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施設内研修を、ほぼAIオンリーでやってみた 🎤

昨日、施設内研修の講師をやった。

内容は、ほぼAIで作った。スライドも、原稿も、読み上げの音声も、クイズも。人間の私がやったのは、最後の確認と、クイズの正誤判定くらい。

そして今日、なかなかいい感じに終わった。

この「なかなかいい感じ」に至るまでの全工程を、今日は書いてみようと思う。

そもそも、これは私が選んだテーマじゃない

うちの施設では、毎月1回研修がある。しかもやらないといけない研修というのが法令で決まっていて、それを専門職で振り分けて講師をやることになっている。

今年はランダムで割り振られた。つまり。

私の得意分野ではない。

ここが地味に重い。得意分野なら頭の中に材料がある。でもそうじゃない研修は、まず調べるところから始まる。資料を集めて、読んで、整理して、スライドにして、原稿を書いて、練習して。

だから今までは、2〜3か月前から準備を始めないと間に合わなかった

今回は7月から準備を始めて、余裕で間に合った。しかも中身は今までより良い。何をどう変えたのかを書いていく。

使ったツールは4つ 🛠️

今回使ったのはこの4つ。

NotebookLM(現・GeminiNoteBook) 情報収集とまとめ、過去資料の管理、スライド作成、クイズ作成。今回の主役。

Gemini(Gem) ノートブックと連動させて、読み原稿の作成。専用の指示を仕込んだGemを用意している。

Canva 出来上がったスライドの修正。マジック消しゴムやマジックレイヤーで不要なものを消したり。

Google AI Studio 音声の作成。今回いちばん反応が良かったのがここ。

どれも特別なものじゃない。課金前提の魔法のツールは1つもない

工程① まず「50枚」を先に決める

ここがいちばん大事なところなので、太字で書く。

スライドを作る前に、1枚目から50枚目まで、全部のタイトルを先に決める。

AIに「この研修のスライドを作って」と丸投げすると、内容がふわっとする。章立てもバラバラになる。だから先に骨組みを作って、そこに沿って作らせる。

章立てを決めてから作らせると、ある程度の内容のものが完成する。

あわせて、フォントサイズや背景の雰囲気などのプロンプトも統一しておく。これをやらないと、途中でデザインが変わって「継ぎ接ぎ感」が出る。

工程② 10枚ずつ、5回に分けて作る

GeminiNotebookは、まだ一度に10〜15枚くらいしか出せない。

なので、5回に分けて出力して、パワーポイントで全部つなげる。これで50枚になる。

地味な作業だけど、章立てが先に決まっているので迷いがない。ここまで来れば骨格は完成。

工程③ 完成した50枚を、もう一度読み込ませる

ここが今回の発見。

出来上がった50枚のパワーポイントを、もう一度ソースとして読み込ませる。そのうえで「同じ背景でクイズスライドを作って」と頼む。

そうすると、本編とまったく統一感のあるクイズスライドが出来上がる。

デザインを揃えるために悩む時間がゼロになった。自分が作ったものを、自分で素材にする感覚。

工程④ 原稿は「1スライド300文字」で作らせる

GeminiNotebookは、Geminiと連動できる。

なのであらかじめGemを作っておいて、読み原稿に特化した指示を入れておく。ノートブックの中身を見ながら原稿を書いてくれる状態にしておく。

私は1スライド1分くらいで進めるようにしている。だから指定はこう。

1スライドあたり300文字程度で原稿を作って。

これで50枚分の原稿が一気に出てくる。以前は1枚ずつ自分で書いていた部分。ここの短縮がいちばん大きかった。

工程は⑤ 音声はGoogle AI Studioで

出来た原稿をGoogle AI Studioに読み込ませて、50枚分の音声を作る。それをパワーポイントに貼り付けて、完成。

アニメーションは、時間があればいくらでも凝れる。でも今回はそこまでの余裕がなかったので、クイズ部分だけにアニメーションを入れるにとどめた。

それでも十分だった。というか、凝りすぎないほうが見やすい。

AIに任せなかったこと 🙅

ここが背骨だと思っている。

クイズの出題と正誤判定だけは、人間の私がやった。

理由は単純で、参加者の答えが合っているか間違っているかを、その場でAIに判断させることはできないから。ここは人がやるしかない。

もうひとつ。音声は全部、私が自分の耳で確認している

だから今回、事実誤りとか用語のズレとかで冷や汗をかく場面は一度もなかった。挿絵もそれなりのクオリティで出てきたし、エラーらしいエラーもなく、かなりスピーディーに完成した。

チェックする人間がいるから、速く作れる。

これは逆説みたいだけど、本当だと思う。確認する人がいないAI利用のほうが、あとで時間を取られる。

上司には、正直に言った 📝

これは書いておきたい。

AIの音声を研修で使うことを、私から上司に提案した。しかも稟議書にもそう書いた。

やる前は、頭の中にぼんやりあるだけだった。どうせ断られるだろうな、と思っていた。ダメ元だった。

すんなり通った。

拍子抜けするくらいあっさりだった。うちの職場は、まだまだAIリテラシーが高いとは言えない。だからこそ反対されると思い込んでいた。

勝手に思っていた壁が、実は自分の中にしかなかったというやつ。この感覚、前にも一度味わったことがある。

参加者の反応 👀

いちばん多かった感想はこれ。

めちゃくちゃ聞き取りやすかった。

AIで作ることは前提だったし、事前にアナウンスもしている。隠していない。それでこの反応だった。

そしてもうひとつ、想定外に良かったことがある。

うちはZoomで研修をやることが多い。人が延々としゃべり続ける形式だと、途中でウトウトする人が必ず出る。これはもう仕方ないと思っていた。

でも今回、AI音声+クイズの構成にしたら、ウトウトしている人がほとんどいなかった。

音声が一定のテンポで進むこと、そして途中でクイズが挟まること。この2つが効いたんだと思う。

で、結局これはアリなのか 🤔

研修の中身によると思う。

その人の経験談を聞きたい研修とか、現場のリアルな失敗を共有する研修は、人がしゃべったほうがいい。そこはAIに置き換えられない。

でも。

必ずやらなければいけない研修を、それなりのクオリティでやるなら、全然アリ。

むしろ推奨したい。

やらされ研修の準備に2〜3か月かけて、疲弊して、本来の業務が圧迫される。あれに何の意味があったんだろうと今は思う。

法定研修は「やること」に意味がある。だったら、作るコストは下げていい。浮いた時間を、現場に返せばいい。

最後に

今日の研修が終わったあと、少しだけ思ったことがある。

私がやったのは、AIに丸投げすることじゃなかった。

50枚の骨組みを決めたのも、原稿の長さを決めたのも、音声を全部聞いて確認したのも、クイズの正誤を判断したのも、稟議書を書いたのも、全部人間の仕事だった。

AIが作ったんじゃない。AIを使って、私が作った。

この違いは、たぶん大きい。

来月も、再来月も、研修はある。次はもう少し早く終わらせられると思う。

🖋 プロフィール

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