①『統合失調症』村井俊哉(2019・岩波新書)
「おかえりなさい!」とあたたかく迎えてくれるnoteに「ただいま!」。
オブシディアンに引っ越そうかと思っていたのですが、やっぱりアウトプットはnoteがいい!ということで久々のnote。
今回は村井先生の『統合失調症』をゆっくり読んでゆけたらなと思います。
まず紹介されていた映画がこちら。
私は観たことがないのですが、統合失調症を扱った映画とのこと。
ジョン・ナッシュ先生は稀有な才能に恵まれた天才。
アスペやADHDのように、統合失調症にも天才神話がつきまといます。が、先生はこれをハッキリと否定。育った環境も性別も能力も関係ない。統合失調症はあらゆるレイヤーに発症する「普通の病気」であると。
冒頭の章から、統合失調症が天才を生み出すわけではなく、逆に天才的な才能を持った人が患う病気でもない、ということを強調しました。
もしかするとこのメッセージにがっかりされた読者の方もいらっしゃるかもしれません。そうした方は、統合失調症という病気に「ロマンの香り」あるいは鬱屈した現代社会からわれわれを解き放ってくれる「狂気の力」といったものを期待しておられたのかもしれません。実際、医学系の専門家ではなく、人文系の専門家によって統合失調症が紹介される場合には、そうした趣旨で語られることも多いですから。
私自身、人生に「ロマンの香り」は必要で、現代社会の現状を変える「常識を超えた力」も大切だと思っています。ただ、そのことを統合失調症という病気、あるいは、統合失調症という病気を患う人たちに求めることはお門違いであると考えているのです。
統合失調症は「普通の病気」。ロマン漂う天才病でもなければ、特別に恐ろしいものでもない、糖尿病や気管支喘息と同じような医学的な病気、慢性病なのですヨ、と。
「症状」と「病名」の違い
⭐「統合失調症」は病名で、「幻覚や妄想」は症状。
統合失調症の診断には検査データを参考としない。なぜならば統合失調症の原因が未解明のため「参考にできる検査データが存在しない」からなのだそうです。そうか、やっぱりまだわからないのね・・・・。
「精神障害」「精神疾患」「精神病」の違い
⭐「精神障害」「精神疾患」→「精神科の病気」(と、本書では表現)
⭐「精神病」→「症状」(たとえば「幻覚」や「妄想」のこと。より正確に言えば複数の症状の組み合わせ=「症候群」ということなのだそうです)
「精神病」は精神科の病気の代表でもなければ重い精神疾患という意味でもない。精神科の病気の全体を見渡せば幻覚や妄想が見られない人の方が圧倒的に多く、なんというか・・・・派手な症状(精神病)ばかりが悪目立ちしてしまい、世間から必要以上に恐れらている・・・・ような状況なのかナと。もっと冷静に、フラットな視線で眺めてほしいということなんじゃないかーーー(←先生、正しく読めていますか・・・?)。
「精神病」は英語のpsychosis(サイコーシス)の訳語。(2019年時点)日本精神神経学会が中心となって精神科の専門用語の日本語訳の見直しが行われており、その中でこの「精神病」を「精神症」としてはどうかという検討がなされていたのだとか(結局どうなったんでしょうか??→調べてみると、正式に変更があったわけじゃなさそうですが、「病→症」への流れは確実にあるようです。意識や理解の高さを表す指標みたいになってんじゃないか・・・・という印象)
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今日はここまで。
