自己紹介|『生きたいように生きる人』が出来るまで - 社会人篇vol.1
『生きたいように生きる人』が出来るまで。
前回は学生篇ということで、
書かせて頂きました。
今回は続編として、社会人篇を
お届けしたいと思います。
自分を諦めた人間が、
劣等感の中で利己的に生きながら、
誰かのために、という
価値観を得るまでのお話。
長いですがお付き合いいただけると幸いです。
※今回も超長文、4000字弱
形成されたストイック・マイノリティ
自衛隊は4年弱勤めた。
教育期間は約半年ほどであったが、
朝起きるから寝るまでに至って規則は厳しく、
感覚としてはまるで囚人と思えるものだった。
運動能力や体力には突出したものがあり、
訓練については比較的大した苦労はなかった。
とはいえ、寝ずに穴を掘り続けたり、
何日も風呂にも入れず山籠もり、
何十キロの荷物を背負いながら
12時間歩き続けるなどはさすがに堪えたが。
だが縦社会構造には最後まで慣れることはなかった。
年功序列で決まるヒエラルキー。
不条理・理不尽に強制される同調。
気に入らなければ飛んでくる暴言・罵声。
僕は幸い?従属することと、
示された中で全力を尽くすことには慣れていた。
両親に従い切っていた気質が役に立ったのだろう。
また、自分が出来ない側の人間だと
思っていた節もあり、努力は好きだった。
そんな姿勢が好まれたのもあり、
特に厳しい先輩勢からは可愛がっていただいた。
逆を言えば、努力や姿勢より
人間関係・付き合いなどを重視する人たちには
結構嫌われていたように思う。
これらの経験がいまの僕のストイックさや、
誰にも染まらないマイノリティ気質の形成を助長したように、いまは思う。
自分らしく、生きたくなった
3年も過ぎた頃、自分の生き方に問を立てていた。
思えば、両親を納得させるためだけに入隊した自衛隊。
その先のことなど何ひとつ考えていなかった。
今ほど深くではないが、
このとき自分とよく向き合った。
当時感じたのは、つまらないという感情だった。
ここで何してるんだろう。
この世界だけを知って生きて、
僕は何を得たいのだろう。
このまま、人生を終えていいのか?身震いした。
定年までい続けること。
これから30年以上。
いや、無理無理無理――。
その気持ちに気が付いてしまってからというもの、自衛隊での生活に一切身が入らなくなった。
こんなことをしてる場合じゃない。
国民の大事な税金を頂戴して、
こんな生き方してる場合じゃない。
その一ヶ月後くらいだろうか。
中隊長に辞める旨を伝え、転職活動を行い、
約半年かかって、無事に転職することとなる。
あとから気付いたが、
この間、両親には何も相談をしなかった。
初めて、ひとりで人生を決めた、瞬間だった。
自分らしく、を拗らせた
小売業はホームセンター(以下HCと表記)に転職した。
理由は……バカみたいな話だが、
HCでは、こと「住」という点において、
生涯必要なものが揃っている。
これらの知識を得ることは、
生きる知恵として永遠に役立つ。
そう考えたからだった(ちょっと自分でも何言ってるかわからない)
でも40歳になった今でも、
結構役に立ってます笑
HCでは、同じ会社に15年従事した。
小型店から超大型店まで。
ありがたくも大型店の管理職までやらせていただいた。
僕の人生の基盤を作った時代でもある。
入社数年までの拗らせ
権力には屈しない、舐められてはいけない。
自衛隊での経験から、自分を弱く見せることを特に嫌った。
その結果、僕は入社開幕から
気丈に振舞うことに注力していたが、
何を勘違いしたのか、
生意気に、先輩にも管理職にも
当たり前にタメ口を利く、
常識外れ過ぎた、生意気なモンスター社員だった(と自分では思っている)
どれくらい酷かったかと言うと……
・入社1週間で店長に「おい、おっさん!」と呼ぶ
・仲良くなった先輩は速攻であだ名で呼ぶ
・お客さんにも当たり前にタメ口
・リーダーを差し置いて、勝手にチームの指揮を執るうん、酷いね。
穴があったら入りたいほど恥ずかしい話だ。
本当のところ、心は常に揺れていた。
優柔不断な自分。
不器用で何も上手くできない自分。
他人の顔色や声色、
息遣いや仕草から感じられる
期待外れというレッテルの感触。
それを感じてしまったときの、心の動揺。
見せてしまったら負けだ。
そうしたら僕の存在価値はなくなってしまう。
強くありたい、強く見せたい。
僕は強くあらねばならないんだ。
そんな気持ちの結果だった。
拗らせが、変容するとき
転勤を繰り返しながら、
モンスター期間を数年続けた。
こんな自己顕示欲の塊であった僕は、
会社としてさぞ扱いにくかったことと思う。
僕は7年かかって、ようやく昇進した。
当時、HCでは主任的な役職に該当する
リーダーになるのは3~5年程度。
乗り遅れてるのは明白だった。
ともあれ、僕は初めてチームを持った。
