の妃となった


男たちが
倒れていく中で

最後に立ち上がったのは
女帝やった

未完の夢は
彼女の手で世代を超える


次回

覇権のOS
飛鳥の終焉 -サンライズ-《その⑤》

feat. 持統天皇
女帝が繋いだ夢の架け橋


次回も
お楽しみに😁




筆者:Khaosan
波乱万丈な人生はこちら


【次回記事】


覇権のOS
飛鳥の終焉 -サンライズ- 《その⑤》

feat. 持統天皇
- 女帝が繋いだ夢の架け橋 -



【付録】 まとめ資料



【Khaosanの舞台裏】


大学中退のバンドマンが、遅めの社会デビューから叩き上げて、マニラで散って、再生して、20年を越えるBiz-dev人生の修羅場を通じて《日本精神》に辿り着いた。

その真相と現代ビジネスに効く独自考察を高尾から発信してます!

そんな Khaosan の 波乱万丈な人生 とこれまでの 全考察記事一覧 は、このリンク先で包み隠さず大公開中やで 😁


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📝 この記事について
この記事は学術的な通説とは異なる点を多く含んでおります。あくまで一つの「妄想」として楽しんでもらえたら嬉しいです。

この記事は、AI戦略アシスタント「コマちゃん」との対話をベースに執筆しました。

Khaosan / 2026年8月


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