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<ピンポン>「誰のために卓球しているのか?」という質問に対して、なぜドラゴンは2つの異なる回答をしたのか?


ピンポンは漫画史に残る名作中の名作であり、多くの人々が様々な考察をしている。

自分自身も子どもの頃からピンポンが大好きで、何度も繰り返し読んできたし、色んな考察を読んでピンポンの奥深さを楽しんでいた。

ただ、長いことピンポンに触れている自分ではあるけども、ドラゴンのあるセリフに対する考察を自分は見たことが無いのである。

そのセリフは、普通に漫画を読んでいれば、もしかしたら見逃してしまうかもしれない。だけども、何度も繰り返しピンポンを読んできた自分にとっては、不思議でたまらない箇所だった。

ドラゴンは同じ質問に対して、1回目と2回目でまったく逆のことを答えているのである。しかも、ドラゴンが意図をもって、そうしているように自分は思えた。

その質問というのは、

「誰のために卓球をしているか?」

である。

かなり根源的な質問であり、考察する価値が十分にあると思う。

あと、こちらも歴史に残る名作漫画こと『ルックバック』において、「誰のために頑張るのか?」というテーマで、自分は記事を書いたことがある👇笑


たぶん、自分はこのてのテーマが好きなのである…笑

この「誰のために?」という質問は、答える人の人間性が最も色濃くあぶりだされると感じている。その人のこれまでの人生や価値観、信念、思考の深さなどが、この質問によって引き出されると思うのです。

だからこそ、自分はこの質問に対して、2つの真逆の答えを出したドラゴンに興味を持って、考察してみたいなと思った。

なにせ、子どもの頃からピンポンに慣れ親しんでいる自分が、これまでの人生において、他の人がこのことについて考察をされているのを見たことがない。それゆえに、これから書く自分の考察は純度100%、自分が考え出したものである。

それゆえに、頓珍漢なことを書いてるかもしれないので、もし違うご意見を持っている方がいらしゃったら、是非ともコメント欄に書いていただけたら幸いです。




<状況整理>


手元に漫画版が無いので、今回はアニメ版を参考にして、考察する。

この「誰のために卓球をするのか?」という質問は、アニメ版ピンポンの第9話「少し泣く」に登場する。

この記事のタイトル画像をご覧あれ!


まずは、第9話における主な登場人物の状況を軽く整理しておく。


①風間竜一(通称:ドラゴン):卓球強豪校「海王学園」のキャプテンであり、絶対的エース。世界ユースで優勝している卓球の権化。人より多くの努力を行うことで、絶対的な強さを身に着けるタイプ。試合前になぜかトイレにこもっている。


②佐久間学(通称:アクマ):海王学園の元卓球部。ドラゴンに憧れて、ドラゴンに認められたくて、卓球に明け暮れていた。だが、ドラゴンが認めたのは片瀬高校の月本誠(通称:スマイル)だった。子どもの頃からの仲であるスマイルに対して、勝手に対外試合を行い、敗北してしまう。その結果、部の規定により、退部してしまうことになった。努力はたくさんするけども、残念ながら、卓球の才能が無いタイプであった。


③星野裕(通称:ペコ):大会のベスト4に勝ち残り、全国大会出場を決める。左ひざを故障しているので、ドラゴンが待ち受ける準決勝の試合に出ることをコーチである"おばば"とその息子"みちお"に止められる。しかし、ペコは、準決に勝って、決勝で待つ幼馴染のスマイルとの対戦を望む。


(以下の文章では、通称を使って、登場人物を表す。)


