人生を豊かにする中国古典の名言#74
【今回の名言】
人生意気に感ず。功名誰れか復た論ぜん
(読み:ジンセイイキにカンず。コウミョウタれかマたロンぜん)
人生とは相手の心意気に感じて物事を行うものである。功名を得られるかどうかなど問題にはならない、という意味。
つまり、相手の心意気に共感して「自分も頑張りたい」「応援したい」と思ったのであれば、損得など考えずに行動してみるべきである、ということですね。
魏徴(ぎちょう。580~643年)は、唐の2代皇帝である李世民(りせいみん)に仕え、宰相にまで上り詰めた優秀な人物。
もともとは李世民の兄に仕えており、李世民とは敵対関係にあったのですが、後継者争いが終結すると、主に以下の理由から李世民によって抜擢されます。
魏徴の人材としての価値が高い
損得ではなく、忠誠心で動く人物である
権力者に対しても直言を厭わず、ダメなものはしっかり諌めてくれる
皇帝としての李世民にとっても利点がある
敵対者であった魏徴を抜擢することで、李世民は皇帝としての度量を示すことができる
そして、李世民を支える賢臣の一人として、死ぬまで李世民を諌め続けたのです。
魏徴が亡くなると、李世民は以下のように嘆いています。
「人をもって鏡となせば、もって得失を明らかにすべし。(中略)今、魏徴殂逝して、ついに一鏡を失う」
(読み:ヒトをもってカガミとなせば、もってトクシツをアキらかにすべし。(中略)イマ、ギチョウソセイして、ついにイッキョウをウシナう)
「人を鏡とすれば、自分の良い点や悪い点を明らかにすることができる。だが今、魏徴を失い、ついにその鏡を失ってしまった」といった意味です。
魏徴が如何に李世民に重視されていたかが分かりますね。
そんな魏徴が、皇帝のために精一杯働こうという意志と気概を示したときの言葉が、冒頭のものになります。
人生意気に感ず。功名誰れか復た論ぜん
(読み:ジンセイイキにカンず。コウミョウタれかマたロンぜん)
魏徴はほかにも、「これからの困難な旅路を恐れないわけではないが、国士として遇してくださる皇帝陛下の御恩を深く感じているのだ」と、李世民への感謝の気持ちを綴っています。
魏徴は李世民の心意気に打たれて、全力で皇帝を支えることにしたのです。
現代でも「推し活」が流行っていますが、純粋に誰かのために全力を尽くしたい、という気持ちは、今も昔もとても尊いものだと思います。
タイミングや自身の環境など、色々な要素が関わってくるとは思いますが、自分が応援したいと思った人やサービスがあれば、躊躇わずに精一杯応援してあげましょう。
応援することのメリットやデメリットを考えて悩んでしまうこともあるかもしれませんが、大事なのは「応援したい」という気持ちです。
躊躇っていては、その人が引退してしまったり、サービスが終了してしまったりした際に、後悔するかもしれません。
このnoteも色々と開発を頑張っているようなので、私も一人のユーザーとして引き続き応援していこうと思います。
【今回ご紹介した名言】
人生意気に感ず。功名誰れか復た論ぜん
(読み:ジンセイイキにカンず。コウミョウタれかマたロンぜん)
こちらの言葉は、以下の回でも取り上げています。
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