突きつけられた現実~MAJ2026ノミネート発表から分かった坂道Gの現在地
皆さん、こんばんは。
以前投稿したこちらの記事で取り上げた一部内容に対する答え合わせとも言える発表が先日ニュースとして飛び込んできた。
2度目の開催となる国内最大規模の音楽賞・MUSIC AWARDS JAPAN 2026、4月30日にそちらのノミネート作品が発表された。(授賞式は、6月13日)
最優秀楽曲賞や最優秀アーティスト賞など主要6部門には、史上3組目の日本レコード大賞3連覇を達成したMrs.GREEN APPLEをはじめ、「IRIS OUT」がビルボードジャパンでロングヒットを続ける米津玄師、「怪獣」の大ヒットに続き2012年リリースの「夜の踊り子」のリバイバルヒットも記憶に新しいサカナクション、ちゃんみなプロデュースで華々しいデビューを飾り立て続けにヒットを連発するHANAなど、昨年度のミュージックシーンの「顔」達が軒並みノミネートされた。
60以上の部門の中で私が注目したのが、最優秀ガールズアイドルカルチャー楽曲賞/カルチャーアーティスト賞だ。
ノミネート作品は、引用したX公式のポストどおり。
最優秀ガールズアイドルカルチャー楽曲賞
━━━🏆 #MAJ2026速報🏆━━━
— MUSIC AWARDS JAPAN公式 (@MAJ_CEIPA) April 30, 2026
最優秀ガールズアイドルカルチャー楽曲賞
(グループ/ソロ)
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最優秀ガールズアイドルカルチャーアーティスト賞
━━🏆 #MAJ2026速報🏆━━
— MUSIC AWARDS JAPAN公式 (@MAJ_CEIPA) April 30, 2026
最優秀ガールズアイドル
カルチャーアーティスト賞
(グループ/ソロ)
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ノミネート勢はふるっぱー、きゅーすと、きゃんちゅーのカワラボ3姉妹に加え、来月にMUFGスタジアム(新国立競技場)での大舞台を控えるイコラブ、昨年「超最強」が大ヒットしたとき宣、昨年の紅白歌合戦にも出場したAiScReam、そして「盛れ!ミ・アモーレ」がSNSを中心にヒットを続けるJuice=Juiceと近年のガールズアイドル戦国時代に相応しいバラエティに富んだラインナップとなった。
既にお気づきの方もいらっしゃると思うが、ガールズアイドルではトップクラスのCDセールスを誇る坂道グループが両部門のノミネートから弾き出されてしまったのだ。
坂道からは某所の支出喚起力ランキングで首位を獲るなど一番のファンダム熱を誇る櫻坂46がベスト・オブ・リスナーズチョイス(「UDAGAWA GENERATION」がノミネート)と推し活リクエスト・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの2部門にノミネートされた。
しかし、いずれもファンダム熱が物を言う部門と言うことで純粋に楽曲を表彰されたわけではないので、Buddiesは喜ぼうにもなかなか喜べない結果だったのではないだろうか。
昨年の第1回でSnow ManやNiziU、ふるっぱー、きゅーすとと共に最優秀アイドル賞の候補にノミネートされた乃木坂46は、3月のエントリー発表会に5期生3人が登壇したものの、アピールが実らず最終的にノミネートが0に終わるという屈辱を味わった。
今回のMAJノミネート発表により、坂道グループはもはや世間的なヒットに恵まれずコア層の大量購買によるCDセールスとプロデューサー・秋元康のオールドメディアへの絶大な影響力に支えられる存在、ということがハッキリしたのだ。
前述の日向坂46の選抜選考をめぐる記事の中でビルボードの年間チャートをもとに坂道グループのCD偏重を指摘したが、今回の最優秀ガールズアイドルカルチャー楽曲賞/カルチャーアーティスト賞の選考においてそれが悪い方向に左右したという事実が浮き彫りになってしまった。
カワラボ勢はもちろん、イコラブもAiScReamもJuiceもとき宣もストリーミングやSNS等の指標をそれなりに重視しているだろうし、コア層のCD購買に依存しがちな坂道とは絶大な差をつけていると言っても過言ではない。
