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検索ワードが空に舞うデジタル体験イベント─Google「渋谷で空を飛ぶ」(2008)

仕事場の記憶 Vol.5


このシリーズは、私が長年立ち続けてきた“現場”の記憶です。
変化の激しい時代の中で、自分がこれまでどんな現場に立ち、どんな熱狂を作ってきた人間なのか。その足跡を具体的に残すために、この「仕事場の記憶」を綴っています。
光と音の温度、人の表情、空気の重さ、言葉では残らないものを記録しています。


Googleで、できること。「渋谷で空を飛ぶ」(2008)


Googleが2008年10月に行われたキャンペーン「Googleで、できること。」の一環として、ユーザーの検索回数に応じて風船を膨らませ、その浮力で実際に人を渋谷の空に飛ばすイベントが「渋谷で空を飛ぶ」。
携帯電話で特定のキーワードを検索し、その検索結果画面をチケット代わりに提示することで参加できるリアルイベントでした。


企画検証


企画はW+K。実施に向けて、実現可能かどうか、安全確保はどうするなどの検証から始まりました。

「風船で人間を飛ばす。」ということは、風船で人間をつり上げるという事。そのため、まずは人間をつり上げる道具を探すことが必要でした。

ブランコ型は高い位置まで上がった際に安全の確保が難しいと言う事で脚下。いくつかの方法の中から最も安全なものがハングライダーなどで使用されるハーネスを利用する方法であると行き着きます。
後にハングライダー協会にもアドバイスを頂き、実験を重ねて参加者の安全確保の目処が立ちました。

実験中の写真
ハーネスの検証


会場選択


物理的な検証と同時進行で進めたのが会場選定です。
これも時間がかかりました。高さが必要な事、人の目に付きやすいところ、都内のイベント会場を中心に、交渉と検証を重ねている最中に面白い会場が候補として浮かんできました。
渋谷タワーレーコードの横の土地。元々はJRの変電所の跡地で山手線に面している場所です。この計画の少し前まではハーゲンダッツがここにお店を出していました。当時は建物が全て取り払われて、地面が剥き出しの状態でした。

当時の会場の様子

立地条件が絶好の場所であったため最終的にこの場所で決定します。
しかし、この場所特有の課題が浮かび上がってきます。
山手線に隣接するという場所なので、万が一にも山手線の運行に障害を与えるようなことになれば大変なことになります。
そのため、風船を全てネットの中に入れ、風船が飛散することがない仕様にしました。
(このために巨大なネットが必要となり、ネット自体の重さも加わったことで、想定の約1.5倍の風船が必要になります。)

実施風景
実施風景
実施風景

実施期間は10日間。屋外での開催のため、天候の影響を受けてしまい、1日が雨で開催中止、1日が午後からの開催となってしまいましたが、場所の良さも伴って会場には多くのお客様が押し寄せ、多くの笑顔で満たされていました。

会場風景(参加者)
会場風景(観客の皆さん)
会場風景(観客の皆さん)
会場風景(観客の皆さん)
会場掲出パネル
山手線車内広告(山手線ジャック)
会場掲出パネル

10日間の総来場者数約3万人。
参加者数(飛行した人)延べ700人以上。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

光と音の交差点で生まれた、
小さな“現場の記憶”を残しています。

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企画や台本が固まりきらないまま
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下記の記事に考え方をまとめています。
「企画や台本が固まりきらないまま、立ち止まっている方へ」


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浅川幸三 | クリエイティブプロデューサー 共感でも、違和感でも。 何かが残ったなら、それで本望です。 サポートは次の一行のために。

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