この第9話は、構成がとても分かりやすく作られている。


時系列順に言うと、

①ドラゴンとアクマの会話

②ドラゴンと海王学園卓球部副キャプテン真田との会話

③ペコとおばば&みちおとの会話

である。

これらの会話において、「誰のために卓球をするのか?」という質問が出てくるのである。


それではまず、第1場面について👇


①ドラゴンとアクマのトイレでの会話シーン。



<会話>


ドラゴン「勝利を望むのであれば、それを成し遂げるための努力が必要だ。」

アクマ「風間さんに言わせればそうなのでしょうが…」

ドラゴン「誰に言わせても同じだよ。」

アクマ「風間さんがこうして試合前、便所に立てこもる理由…卓球から足洗った今、ようやく分かる感じです。」

ドラゴン「笑うか?」

アクマ「風間さん、誰のために卓球やってます?」

ドラゴン「無論、自分の為。」

アクマ「冗談言わないでください。今のが本音なら俺だって何も…。ハァ、余計なこと言ってんな、どうも。すいません。忘れてください。行きます。俺。」

ドラゴン「佐久間よ。恨むか?私を。」

アクマ「同情してますよ。あなたには。分からないでしょうけど。3連覇期待してます。あなたならできる。」

ドラゴン「うん。」


――――――――――――――――――――――――――――――――

この会話で、ドラゴンは「自分の為」と答えている。

――――――――――――――――――――――――――――――――


②ドラゴンと真田の会話シーン。



<会話>


ドラゴン「佐久間が来ているよ。」

真田「会うたのか?」

ドラゴン「うん。少し話をした。」

真田「あいつ、何ぞ言っとったか?」

ドラゴン「あなたは誰のために打つのか?と。」

真田「ほいで、なんち」

ドラゴン「…無論…チームの為だと」

真田「ふっ。貴さんらしか答えじゃ」


――――――――――――――――――――――――――――――――

この会話で、ドラゴンは「チームの為」と答えている。

――――――――――――――――――――――――――――――――


ここでいったん状況を整理。

「誰のために卓球をするのか?」という質問に対して、

ドラゴンは、退部したアクマに対して、「自分の為」と答え、

仲間の真田に対しては、「チームの為」と答えている。


ここで重要だと思うのが、その答えを聞いた2人の反応である。

アクマは「冗談言わないでください。今のが本音なら俺だって何も…。ハァ、余計なこと言ってんな、どうも。すいません。忘れてください。行きます。俺。」と言っている。

このアクマの反応から推測するに、ドラゴンの「自分の為」という回答は、アクマが思っていたものと違っていたことが読み取れる。

その証拠として、「チームの為」と答えたドラゴンに対する真田の反応が、

真田「ふっ。貴さんらしか答えじゃ」

であることが言える。

つまり、ドラゴンの周囲からの評価というのは、

「チームの為に戦う男」

だったのに対し、ドラゴンの自分自身の評価は、

「自分の為に戦う男」

だったのである。

なぜドラゴンの自分自身の評価が分かるかというと、ドラゴンはアクマに対して本音を言っているからである。

ドラゴンは海王学園のキャプテンであり、絶対的なエース。なので、チームのことを第一に考える姿勢が求められるのは明白。

だけど、既に卓球部を退部してしまったアクマに対しては、そういうしがらみ抜きにして、"素の自分"で接することが出来たのだと思う。アクマに対しては、「キャプテン」や「エース」という肩書は意味をなさない。

一方で、まだ卓球部の一員である真田に対しては、「キャプテン」であり「エース」であるしがらみをまとって、ドラゴンは会話している。なので、ドラゴンが「誰のために卓球をするのか?」に対する答えを言う時に、

「…無論…チームの為だと」

というように、時間を空けて答えたのである。アクマに対して言った回答を、真田に対して言うのはマズいと考えたのであろう。自分の本心を押し殺して、相手の期待に沿うような回答をしたのである。


ここで気になるのが、アクマの反応である。アクマはドラゴンの回答を聞いて、

冗談言わないでください。今のが本音なら俺だって何も…。ハァ、余計なこと言ってんな、どうも。すいません。忘れてください。行きます。俺。」

と答えていた。これはどういう意味なのか。


「冗談言わないでください。今のが本音なら俺だって何も…。」の意味


アクマには卓球の才能が無かった。だけど、ドラゴンに憧れて、認められたかった。だから死ぬほど努力した。だけど、ドラゴンが認めたのは、他校の選手であり、子どもの頃から知り合いだったスマイルである。