MAJへのノミネートが全てではないが、坂道グループが音楽グループとしての存在感を示すためにはやはり世間的なヒットが必要ではないだろうか。
そこに関しては、秋元康の愛弟子である指原莉乃がプロデュースするイコラブの直近2年の活動を振り返れば重要性が分かって頂けると思う。
イコラブは2024年7月にリリースした17thシングル「絶対アイドル辞めないで」がMV再生1000万回を突破、次いで2025年3月にリリースした18thシングル「とくベチュ、して」がMV再生4000万回突破に加え、ストリーミング再生数もオリコンとビルボードの両方で累計1億回を突破し、一躍トップグループの仲間入りを果たした。
とくベチュの大ヒットはバズ狙いを疑う人もいたが、そんな中で2025年10月リリースの19thシングル「ラブソングに襲われる」、そして今年4月リリースの20thシングル「劇薬中毒」がともにオリコンシングルランキングで初登場1位、CDセールスは3作連続で過去最高を更新。
特に、「劇薬中毒」に関してはバズとは程遠い昭和歌謡のテイストを取り入れ、「ナツマトペ」以来の佐々木舞香、野口衣織の「いかりんぐ」コンビのダブルセンター表題楽曲という話題性はあったものの、結果的には楽曲のクオリティとデビュー9年目という熟練の実力でアンチを黙らせた。
つまり、とくベチュを一発当てたことがイコラブへの関心度を高め、「劇薬中毒」という特段バズ狙いじゃない曲でも当たる強さが身に付いたと言ってよい。
それくらい、世間にも受ける楽曲は大事なのである。
話を戻すが、坂道でも48でもカップリングで一部進められているように、表題楽曲からも「作詞・秋元康」の看板を外すことをそろそろ決断しても良い頃ではないだろうか。
ファンからは単純に言うなとお叱りを受けるかも知れないが、彼の書く楽曲がそれなりに良くてもなかなか世間には刺さらない現実からプロデュースするグループに存在する金科玉条を一度取っ払うという選択肢は運営が念頭に置いてもいいのかもしれない。
康自身、自分以外の人間が書いた曲がヒットしてしまったら立場が危うくなると思うだろうが、いい加減現実を見てくれとさえ思う。
ただでさえキャパオーバーを引き起こしているのに、飽きもせず新しい「箱」を作る始末だから余計に。
ますます世間から見放されてもおかしくない坂道グループ、「サイレントマジョリティー」クラスの世間的ヒットが再び誕生するのはいつの日か…
【2026/6/20追記】
そんな中、6月18日深夜にTOKYO FMで放送された「TOKYO SPEAKEASY」での秋元康の発言が波紋を広げている。
上記リンクの記事に掲載されている発言の内容を要約すると、良曲という「決め球」を投げる前にいわゆる「クソ曲」を「見せ球」として用意するという物だ。
「決め球」の例として39thシングル「Same Numbers」、「見せ球」の例として33thシングル「おひとりさま天国」や40thシングル「ビリヤニ」をそれぞれ挙げた模様。
こうした具体例の提示にファンは「ふざけるな!」と怒号を上げる始末。
「折角のセンターなのにこういう見せ球曲を充てられたのは侮辱だ!」という声は、かねてから私が説いている「Who」(誰が歌うか)「What」(何を歌うか)理論の「Who」視点に立つ批判ではあるが、推しの初めてのセンターという楽しみが削がれてしまう点で多少の同情は禁じ得ない。
フォロワーも指摘していたが、彼は本当に現実が見えていないなと思う。
そこも本物のミュージシャンと放送作家の違いなのかもしれない。
グループの知名度が高く固定ファンもついているから、さほど力を入れない楽曲でもコア層の大量購入である程度売れてしまうのが問題の根源だろう。
CDは売れるけどストリーミング等他の指標は激弱、そこを脱却しないとますます置いてけぼりを食らうと思う。
全く、入口たる表題曲で遊ぶなよ。
そんなにヲタクに叩かれるのが嫌なら匙を投げた方がいいのに。
曖昧な彼の姿勢こそ坂道グループが世間への訴求力を失っている要因の一つだと私は思っている。
彼の楽曲を全否定するわけではないが、決め球すら世間に受けにくい状況で偉そうに物を言えないと思う。
「普通にやって普通に良い物作りなさいよ!」
昔、連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子演じる天野晴子が古田新太演じるプロデューサー・太巻に言い放った言葉だが、秋元康には一喝代わりにこの言葉を贈りたい。
