「見えてる」と評判のタロット占いに行ってみた話と1年後の答え合わせ
去年の1月、占いに行った。
「よく当たる」と評判の占い師で、30分のコース。
当たるかどうかは半信半疑だった。ただ、誰かに話を聞いてほしかった。
それだけだったと思う。
相談したかったのは2つ。仕事のことと、子どもの習い事のこと。
仕事編:何も言っていないのに
繁華街の雑居ビルに、恐る恐る足を踏み入れる。
占い師、というとなんだか気難しそうか、儚げな女性をイメージしていたが、第一印象は気さくなサバサバした方。
タロットを切りながら、「で、今日は何の相談?」と笑顔で聞かれた。
「仕事のことを相談したくて、今は管理職をしていて……」
そこまで言った瞬間だった。
「あなた、1人1人に寄り添いすぎだね」
まだ何も話していない。なのに、そこから始まった。
占いは、シュババババ…とものすごい勢いでカードを切りながら進められていく。
私の反応を見て話すというよりは、何かが見えていて、それを一気に読み上げているかのようだった。
「もっと自走できるチームにできるはず。
そのためには、チームとして“こうありたい”を作ること。部下に上司だということを忘れてもらうくらい、同じ土俵に立つこと。部下を信用して任せること。形式ばらず、皆と楽しく仕事ができるようなサークル的なノリで進めること。」
全部、自分がやりたくてできていなかったことだった。
また、管理職になって2年近く経つのに、なかなか芳しい成果が出せていないということが私を悩ませていた。そもそも、管理職に向いていないんじゃないかという自責の念もあった。
「あと1年続けると、実績のタネが見えてくる。夏頃、これでいく、というものが出てくるよ」
管理職に向いているかという問いへの答えはこうだった。
「プレーヤーに戻るカードではない。ただし、管理というよりプロジェクトリーダーなど、現場寄りで活躍するほうが合っているかも」
育児との両立、子どもとの時間をどうすればもっととれるようになるかということに関しては、
「皆の残業に付き合わないこと。時間を区切る。皆もあなたに甘えていつでも相談しちゃうし、あなたも受け入れちゃう。半分くらいは自分の都合を押し通しちゃってOK。自分のやり方を変えて、家族との時間を死守。周りは意外と受け入れてくれる」とのことだった。
そして最後にこれを言われた。
「そもそも、子どもとの時間をそんなに欲しいと思っている?そういうタイプには見えない。今くらいでいいんじゃない?」
これは……正直、図星だった。
あるべき母親像にとらわれすぎていたのかもしれない、と初めて思った。
子育て編:習い事、急がなくていい
息子については「キラキラしたもの、英語とかが向いているかも。チームプレイで皆を引っ張る、キャプテンタイプ」と言われた。
今の息子を見ていると、キャプテンタイプには見えない。
この間も、公園でお友達と遊びながら「みんな集合~!」と言っても誰1人集まってこず、不服そうにしていた。でも、数年後に期待。
娘については「おままごとなど女子っぽいことが好きみたい。バレエやお絵描き教室など、表現型が合っている」。これはまさにその通りだった。
そして二人とも「今は習い事はお腹いっぱい。家でのんびりしたいと思っている。始めるのは小学校以降でもいいかも」と言われた。
習い事どうしようと悩んでいたのに、「急がなくていい」という答えをもらった。少し肩の荷が下りた気がした。
最後に言われたこと
「あなたは周りの人に恵まれている。皆とてもいい人。だから、会社を辞めるとか転職するとかはおすすめしない。環境はいい、あとは自分がどうしたいか、どう動くかだよ」
「何をしてもうまくいく運勢。悩んでいる時間がもったいない。自分が決めたことが正解だ」
帰り道、なんとなく足が軽かった。
この1年間、この言葉に何度も救われた。それだけで占いに行ってよかったと思えた。
1年後の答え合わせ
あれから1年が経った。
仕事は、言われた通りのマネジメントスタイルを続けた。チームのエンゲージメントは高い状態が続いている。ちょうど夏には大幅な組織改定があり、チームのドメインがより明確になった。
今度の4月には異動があり、私の役割も少し変わる。
「プロジェクトリーダー的な現場寄りの活躍」という言葉が、じわじわリアルになってきた。
習い事は、本人たちの希望でピアノを始めた。親が同席して一緒に音楽を楽しむスタイルの教室で、娘は楽しんで通っている。息子はやや苦戦中だ。
確かにちょっと習い事は早かったかもしれないが、これまでとは違った親子の時間の使い方ができるようになり満足している。
占いをすべて信じるわけじゃない。
でも、こちらからほとんど情報を渡していないのに、あそこまで「見えて」いたのはなんだったんだろう。そして、あの頃の私はあの30分に、ずいぶん救われたと思う。
自分の未来に確信が持てなくなったとき、背中を押してほしいとき、
また行こうと思っている。
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