アクマの挫折感はすさまじいものだったろう。そして、スマイルと対戦して敗北し、卓球から足を洗うことになる。

つまり、アクマは「ドラゴン」の為に卓球をしてきたのである。ドラゴンに認められるためという、他人を軸にして、卓球をしてきた。

そして、アクマは、真田が思っているのと同じく、「ドラゴンはチームの為に頑張っている」と評価していたのである。

それにも関わらず、ドラゴンは、退部してもう仲間じゃなくなったアクマに対して、「素の自分=自分の為に卓球をしている自分」をあらわにしたのである。

ドラゴンの「自分の為」発言によってアクマは裏切られたと感じて、「冗談言わないでください。」と詰め寄る。

その心の内としては、

あなたが自分の為に卓球してたというのならば、あなたに認められようと頑張っていた僕の立場はどうなるんですか。たくさん努力して、スマイルに勝てる実力をつけて、あなたに認められるようになったら、自分は嬉しいし、チーム力だって高まるはず。あなたのことを思って自分は頑張ってきたのに、あなたは結局自分のことしか考えていなかった。それじゃあ、あなたの為に必死こいて努力してきた自分は、まるでピエロじゃないか!

という感じじゃないだろうか。

そして、その後に続く「今のが本音なら俺だって何も…。」というのは、

今のが本音なら(=風間さんが自分の為に卓球をしていたのだったら)、俺だって何も、風間さんに認められるために死ぬほど努力しなかったし、嫉妬心に駆られてスマイルと対戦することもなかったし、その結果として、卓球をやめることもなかったじゃん。

という感じだと思う。

だからこそ、ドラゴンはアクマのセリフの次に、

「佐久間よ。恨むか?私を。」

と聞いたのであろう。

そしたらアクマは、恨むのではなくて、「同情してますよ。あなたには。分からないでしょうけど。」と答えた。

これは、会話の冒頭でアクマが「風間さんがこうして試合前、便所に立てこもる理由…卓球から足洗った今、ようやく分かる感じです。」と言ったことに繋がっているのだと思う。

ドラゴンが便所に立てこもる理由が少し分かった気がするから、ドラゴンに対して恨む気持ちよりも、同情する気持ちの方が、アクマにはある。

この立てこもる理由についても、本記事の趣旨からずれてしまうけども、少し考察してみたい。というか、考察するまでもなく、アニメ版ピンポンの第10話にて、その答えが出ているので紹介👇

いずれお前も知るだろう。常勝の憂い。賞賛の苦痛。背負うものの重圧。孤立と苦悩。やがてお前は努力を無意味に、勝利をむなしく感じるだろう。…。強く、ただ強く。勝利を望め。強く。ただ強く。…。勝利への近道はない。険しい山を一歩一歩登るのだ。下には深淵が広がり、終わりはない。登り続けるしかないのだ。

ペコと対戦している時のドラゴンのセリフ

そして、海王学園のコーチであり、風間の父のセリフ👇

自分の勝利は宿命でなければならないと、竜一は信じている。それが必然でなければならないと。たぶん奴にとって卓球は苦痛なだけであろう。そういう強さもある。だが…

最後の「だが…」の部分は、漫画版には載ってないセリフである。アニメ版では、登場人物の心情を漫画版をより分かりやすく描いているので、漫画版には無いセリフや、漫画版には登場しないキャラクターが結構出てくる。


単純に「勝つことへのプレッシャー」が理由で、ドラゴンはトイレにこもっているのである。


漫画版には無い「誰のために打つのか?」


ちなみに、漫画版では描かれてないけども、アニメ版第11話にて、スマイルのコーチである小泉先生、おばば、海王学園の理事長でドラゴンの親戚にあたるおじさんが会話してる時にも、「誰の為に打つか?」という質問がなされている。

左から、おばば、小泉先生、風間のおじさん


<会話>


おじさん「勝つことが皆を幸せにすると思ってたんだがな…。竜一は家を出ると言って、息子と孫も…」

小泉「お前、太ったな…。お前誰のために卓球やってる?

おじさん「無論、皆の為!

おばば「嘘つけぇ!まぁ、あんたらしい答えだけどな。」


個人的には、この場面は取ってつけたようなシーンだと思っているので(そもそも論、漫画版には風間のおじさんは登場しない)、無視しても良いかなと思っている。

ただ、小泉先生、おばば、おじさんが卓球選手だった時を演出してたのは、とても素敵で感動した👇

時を経ても同じ構図で話をしているのが素敵!


