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「休んでるのにうつが良くならない…」ちゃんと休めてないのかも

はじめに

「ちゃんと休んでるはずなのに、全然回復しない」
そんな声を、これまで何度も聞いてきました。

実は、“休んでいるつもり”でも、心と頭がずっと働き続けていることがあります。
この記事では、うつの回復を阻む「休めない心」について、少し掘り下げてみます。

休んでいるのに、うつがよくならない理由

ずっと休んで、薬も飲んでるのに、全然うつがよくならない。
じゃあ、生活リズムを整えた方がいいのか?それとも何か始めた方がいいのか?

「行動活性化療法」という治療法があって、うつの急性期が終わったら少しずつ行動を増やしていくっていう方法もあります。
でも、それ以前にーー
本当に「のんびりと休めているか」、これが大事なんじゃないかと思うのです。

それ、本当に”休めて”いますか?

たとえば、うつの人が1週間横になって休んでいたとします。
家族から見れば「休んでいる」ように見えるかもしれません。

けれど、本人の頭の中ではずっと
「早く動けるようにならないと」
「しんどいしんどいしんどい」
と、ぐるぐる考え続けている。

身体は休んでいても、頭はフル回転。
かえってうつがひどくなることも珍しくありません。

スマホ・ゲーム、息抜きになってる?

また、「休んでる」と診察で言う人でも、実は起きている間ずっとスマホで動画を見続けたり、ゲームをしていることがよくあります。
「昼寝もしてる」と言っていても、実は不安で落ち着かなくてスマホをいじり続け、エネルギーを使い果たして気絶するように眠っている――なんてこともあります。

それは、昼寝ではなく“倒れてる”んです。

エネルギーを使い切って、ようやく休める。
でも、それを繰り返していて「充電」できると思いますか?

本当の充電は、余裕がある状態で休むからこそできるんです。
不安で落ち着かないと、それができない。だから苦しい。

永遠に続く”テスト前の片づけ”

テスト前に落ち着かなくて、部屋の片づけを始めてしまった経験、ありませんか?
テストは終われば、結果はどうであれスッキリします。

でも、うつや心の不調で落ち着かない時にスマホを見続けたり、ゲームをし続けるのは、そのテスト前の片づけを永遠にやり続けているようなもの。

――正直、地獄です。

交感神経がずっと興奮してしまい睡眠の質も下がって夜も休めない。スマホを手放せないことで「家族や職場の人に怠けてると思われてるんじゃないか」と不安が強まり、もっと落ち着かなくなってしまう。
そんな悪循環に陥ってしまうこともあります。

それこそががんばっている証拠

じゃあ、なぜこんな状態になってしまうのか。

それは――
「どうにかしなきゃ」と思っているから
つまり、自分の人生にちゃんと向き合っているからです。

本当の怠け者って、何も考えず、のんびり休めるんですよ。
でも、1日中ぐるぐる考えて、何もできなかったとしても、ものすごくがんばってるんです。

がんばったかどうかの判断基準

「自分ががんばったかどうかわからない」、「がんばったなんて思えない」と言う人に
「今日1日、”ずる”をしたかどうかを振り返ってみてください」と伝えるようにしてます。

ここで言う「ずる」とは:
・ただめんどくさいからという理由だけで、物事を先延ばしにすること
・ただめんどくさいからという理由だけで、自分がやらないといけないことを人に押しつけること
です。

一方で、しんどいから休む、先延ばしにする、人に頼る
これは「ずる」ではありません。
体調を整えるために必要なことです。

不安で落ち着かない人は「ずる」はしてないというか、できないんじゃないかと思います。
いつか、少しでもできるようになると不調にはなりにくいとは思います。

「ぐるぐる考えて落ち着かない」から、のんびり休めるようになるための「切り替え」について記事にしました。


このnoteでは、
不安や落ち込みで「ぐるぐる考え続けてしまう人」が、
少しずつ気持ちを切り替えて休めるようになる考え方や工夫をまとめています。

不登校、うつ、親子関係、過剰適応など、
日々の診察で実際にお伝えしている内容を、
読みやすい形で書いています。

「続けて読んでいたら、少し楽になっていた」
そんな記事を書き続けていきたいと思っています。

穏やかに過ごせる日が、少しずつでも増えていきますように


今の状態に合わせて読めるように、テーマごとに記事をまとめています。

気になるところから、無理のないペースで読んでみてください。

・不安や焦りで休めない方へ

→ 少しでも落ち着いて休めるように


・子育てや不登校で悩んでいる方へ

→ どう関わればいいか迷っているときに


・親との関係に悩んでいる方へ

→ 過干渉への対処や距離の取り方について


・同じ悩みを持つ人の声を読みたい方へ

→ 「自分だけじゃない」と感じたいときに


こうした考え方を大切にしている理由は、こちらに書いています。

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精神科医・城戸高志 ありがとう!