③『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」』橘玲, 安藤寿康(2023・NHK出版新書)/ カント先生の4つの快
BIS/BASのあたりから。p.151~
動物は光合成をしないので、他の植物や動物を食べて栄養を摂取するしかない。食べ、食べられするわけですから、動物たちがアクセル&ブレーキのシステムを備えるようになったというのは普通にしっくりきます。
で、この先がすっごく興味深いのですが・・・・
実際、人間の六つの基本的な感情は、グラフの縦軸に覚醒/鎮静、横軸に快不快を置くことで説明できます。私たちは心をものすごく複雑なものだと思っていますが、愛したり憎んだりといったあらゆる感情は、快を好み、不快を嫌うことと、神経系の活性/抑制の単純な組み合わせでできているのかもしれません(次ページの図5)。
で、この図5がこちら。↓

これを見てたら國分先生がゆーてらしたカント先生の「4つの快」を思い出しました。
あれ読んでた時、私、カント先生の分類の仕方がど~~~~~うにも好きになれなくてですね。勝手に書き換えて自分用にカスタマイズしたりしてたんですが。↓

第五・六象限にファンタジーゾーンを作ってみた。
この記事を書いていた時、私は人間の「あがるかんじ」「さがるかんじ」を「⤴️」「⤵️」で表していたのですが、これが、図5で言うところの縦軸「覚醒」「鎮静」にあたると思う。
んで横軸は「快・不快」軸なんだけど、これがイマイチ・・・・。
世の中に存在するいろんな快・不快をこの中(「不快」←→「快」)に落とし込んでみようとしたら「???」ってなるやつがいっぱい出てきて分類が物凄く難しい。
たとえば快楽殺人や公開処刑はどーなのか。
ギロチンで首・血飛沫が飛ぶ光景は超ッ絶に不快だろうけども、それを見て民衆はワーッ!!て大騒ぎするわけじゃないですか。これって快か不快か、どっちなんだい!!・・・・と思ったし、快楽殺人の場合はサイコパスかノーサイコパスかで受け取り方が違ってくんじゃないの?・・・・と思った。同じ人間のハズなのに反応がバラけてる。なぜっっ。
だけど、この横軸、
①誰が主体かを意識しながら
②「遺伝子様のご都合、生存・繁殖のための不快(悪し)←→快(良し)」を考えると随分整理しやすくなる。
私は図5の横軸に小林先生が教えてくれた遺伝子様中心主義の快・不快をあてはめたい。
遺伝子様が重視するのは宿主の生存と繁殖。
・・・・これを軸に眺めてみると、公開処刑の見物は快(※趣味で自分専用のマイフレームワークを作っているだけですので、ぜひぜひ悪しからず)。他人のピンチは自分の安全。処刑される側だったらもちろん不快。死は不快の最高値。
快楽殺人の場合もやってる本人は快カウント(強者マウント)。殺される側はもちろん不快。命の危機。今そこにある恐怖。
カント先生の「4つの快」の第三象限は、主体(主語)に「お得してるヤツA」をもってくるか、「A以外の人間」を持ってくるかで快・不快が異なってくる。
Aが主語なら利己は快。自分にwinがあることに快を感じるのはフツーのことだ。
だけど、A以外の者にしてみたら利他の精神のないヤツは不快。Aのお得はオレらの不愉快。不快カウント。
カント先生は人間が利己的であることを嫌い、利他的であることを善しとしていらっしゃるから、低次・高次みたいな分け方をしちゃうんだと思う。
4つの快は、パッと見「普遍」が語られているように見えて、(私の目には)全然そうは映らない。だってこの分け方にはカント先生の好き嫌いが反映されてる。倫理って分野はこーゆう思想の不均衡が許されるの? だとしたら倫理ってあんまり好きじゃねえなと思った。宗教みたい。
國分先生の本にもこれと同じタイプの違和感をずーっと感じてた。面白いけど好きじゃない。偏った価値観の混入したモノが普遍っぽく語られるところが。
たぶんね、おふたりとも人に対して誠実で、理想主義で、ロマンチストなんだと思う。こういう人たちってきっと皆さん、凄く、凄くいい人なんよ。
それは十分わかってるんだけど・・・・だけど私はこの手の方々が恐ろしい。
同じ理由で私は左翼と一神教が嫌いだ。

この形で覚えとこ。
『感情円環図』
ジェイムズ・A・ラッセル
図5の丸い図が出てきます。↓
こちらの先生によれば、心・感情とは、体に出る反応を意識が理解した結果・・・・的な感じで説明しておられました。で、ここにあの円環図が出てくる。
なるほどねー、と思う。
判断材料が自分。軸が自分。だって計測する対象が自分の快・不快&覚醒度なんだもんね。
そら感情のままに振る舞えば「自己中!」って言われますわ。
理解、理解。
先生のオススメ本。
今度探してみよう。面白そう~~。