③ペコとおばば&みちおの会話


以上2つの会話では、ドラゴンにとっての「誰のために打つのか?」を考察してきた。

結論として、ドラゴンは「自分のため」という本心がありながらも、"キャプテン"や"エース"というしがらみ故に、「チームの為」と言っている

ことが分かった。


それでは、最後として、9話の最後に登場するペコとおばば&みちおの会話に移る。

このシーンの状況を軽く説明すると、

準決に残って全国大会出場を決めているペコは、左ひざを怪我している。けれども、準決のドラゴンとの試合をして、決勝で待つ幼馴染のスマイルに会うと言い張る。そんなペコを止めようと説得するのがおばばとその息子のみちおである。


<会話>


おばば「いいかい、ペコ。確かにお前さんくらいの年には、無茶だの無謀だの必要だ。ただ、お前がこの世界でてっぺん目指すなら、"白旗上げる勇気"ってのも覚えないとね。」

ペコ「これでもケツに蒙古斑つけてる頃から打ってんだ。膝壊して、泣いた先輩たくさん見てきた。おばばが膝壊して卓球やめたんも知ってるんさ。」

みちお「だったら!」

ペコ「スマイルが呼んでんよ。…。あいつはもうずっと長いこと俺を待っている。ずっと長いこと俺を信じている。あいつが笑わんくなったんは、おいらの卓球がしょっぱくなってたから。気が付いてたけど知らんふりしてた。ビビッて必死に耳ふさいでたさ。でも、そろそろ行ってやんねぇと。みちおさん、ラケットくれろ。」

みちおからラケットをもらうペコ。

ペコ「その前に、もう一匹でけぇ怪獣、退治しなきゃよぉ!」

おばば「ペコ、スマイルの為に打つのかい?」

ペコ「ちげぇよ、おばば!おいらがヒーローだからっしょ!そこんとこよろしく!」

おばば「愛してるぜ、ペコ。」

心の中で3回唱えろ!ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!そうすりゃおいらがやってくる!ピンポン星からやってくる!

ペコ「しゃぁっ!!!」

この場面が大好きすぎるんだーーーーー!!!!!



<考察>


この会話も、ドラゴンの会話みたく、少しかみ合わないところがある。

最初にペコは、

スマイルが呼んでんよ。…。そろそろ行ってやんねぇと。

と言う。それに続いておばばが、

ペコ、スマイルの為に打つのかい?

と尋ねる。


この流れだと、普通に考えて、「スマイルの為」ですよね!?


だけど、ペコは、

「ちげぇよ、おばば!おいらがヒーローだからっしょ!」

と答える。

考察のし甲斐がある問答である…笑


ペコが言った「ヒーロー」の意味を理解するには、決勝で待っている幼馴染のスマイルの状況を知らなければならない。

このつぶやきで書いたことだけども、その時のスマイルは、「無敵」になる一歩手前だったのである。もしペコが準決を棄権したら、決勝でドラゴンと対戦することになる。そして、スマイルはドラゴンに勝ち、そのあかつきには、ただ勝利するだけの卓球をする、本当の「卓球ロボット」になっていた。挑んでくる敵をなぎ払う無敵の卓球ロボットに待ち受けているのは、「孤立」である。敵がいなくなるほど強くなってしまうことによって陥る“孤立した状況”は、卓球をペコのように心底愛してないスマイルにとって、耐えがたい苦しみになる。卓球を人生の暇つぶしとして、そのままずっと笑わない人生をスマイルは無敵の卓球ロボットとして送ることになってしまう。

だからこそ、スマイルは“ヒーロー”を望んでいたのである。自分に黒星をつけて、自分を『無敵じゃなく』してくれるヒーローを。自分に勝ってくれて、無敵の孤独になる前に自分を救い出してくれるヒーローを!

そのヒーロー役は、卓球を心底愛しているペコにしか出来ない(=ドラゴンは卓球を愛してないから決勝に進んでもスマイルに負ける)。

ペコもスマイルの状況を理解していて、だからこそ、スマイルを救うヒーローとして、立ち上がったのだと思う。


個人的に思うのは、ペコは誰かの為(自分の為や他人の為)に卓球をしているわけではないということ。


ドラゴンは「自分(チーム)の為」に、アクマは「ドラゴンに認められる為」に、卓球をしていた。つまり、それは"本人自身に属する理由"ではなかったということ。

ドラゴンの「自分の為」というのは、本人自身に属する理由に見えがちだけど、違う。なぜなら、ドラゴンは、「卓球することを、自分自身に、強制的に課していた」からである。すなはち、ドラゴンがドラゴン自身に、卓球をやらせていたのである。義務感という言葉に置き換えても良い。

