ドイツ一人旅_面倒…_11_03【海外旅行】
1999年冬 11日目 シュトゥットガルト
「ターンしてごらん」
ホテルの受付の内線電話で男性と話をしていた。相手は何度も何度も「ターン」を繰り返す。
とりあえず僕はターンして後ろを向いてみた。すると、道を挟んで反対にあるホテルの受付に男性が受話器を持って手を振っているのが見えた。
なんだ、そういうことか。僕は受話器を置いて、その反対にあるホテルに向った。
「申し訳ないな。向こうのホテルは一杯だから、こっちのホテルに泊まってくれよ」
「オーケー」
どうやら両方のホテルは同じオーナーが経営しているようだ。
『地球の歩き方』には実際に部屋を案内してもらい納得してから決めた方が良いと書いてあったが、面倒なので即決した。
ホテルの説明を聞いて気になったのは、部屋にはシャワーがないことだった。シャワーは各階にひとつあり、利用したい場合は受付に行ってシャワー室の鍵を借りにいく仕組みになっていた。
面倒だなと思ったが、もう泊まることに決めてしまったので受け入れることにした。
部屋に入るとベットに横たわった。ここまでの旅の疲れが一気に襲ってきたような感覚で何もしたくなかった。鉛のように体が重い。
しばらくベットで横になったまま、ぼうっとしていた。
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