【66】至高の男④連載「菌活ボーイがゆく」
発酵の世界にハマるきっかけは、いつも小さなひと匙から🥄✨
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”(菌活友だち)づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

(前回のお話:トラとライオンの真っ向勝負になった)
満月の夜がやってきた。
「逃げてもよかったんだぜ」
ラオにゃんが、トラさんに向かってぐふふと笑った。
のぼにゃん師範によると、トラさんとラオにゃんは幼い時からのライバル。
「キジトラの竜虎」とささやかれ、切磋琢磨してきた仲だ。
宗家の御曹司トラさん。
天才と呼ばれたラオにゃん。
ところが、トラさんは先代家元とけんかして家出した。
それで、ラオにゃんをさっちー師匠の婿にして、宗家を継がせる話が持ち上がった。
「やだ。あんなの」
師匠のひと言でご破算になり、傷心のラオにゃんも姿を消した。
それから、いくつもの星が流れた。
「俺様は美星町の山奥で、星を読みながら修行を重ねていたのさ。いまこそキジトラ流の継承者を決めるときだあ」
ラオにゃんが高らかにほえた。
(続く)