何かしらの理由(義務感や認められたい)が無ければ、卓球をしていなかったのがドラゴンとアクマである。

それに対して、ペコは、本人自身に属する理由で卓球をしている。つまり、卓球が好きだから、卓球をしているのである。ペコは暇さえあれば卓球をするであろう。それは、卓球が好きだからである。

一方で、ドラゴンとアクマは、それぞれの目的が達成されたら、卓球はやらないだろう。例えば、アクマがドラゴンに認められたら?アクマは卓球をする目的を失うことになる。

例えば、ドラゴンが卓球することへの義務感を持たなくなったら?ドラゴンは卓球することを苦痛に感じていた。そんな人が、暇な時に卓球をするなど考えられない。

この内容で思い出したのが、1993年5月15日に放送された「たかじんnoばぁ〜」にて、当時46歳だったビートたけしが言っていたセリフ👇

皆がすぐ「どうしてそんなことするんですか?」って言うんだけど、例えばさ、泳ぎが出来ない奴が金魚見てさ、「どうしてそんなに上手く泳げるんですか?」って聞いたところで、金魚は努力して泳いだことないよ。鯉も。泳げない奴が努力して泳ぐわけで、おいらはそのまま魚だもの。芸能界でおいらはそのまま芸能人だもの。努力して芸能人になったつもりはねぇもん。

要するに、寝る暇が無くたって、好きでやってるだけさ。別に辛いと思わないし、逆に言えば、そんなに楽しくもねぇし。だけども、芸能界を憧れてる奴にとっては、辛いだろうし、楽しいだろうしって思うんだわ。だけど生き様でそうやって生きているだけであって、それは、人がそういうことを言うだけ。

カールルイスに「よくそんなに走れますね」なんて、「100mを9秒8で走るなんて、どんな努力したんですか?」とか言うけど、カールルイスは走っただけだよ、そんなもん。別に、努力も何も無いし。

それは才能と、「走らなければならない」という本能だけだよ。我々も本能で走っていけたら良いんじゃないの。そんで、後から、金は付いてくるし、姉ちゃんは付いてくるし、付いてこなくたって別に良いけど。それらは2番手さ。2番手。だから、くたばるまで生き様で生きないと、ほとんど付いてこないよな。振り返れば付いてくるよ。


つまり、ペコは卓球が大好きなペコだから、卓球をしているのである。それ以上もそれ以下でもない。何かしらの理由をつけて、卓球をしていないのである。卓球が好きという本能に忠実になって、行動しているだけなのである。

ヒーローの発言に絡めるとしたら、ヒーローが人助けをするのは、ヒーローだから当たり前なのである。ヒーローは、「~の為に助けるぞ!」なんてことは言わない。だからこそ、ペコはあの場面で、「スマイルの為に!」とは言わなかったのである。


以上、考察終了!


この記事のタイトルである『「誰のために卓球しているのか?」という質問に対して、なぜドラゴンは2つの異なる回答をしたのか?』という質問の答えは、

ドラゴンは「自分のため」という本心がありながらも、"キャプテン"や"エース"というしがらみ故に、「チームの為」と言っていた

ということになった。

もしドラゴンに「自分の為」と仲間に言える勇気があったら、物語は変わっていたのかなぁ…?

個人的には、こういう何かにとらわれて自分の本音が言えないドラゴンのような態度よりも、自分が何者であるかを知っていて、それに基づいた発言をしているペコが良いなと思う。

ただ、卓球を苦痛に感じていたドラゴンも、ペコとの試合で卓球の楽しさを感じることが出来たので、そこは救いになっていたなと思う。ドラゴンはペコとの試合に負けてしまったけども、勝ち負けよりも重要な「楽しみ」を味わうことができた。

全身の細胞は狂喜している。
加速せよと命じている。
加速せよ。加速せよ。

ヒーローは急速な成長を遂げる。
次第に引き離されていく。 焦りはない。
怯える必要などない。 怯える必要などないのだ…。

ここはいい… ここは素晴らしい…


Q:なんでこんな考察をしたのか?誰のために考察したのか?

A:自分の好きなものを深堀りするのが好きだから!自分の好きなことを紹介するのが好きだから!自分がそういう人間だから書いただけ。そこんとこよろしく!

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