見出し画像

OBSのAACオーディオエンコーダについて

先にまとめを書いておきます

  • 2025年現在、192kbps以上なら、FFmpeg native AAC(OBSデフォルト)とCore Audio AAC(Apple)の音質は概ね違いはありません

  • 元々はCore Audioの方が明らかに良かったのですが、現在はほぼ差が無くなり、現在192kbps以上だと選ぶのは気分レベルになりました

  • 128kbps以下だと今も明らかにCore Audioですが、OBS配信で100kbpsとかケチってもあまり意味がないのでビットレートで殴りましょう👍

以下小難しい説明とか画像とかです😇



はじめに

OBSの音声用のAACエンコーダーには次の2種類があります

  • FFmpeg native AAC:デフォルトで使える

  • Core Audio AAC:Apple製、iTunesなどを入れてると使える

以前はFFmpeg native AACは性能がいまいちの上にカットオフ周波数も低かったのでよくCore Audio AACが推奨されていました
(私自身もCore Audio AACをオススメしてました)

ただ2023年にtwoloopオプションが導入され大幅改善、2025年現在は

  • カットオフ周波数などもCore Audioとほぼ同じ

  • 音質も192kbps以上なら同等

という感じになっています

私も昨年海外のDJさんから色々教えて頂いたのですが、アカウントごとポストが消えてしまっていたので改めて簡単に検証してまとめておきます

以下、画像をペタペタ貼っていきます

データ比較

元データ

自作のピンクノイズです

PinkNoise

FFmpeg native AAC

FFmpeg native AAC - 192kbps (Cutoff 19.3kHz)
FFmpeg native AAC - 256kbps (Cutoff 22.0kHz)
FFmpeg native AAC - 320kbps (Cutoff 22.0kHz)

Core Audio AAC

Core Audio AAC - 192kbps (Cutoff 19.4kHz)
Core Audio AAC - 256kbps (Cutoff 22.0kHz)
Core Audio AAC - 320kbps (Cutoff 22.0kHz)

一括表示

比較しやすいよう全て20kHzぐらいまでに揃えています

まとめ

  • FFmpeg native AAC

    • 192kbps:Cutoff 19.3kHz

    • 256kbps~:Cutoff 22.0kHz

  • Core Audio AAC

    • 192kbps:Cutoff 19.4kHz

    • 256kbps~:Cutoff 22.0kHz

  • 参考

    • CDに録音出来る周波数(理論値):22.05kHz

    • 人間の聴力:一般的に…
      10代 19-20kHz、20代 18kHz、30代 16kHz、40代 14kHz

余談:音楽経験があると細かく聞き分け出来るのかなと思ってましたが、調べたら逆で、音楽やってる人は普通の音域(200Hz~8kHzあたり)の感度は上がりますが、高周波(12kHz~)では下がるそうです(参考論文
技術や経験値は、能力の総量を増やすのではなく能力配分を最適化するもの、と考えると確かに納得の結果です

  • 波形の評価

    • FFmpeg:全体的に原音に忠実

    • Core Audio:256kbpsは忠実ですが、192kbps・320kbpsはほんの少しコンプを掛けたような変化が見られるような?
      (別データで再確認してないので今のところ話半分で)

音質評価

まとめと感想

  • 192kbps :WAV ≧ Core Audio  FFmpeg

  • 256kbps~:WAV Core Audio  FFmpeg

  • (参考)~160kbps:WAV > Core Audio > FFmpeg

  • VRDJ/VJや音楽配信は最低でも192kbpsだと思うのでどちらでもOK

こういう実験するぐらいなので私は当然Core Audioも入れてますが、本当にどちらでもいいと思います
別の記事(ライブ配信の仕組み)にも書いたように昨今は192kbpsが最低ライン扱いなので、気になる人はお守りぐらいのつもりでいいと思います

あと、改めて調べ直してて思いましたが、今もエンコーダ界隈は低ビットレートでの品質改善に重点を置いてる感じっぽいですね
Bluetooth用とかならまだしも、普通の配信用なら節約しても100-200kbpsぐらいのオーディオエンコードなんて、プログラミングと同じでもっと富豪的に帯域使って別の付加価値を考えてもいいんじゃないかなと思うんですが……(怒られそう)

おまけ

Core Audio AACの入れ方

  • Microsoft Store 以外からiTunesを入れる

    • これで上手く行けば一番楽です

  • ↑がダメな場合

    1. Troubleshooting issues with iTunes for… から "iTunes 12.9.1.4 for Windows (64-bit)" を落とします

    2. "iTunes64Setup.exe" の拡張子を ".cab" に変えます

    3. お手持ちの解凍ソフトで "AppleApplicationSupport.msi" と "AppleApplicationSupport64.msi" を取り出します

    4. 両方インストールします

ちゃんと導入出来た場合、OBSを新しく起動すると音声エンコーダでCore Audio AACが選べるようになっているはずです

History

  • 2025/08/20:表現の修正など

  • 2025/04/30:書きました

関連記事