noteの街を「巡回」する青い鳥の正体——426記事を解析して見えた、小鳥の内側にいる鷹
note内を「巡回」と称して飛び回る、青い鳥をご存じだろうか。
記事を読み、スキを押し、コメントを残し、また次の記事へ向かう。
名前は、Takanashi。
漢字にすると、小鳥遊。
鷹がいないから、小鳥が安心して遊べる場所。
なるほど。この人は、noteの中にそういう場所を作ろうとしているのかもしれない。
しかもこの青い鳥、noteで突然飛び始めたわけではない。2006年からブログを書き、長いブランクを挟み、今度はnoteの街に降り立った。
今回は、そんな青い鳥の426記事を解析する。

▼今回分析させてもらうのはこちら
青い鳥は、どんな鳥?

2025年1月26日から、分析時点の2026年5月19日までで、活動期間は延べ477日。総記事数426本。
1年以上、ほぼ毎日投稿を続けている。
そんな長い期間、毎日毎日、この鳥は一体何を綴ってきたんだろう。その中身を分類してみた。

プロフィールだけを見ると、この小鳥は一見お堅い。
公務員退職後、行政書士事務所開設予定。
社労士・AFPも目指す三刀流。小説投稿も並行。
法律。資格。開業。士業。
いかにも専門アカウントに見える。
でも、最新100記事を見ていくと、最近の実態は少し違う。
一番多く出てくるのは、「日常」39%、そして「食べる」系が26%。この2つだけで、全体の6割以上を占めている。
つまり、「法律系の専門アカウント」として始まりながら、実際にはかなり生活に根ざした書き手になっている。
青い鳥は、いつ見つかったのか

行政書士、遺言、法律知識。専門性のある記事から始まったが、初期の反応はまだ小さかった。
流れが変わるのは、2025年12月。
「遅まきながら 自己紹介」が、大きく跳ねる。
ここで初めて、この青い鳥の背景が読者に見えた。
元公務員。法務局勤務。行政書士への道。これまでの挫折。それでも書き続ける理由。
それまで点だった記事が、一本の線でつながった。
そして3月以降、本人の内側に近いテーマが読まれるようになる。
双極性障害。雨ニモマケズ。嫌がらせコメントへの対処方法。どれも、単なる情報ではなく、自分の経験を通して、誰かに足場を渡そうとしている記事だ。
法律も、AIも、病気の話も、note活動も。
全部が「自分の歩いてきた道」から出てくる言葉になった。
青い鳥の頭の中を覗いてみた

最新100記事を対象にした頻出キーワードから見えてくるのは、決して「ひとりで書いている」わけではないということだ。
コメント、note、スキ、巡回、企画。
このあたりの言葉が、頻繁に出てくる。彼にとってnoteは、記事を置く場所ではなく、行き来する場所なのだと思う。
もうひとつ面白いのは、「小説(57回)」と「ChatGPT(50回)」の出現回数。
プロフィールでは、行政書士・社労士・AFPの三刀流が前に出ている。
でも、彼のnoteは、法律書だけが置かれた書斎じゃない。
小説や物語があり、ChatGPTで実験が行われていて、コメント欄の通知がいつも光っている。
看板は士業。
でも脳内はかなり、「創作するコミュニティの人」だった。

深層File.01|弟さんと作っていた物語
この鳥にとって小説を書くことは、ただの趣味ではない。
19歳でこの世を去った弟さんと、ずっと一緒に作っていた物語。
それを今、なんとかして世に出そうとしている。
だからこれは、小説家になりたいって話じゃない。
止まってしまった物語の続きを、今の自分が引き受けようとしている話なんだと思う。
さらに、その物語で掲げているのが「ヒルコを救うこと」と「スサノオの再評価」。
流されてしまった存在。
誤解されたまま語られてきた存在。
それを、もう一度語り直す。
現実では手続きや制度を扱い、創作では置き去りにされた存在を救おうとしている。ブランシュ&ノワールは、彼が今もひとりで抱え続けている宿題なのかもしれない。

深層File.02|正しさという刃
この記事で見えるのは、『正しさ』への強い執念だ。
困っている人を守りたい。それはもちろんある。
でも、それだけではない。
間違っていることを、そのままにしておけない。不当な攻撃を見過ごせない。歪んだ行いを、正しい手順で止めたい。
その衝動が、かなり強い。だからこそ、必要だと思えば自分が悪者になっても構わない。
でも同時に、その正しさは刃にもなる。
「何が正しいか」に集中しすぎると、他の誰かが傷つくこともある。
守るつもりだった。正すつもりだった。でも、結果として守りたかった人を傷つけた。そんな自分が許せずに、自らを吊るして反省した。
ここに、この鳥の強みと危うさが同時に見えた。
ただ優しいだけではない。
正しくあろうとしすぎる鳥だ。
そして、その正しさが人を守ることもあれば、人との距離を間違えさせることもある。

深層File.03|青い鳥が、自分の巣を作った日
正直、これは深層Fileと呼ぶには少し違う。
でも、どうしても紹介したかった。
まさひろ行政書士事務所、開業。
ブラックな環境で心を削り、うつ状態と双極性障害を抱え、それでも書き、学び、試し続けてきた人が、ついに自分の看板を掲げた。
1年4か月分の記事を時系列で追ってきたあとにこの報告を読むと、なんとも言葉にしにくい嬉しさがこみ上げる。
だからこの記事は、短くても外せない。
この青い鳥が、ようやく自分の巣を作った記録だから。
青い鳥に集まる人たち
最新100記事のコメント欄を解析し、頻繁に訪れる人を抽出した。

彼の記事を読んでいると、コメントへの丁寧さや、note内を巡回するまめさが目立つ。
でも、それは単なる社交性ではないと思う。
この鳥はたぶん、人との関係を軽く扱えない。
相手の言葉を深く受け取りすぎる。
返信にも、関係にも、責任を持ちすぎる。
そして、その重さが自分の容量を超えたとき、関係そのものが壊れてしまう怖さも知っている。
だからこそ、この丁寧さには、少し影がある。
明るく人とつながれる、というより、
人との距離を間違えた痛みを知っているから、今度こそ丁寧に関わろうとしているんじゃないかな。
青い鳥の正体
この小鳥の内側には、おそらく鷹も住んでいる。
間違ったことを見過ごせない鷹。
不当な攻撃を許せない鷹。
正しさを求めて、時に鋭く飛んでしまう鷹。
その鷹がいるから、誰かを守れる。
けれど、その鷹がいるから、誰かを驚かせてしまうこともある。
彼の課題は、自分の中から鷹を消すことではないと思う。
鷹の目で危険を見つける。
そして小鳥の声で言葉を届ける。
正しさだけで飛ばない。
優しさだけで濁さない。
その両方を持てたとき、この青い鳥はもっと遠くまで飛べる。
法律、AI、小説、日常、食べ物、コメント。
一見ばらばらに見えるものを抱えながら、彼は今日もnoteの街を巡回している。
鷹がいない場所を作りたいと願いながら。
自分の中の鷹とも、折り合いをつけながら。
次にこの青い鳥がどこへ飛んでいくのか。
私は、もう少し見ていたい。

本日の共犯者
メンバーシップ「KOTAYAの共犯者」から、今日は「Marie | まりーの小さな⚙️歯車⚙️ラボ🔬」さんを紹介します。

『KOTAYA式・分析マニュアル』だけど、実はこの記事のおかげで分析スキルを効率化&省エネ化できた。noteの非公式APIに興味のある方はぜひ覗いてみてください。
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