ここで僕の中で新しい変化が起きていく。
まったく畑の違う部門を持つことになった。
商品知識も、お客さんの質も、
チームのメンバーの気質さえ、まったく違う。
何より問題だったのは、
部下となるメンバーたちが、
リーダーという人間を信じていないことだった。
全員が全員、意欲がなかった。
コミュニケーションも取れておらず、
何を指示するも懐疑的、非協力的。
仕事は全部中途半端。
聞くと、前任のリーダーが権威主義的で、
フォローなどもせず、人格否定的であったとのこと。
そんな経緯からメンバーは
上司という存在を嫌っており、
店長もこのチームの分離状態には手を焼いていた。
どうしたものかと思いながら、
彼らの仕事ぶりを観察していた。
そのとき、いつの間にか僕の心に湧いていた気持ちに気が付いた。
どうにか、彼らの力になれないだろうか無意識的にそう思っていた。
ずっと、自分がどうあるべきかばかり考えてきた。
自分がどう見られるか。
いかに、見てほしくない部分を見られないようにするか。
そんな利己的であったはずの僕の中に
初めて生まれた「誰かのために」という想い。
他人軸を自身に取り入れる、始まりだった。
誰かのために、尽くせる喜び
恥も外聞もなく、僕は彼らにお願いした。
「仕事を教えてほしい」
「一緒にやらせてほしい」未知の領域の部門であることから、
僕はリーダー、上司という立場でありながら、
彼らの仕事を理解していなかった。
彼らを助けるには、
彼らの仕事や傾向、本心に至るまで
知る必要があると、感じていた。
懐疑的だったメンバーは
もちろん目を丸くする。
そんなことも気にせず、
僕は掃除から花の水やりまで、
全員の担当部門の仕事を
イチからすべて一緒に行った。
会話を重ね、考えを聴き、
課題を見つけ、互いに創意工夫し、
真正面から彼らに向き合い続けた。
やがて、分離していたチームは
少しずつ結合していき、
大きな波に変わっていく。
低迷していた部門売上の伸長率や昨対比、
企画品の売り上げなど、
当時の同規模店舗の中で
気付けば、全国トップクラスとなっていた。
蓋を開けてみて、これには正直驚いた。
だが、本心としてはそんな数字のことよりも
僕は自分の内面の変化に、一番驚いていた。
みんな、楽しんでくれている
伸び伸びしてくれているそう考えていることも驚きだったし、
何より、それに喜びを感じている自分がいること。
何とも不思議な感覚だった。
「あのチームがこんな一丸になるなんて」
「お前のチームは何も心配していない」
当時の上司や店長に、
そう言ってもらえるほどに、
チームは変わった。
やったことは、ただ彼らのために
出来ることを尽くしただけ。
その尽せることが、僕にとって
最大の喜びになっていた。
価値観を醸成していく
リーダーに昇進して3年弱。
再度昇進の話を頂く。
大型店の副店長辞令だった。
最も出世の遅かったモンスター社員が、
多くの先輩社員を差し置いての急な昇進。
一番驚いていたのは、僕自身だったが。
昇進と同時に転勤を命じられた。
多くの感謝を渡し合い、
チーム、店を後にした。
その後、新しい店舗では大いに苦戦した。
でもやることは「誰かのために尽くす」こと。
それだけは変わらなかった。
誰よりも話を聞いてくれて、ありがとう
全員の名前や仕事、全部覚えてくれたのは清水さんだけだった
いままでで一番、良い上司でした転勤する度、そんな言葉を頂いた。
助けたい、力になりたい、誰かのために。
それはもはや顕在意識の域を越え、
無意識下で行われるほど、
僕には自然なことになっていた。
いまでこそ思うが、
それが僕の現在に至る
価値観の基盤となっている。
自分を諦めた、従属人間。
劣等感の塊故の、努力人間。
守ることに必死だった、利己的人間。
そんな人生送って来たやつが、
よくもまあこんなに変わったものだと思う。
そうして時は過ぎ、
新店舗の異動を命じられ、
そこで僕の人生が180度変わっていく。
人生のターニングポイントが、来る。
――続きは以下。
『喪失と再生』の社会人篇 vol.2 ▼▼
おわりに
ここまでの長文、お読みいただいて本当にありがとうございます。
自己紹介については、
あとで総合記事を作成し、
これら各篇の自己紹介記事を
リンクで一覧掲載する予定です。
この各篇の自己紹介記事については、
あえてまともに推敲もしておりません。
思ったこと、思いついたこと、
思い出したこと。
それらをほぼ殴り書きしてます。
上手く書くとか云々より、
なるべく嘘偽りない、
等身大の自分をお伝えしたかったので。
根気強く読まれ、スキ・コメントフォローしてくださる皆様には感謝しかありません。
あと2篇で完結です笑
長めですが、どうぞよろしくお願いいたします。
しみー
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