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デアデビルのコミック紹介⑦(ShoProから出ているデアデビル関連の邦訳)

【はじめに】


 2月、アメコミ読みクラスタの間を衝撃のニュースが駆け抜けました。小学館集英社プロダクション(ShoPro)が取り扱っていたマーベルコミック邦訳本が販売終了するというのです。

 上記の公式サイトによると、紙の本は現在流通しているもの限り・電子書籍は9月30日いっぱいで販売終了(それまでに購入したものは10月以降も引き続き読める)とのこと…昨年にヴィレッジブックスで取り扱い終了していたマーベルコミックの電子書籍版をShoProが引き継いで販売してくれたので喜んでいたのも束の間の、寂しいニュース。わたしは邦訳はほとんどデアデビルしか読んでいませんでしたが、それでもアメコミ原書を読むようになった取っ掛かりもデアデビル関連の邦訳本からでしたし、広い読者層にアクセスできる邦訳本がなくなるのは、コミックを広く知ってもらうためには大きな痛手です…(アシェット・コレクション・ジャパン社からのマーベル邦訳の出版は続きますが、あちらはほぼすべてが古い名作コミックの邦訳なので、ShoProとは毛色が違います)。このnoteもデアデビルのコミックをたくさんの人に読んでもらうために始めたものでしたし…

 よって予定を変更して、この記事では「2026年9月までに手に入れられるデアデビル邦訳」を紹介します。デアデビルの名を冠したものだけでなく、デアデビルやマットのそれなりに多い出演シーンがある邦訳コミックもまとめて紹介しておきます。合計14冊。この記事を読んで興味がある邦訳本が見つかれば、できるだけ早く手に入れておいてください!



【デアデビル:ボーン・アゲイン】

 現在配信中のドラマのサブタイトルであり、ネトフリ版ドラマのシーズン3の原案にもなっている、「デアデビルといえば」という代表作のコミック。あのフランク・ミラーが打ち立てたデアデビルの伝説です。多くは説明しません。ひとまずはこれだけでも手に入れておいてほしいです。絶対に後悔はしない!


【デアデビル:マン・ウィズアウト・フィアー】

 スパイダーマンにおける「アメイジング」「親愛なる隣人」や、ハルクにおける「インクレディブル」のような、ヒーローに対する形容詞や二つ名。デアデビルなら「マン・ウィズアウト・フィアー」ではないでしょうか(「ホーンヘッド」とかもあるけどこれは若干侮蔑も含んでいる雰囲気)。創刊号からカバーにはその名が表記されていましたが、はっきりとタイトルに「マン・ウィズアウト・フィアー」を冠してオリジンを語り直した、気合いの入ったミニシリーズです。原書は1993年刊行。こちらもライターはフランク・ミラーで、カバーにもなっているデアデビルの衣裳などはやはりネトフリ版ドラマのシーズン1の原案になっています。コミックにおけるデアデビルの雰囲気を掴むならまずはこれ!


【デアデビル vs パニッシャー】

 フィスクが収監され姿を消したことでギャングたちが台頭、逆に治安が悪くなったヘルズキッチン。ハンマーヘッドを殺そうとするパニッシャーと、それを阻止したいデアデビルの戦いを、パニッシャーに憧れる一人の少年を通して描くほろ苦い物語です。過去も未来も相容れることのない、連綿と続くデアデビルとパニッシャーの対立のひとつのハイライトです。ドラマ版のデアデビルとパニッシャーが好きなかたにも刺さるコミックかと。
 コミック正史(アース616)に属するもののストーリーとしてはほぼ独立しているマーベルナイツのミニシリーズなので単独で読めますし、登場人物も多くないので読みやすいです。原書は2005年刊行。


【デアデビル:イエロー】

 死んでしまったカレン・ペイジにマットが手紙で語りかける形で綴られる、マットがデアデビルとして活動し始めるまでの、2001年刊行のオリジンストーリー。軽快で明るい雰囲気ではあるのですが、この形式からしてエモーショナルとしか言いようがなく、最初から最後までとてもグッときます。初期にイエローコスチュームを着ていたデアデビルが、赤色に変えるきっかけもこのシリーズで分かります。オリジンを描くミニシリーズという意味では『マン・ウィズアウト・フィアー』と被りますが、『イエロー』ではまた違った味と違ったストーリーがあります。そもそも、オリジンは何度描いてもいいものですからね。


【デアデビル:ノウ・フィアー】

 前回の記事で紹介済みですが、これまで紹介したコミックと違って2019年刊行(原書)と比較的新しく、「今のデアデビル」(今に近いデアデビル)を追える、という意味でも、他にはない魅力があります。マルコ・チェチェットの描く超絶美麗なマットを楽しめる邦訳はこの本だけです!

