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『100日後に死ぬワニ』という現実

この文章は、母がまだ存命だった頃、私が最も苦しみの中にいた時に綴ったものです。
当時の張り裂けそうな心の乱れをそのまま感じていただくため、あえて一切の手直しをせず、当時の言葉のままにしてあります。


5年ほど前だっただろうか。Twitterできくちゆうき氏が投稿していた『100日後に死ぬワニ』が大きな話題になったことがあった。

このマンガが多くの人の心を揺さぶったのは、主人公のワニが100日後に死ぬことを、読者だけが知っていたからに他ならない。

描かれていたのは、ドラマティックな展開のない平凡な日々。死という人生最大のドラマが待っていなければ、記憶に残ることもないような、ささいなエピソードばかりだ。

だからこそ、カウントダウンが進むにつれ、何気ない一日の重みは増していき、読者は優しいワニの運命を想って胸を締め付けられたのである。

余命宣告を受けた肉親を持つ者にとって、この物語はフィクションではない。突きつけられた期限という名のカウントダウン。

今、私はその渦中にいる。
時間を止めたくても、砂時計の砂がこぼれ落ちるようにするすると過ぎていく一日が、あまりにも辛い。
焦燥と不安に焼き尽くされそうなこの日々を、生き地獄と呼ばずして何と言えばいいのだろうか。

母との最後のいい思い出になったその公園には、今は桜の花びら一枚すら残っていない(その思い出はこちらに記されています)。
ほんの3週間前は、母にこんな運命が訪れるとは思ってもみなかった。
家族で眺めた桜の光景が、今はどんな宝石よりも輝いている。

ああ、桜の花がはかなく散るように、今日も虚しく一日が去っていく。誰か、時を止められないか。


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認知症の父を介護しながら、再起をかけて執筆を続けています。
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この小説の主人公も子供の頃に母を亡くしています。彼も、その悲しみを乗り越えるために頑張っているので、ぜひ応援してやってください。


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