「動物のお医者さん」20(狂犬病集合注射)
大学時代にこのマンガに出会い、マンガの連載中に獣医学部の学生だったこともあり、親近感を感じていました。
当時の獣医学部の大学生活についても織り交ぜながら、「動物のお医者さん」の思い出を振り返ってみたいと思います。
前回はこちら
桜も散り始めた春うららかなこの季節
4月に入ると狂犬病の集合注射の季節がやってきます
我々開業獣医師は狂犬病の集合注射に駆り出されるのであります。
集合注射の会場は自分の住んでいる市町村とは限らないので、かなり遠くの市町村まで行くこともあったりします。
動物のお医者さんのマンガにも狂犬病の集合注射の手伝いをしているシーンがありました。

まだ学生であるハムテルはお手伝いとして参加していたみたいですね。
それぞれの獣医師会によって方式は違うかもしれませんが、私の所属している獣医師会では、獣医師一人だけで参加します。
会場の設置や事務手続きは市町村の職員の人が担当してくれます。
一昔前は一筋縄ではいかないようなワンちゃんも多く、それはそれは大変でした。
どう大変だったかと言いますと・・・
『動物のお医者さん』にもリアルに描かれていますので紹介しますね。
昔(ハムテル達の時代)は、多くのワンちゃんが狂犬病の集合注射で注射を打っていました。
多くのワンちゃんが集う狂犬病集合注射会場はと言いますと、一種独特の雰囲気があり・・・
その雰囲気を察した感の良いワンちゃんはといいますと、

そうです、会場に近づくとそんな雰囲気を察するんですよね~。
それを見たワンちゃんはさらに、

と、まあこうなるんですよ。
そうすると、会場に意地でも近づこうとしなくなるんです。
飼い主さんはどうしても注射をしてもらわないと困るので、

何とか会場に連れて行こうとされるんですが、ワンちゃんの座り込み攻撃でニッチもサッチも行かなくなったりなんかして💦
そんな時に里塚は、会場での注射がひと段落したタイミングをみて会場を抜け出し、座り込みをしているワンちゃんの所まで注射をしに行きます。
注射さえできれば、事務手続きは飼い主さんだけで出来ますからね。
会場まで何とかやって来たワンちゃんも注射嫌いな子は多いです。
それはそうですよね~😅
注射する時にワンちゃんが動かないようにする『保定』は、飼い主さんにしてもらわなけれななりません。
しっかり持ってもらえる方に連れてきていただくように広報はしているのですが、中にはご年配の方や、子供さんが連れて来られることもあるので少し不安な事もあるのですが・・・
里塚も経験があるのですが、と~っても怖がりな大型犬の子は飼い主さんも大変。

足の間にワンちゃんの顔を挟んでおさえていただくことも多いのですが、何せ嫌がるワンちゃんの力は強く、

飼い主さんを吹き飛ばし、

ガブリッ
そんな事もあったりします😲
里塚も同じ経験をしたことがあり、その時はゴールデンレトリバー君を連れた二人連れの男の方。
二人でしっかりとおさえてくださっていました。
加えて、口輪までしていただいていました。
・・・が、
注射をしようとしたその瞬間、
アッ!
という声が。
その声とほぼ同時に、里塚の親指はゴールデンレトリバー君を釣り上げていたのでありました😭
口輪はといいますと、はるか遠くの地面の上に。
『名誉の負傷』ってやつですね。
今年も集合注射に行きましたが、最近のワンちゃんは本当にフレンドリーになりましたね。
ここ10年以上は親指でワンちゃんを釣り上げることはなくなりましたのでご安心を😄
動物病院で接種される方も多くなったので、集合注射に来られる数自体も減ってきていますしね。
おわり
狂犬病の病気について知りたいな、と思われた方は、以前ネコさん目線で狂犬病を説明したものがありますので、もしよろしければ😺