【デアデビル:ノー・デビルズ、オンリー・ゴッド】

 『ノウ・フィアー』の続きで、こちらも前回の記事で紹介済み。チップ・ズダースキーのデアデビルを7巻中2巻まで邦訳を出してくれたということは、本来ならShoProはイベント‘Devil's Reign’まで邦訳してくれるつもりがあったということだったのかもしれません…現在配信中のドラマの展開を思うと、デビルズレインの邦訳が出ないことは痛恨…


 ここまでが、デアデビルがタイトルになっており主人公として登場するShoPro邦訳コミックの紹介でした。ここから下は、デアデビルは脇役ですがそれなりに大きな役割で登場する邦訳コミックの紹介になります。



【デッドプール/パニッシャー・キルズ・マーベルユニバース】

 デッドプール編とパニッシャー編の2編が収録されており、デッドプール編でのデアデビルの登場は台詞もなくほんの1コマ?いや2コマだけですが、後半のパニッシャー編にマット・マードックがメインで登場します。この話がすごかった…パニッシャーとデアデビルの関係性がちょっととんでもないエモさで、わたしは完全に脳を焼かれました…
 今回紹介した14冊のコミックのうち、どれか1冊だけ選ばなくてはならなくなったら『ボーン・アゲイン』を選びますが、どれか2冊、というならこの『パニッシャー・キルズ・マーベルユニバース』を選びます(←何だその状況は)。それくらいすごいです。名作。みんな読んで…


【ジェシカ・ジョーンズ:エイリアス AKA 謎の依頼者】

 ネトフリ版ドラマのジェシカ・ジョーンズの原案となったコミックです。カバー担当のデビッド・マックはドラマ内でも絵が小道具として使われていましたし、ジェシカのキャラ造形やビジュアルなどもこのコミックの通りにドラマで再現されています。マットは警察に拘留されたジェシカを助ける弁護士として登場しますが、これもネトフリ版ディフェンダーズでそのまま再現されていました。
 また、同時期の連載であった2期デアデビルの大半を書いたブライアン・マイケル・ベンディスがこちらでもライティングを担当しているので、デアデビル誌との連携もたくさんあり、終始ニヤリとさせられます。ドラマのデアデビルやジェシカ・ジョーンズがお好きなかたなら絶対に楽しめます。ただし成人向けですのでそれだけはご注意を!


【ワスプ1】

 ハンク・ピムの実娘で、ロシアのレッドルーム育ちの科学者である少女ナディア・ヴァン・ダインが主人公のコミックです。マットはナディアの移民申請を手伝う弁護士として登場。意外と出番や見せ場があり、突っ走るナディアに振り回されながらも、仕事のできる弁護士・必要なときに助けてくれる先輩ヒーローとして活躍します。ナディアがとても魅力にあふれた少女で、女性や科学者、移民や精神疾患を持つ人などマイノリティに元気に寄り添ってくれる、デアデビル関係なくともとても爽快で面白いコミックでした!


【ホワット・イフ?Side A】

 スパイダーマンやX-MENなど計6話のホワットイフが収録されており、そのうちの1話が【もしもデアデビルがS.H.I.E.L.D.のエージェントになったら?】です。マット少年が事故で失明したときにシールドに搬送されていた、という内容で、数あるデアデビルのホワットイフの中でも数少ない「完全なハッピーエンド」を読むことができる、貴重なコミックです。ちなみにこれらは分冊版が出ており、手軽に買うことができます。わたしが初めて読んだ・買ったアメコミがこの分冊版でした。懐かしい…
 デアデビルのホワットイフのコミックはたくさんありますが(これもいずれまとめて記事にする予定です)、邦訳されているのはこれだけです。気楽に読めるので、是非!


【デッドプール:スーサイド・キングス】

 原書は2009年刊行。テロリストの汚名を着せられたデッドプールがパニッシャーに追われ、デアデビルやスパイダーマンを巻き込みながら黒幕のトゥームストーンを追い詰めてゆきます。やりすぎるデッドプールとパニッシャーを止めるのもデアデビルだし、軽口が止まらないデッドプールとスパイダーマンを止めるのもデアデビル。とても楽しいチームアップです。デッドプール誌の邦訳はこれしか読めていないのですが、もし他にデアデビルがたくさん登場する邦訳コミックがあれば教えてください!


【スパイダーグウェン】

【スパイダーグウェン:グレイター・パワー】

【スパイダーグウェン:ウェポン・オブ・チョイス】

 これらの3冊は、映画のスパイダーバースでもお馴染みの、アース65のグウェン・ステイシーがスパイダーグウェンとして活躍するもの。このアースのマット・マードックはデアデビルではなく、ラスボスの悪役「キングピン」として登場します。マードックをもじって「マーダードック」などとも呼ばれており、後半にいくにつれ悪辣さが増していく、ほんとうに憎たらしい悪役です。「マットが悪役のコミック」。ほら、もうそれだけで読んでみたいと思いませんか?デアデビルだけでなく、スパイダーバースの映画が好きなら必読かと思います


 以上ですが、もしもこれらの他にも「この邦訳にもデアデビルやマットがたくさん出てたよ!」というShoProの邦訳コミックをご存知のかたがいらっしゃればどうか教えてください(ニューアベンジャーズあたりどうなんでしょうか?)。急いで買って読みますので!

 そんなわけで、急に思い立って書いた「ShoPro邦訳で読めるデアデビル」でした。ボーンアゲインのドラマでデアデビルのコミックが気になったら、是非とも9月までに!



【次回予告】

 前回の記事では「次はデアデビルメインのイベント誌の記事を書きます」と予告していましたので、次こそはそれを書きたい…と思います。ただ、今回みたいな突発的なできごとが起こった場合はその限りではありません。それでは、今回も読んでいただきありがとうございました。邦訳、早めに手に入れてくださいね!


更新日時:2026年4月21日 18時00分
文責:kude 
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