②『自立と依存の心理 本当の「心の支え」を見つけるには』加藤諦三(2015・PHP文庫)
うつと退行的性質
うつ病の権威アーロン・ベック先生。
ベック先生はうつ病患者の特徴的な動機として退行的性質なるものをあげておられるそうです。
加藤先生によれば、これは母親固着から離れられないのが原因。
退行の動機を持っている人にとっては大人の世界がすごくツライ。「よしよししてもらえないともっすご傷つくから」的なコトのようです。
リスクを避けたい。怖くて自分からは動けない。安全確実な母親の胎内まで退行してしまいたい。「自分では悩みを解決するための行動はおこせないが、今このままの私を救ってくれ!」というのが彼らの姿勢だそうです。
彼らの病的兆候は「依存と恐れが強まり、正気の生活が難しくなる」ことと「理性や客観性と葛藤することになる」こと。←「文句は言うくせに解決の意思がない」、と。(辛辣!)
こういう症状はたとえば女性依存や女性恐怖をひきおこし、確実性と保護を渇望する男性を偶像崇拝に走らせたりすることがあるそうです。
(・・・・そういば幼女しか愛せない男性が、大人の女性を怖がりますよね? アレもこれ?)
生身の人間相手に「確実性と保護」という世迷言(ファンタジー)を夢見ていたくば、相手を偶像化・神格化してリアルの姿と遠ざけておくしかない。退行者たちはそうやって理想化した〇〇の虚像に己を捧げるわけですが、こーゆうスタイルの極端なやつがカルトだそうです。
極端な主義・思想に走るのが非抑制型、うつになるのが抑制型。
また母親固着には良性型と悪性型があり、悪性の母親固着をフロム先生は近親相姦的共生と呼んでおられるようです(でたっ。フロム先生の性でいっぱいワールド!)。
良性型の求める愛とうつ病患者の求める愛はイコールなんですって(「褒められたい」「慰められたい」「保護されたい」)。
ーーーん? わりとこれ、みんなが普通に欲しいやつじゃない? ダメなの??
母親固着には段階がある
第一段階「褒められること」
第二段階「その人の独自性を発展し損ねていること」
これらの段階は近親相姦的固着の最も無害な形から最も悪性の形まで連続している、と。(う~ん、分類の仕方がよくわかんない(^^ゞ)
独自性発展の失敗
恐れが強すぎるタイプの人はビビりすぎて個性を発揮できない。
結果、己の独自性を発展させることができない。
個性がない。らしさがない。だから・・・・
不幸な人は皆同じ顔をしている。
先生のご経験と観察からの印象なのでしょうか。
心の支えを持ちたくば、まずはこの「依存と恐れ」からの脱却が必須の前提条件となるようです。つまり・・・・
ここを克服せねばスタートにも立てんぞ!!
・・・・ということらしい。ひえええええ。なかなかに厳しい現実であります。
だってここまで登ってこれない人とかゴロゴロいんじゃないのか。うつ病患者さんが日本にどれくらいいらっしゃるのか知らんけどもさ。
(→約420万(H29)/ 2020年調べ)
これを自力でどうにかしようと思ったら凄まじいやる気元気いわき・・・・いえ、とんでもねく膨大な心的コストが必要ということなんですね。
成熟した関係とは
本当の信頼関係というものは、自分の世界を持ってもそれがその人との関係を壊すことがない。
どこまでも一人であるが、同時にどこまでも二人というのが情緒的に成熟した人の恋愛である。
ってことは今流行りの・・・・
固着メンタリズムの金字塔(の数々)。こういうのはどーですか、先生っ。
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うつ的状態は母なるものを与えてくれないことへの無意識の反逆。
ここで「彼の望むもの」を与えてあげるのが宗教だとしたら、心理学は我々に何を見せてくれるのでしょうか。最後まで読めばわかるかな??
次回第3章。
2025.10.8.
ヤンデレ、執着、監禁、番。
乙女の創作界隈で人気のこれらの概念。
ずーっと気になってたんですがーーー
謎はすべて解けた!!
・・・・というのは言い過ぎだけど、小林先生の動物行動学がそれっぽい答えを教えてくれる。
リッチで、エリートで、御曹司で、イケメンで、いい車乗ってて、すげーマンションに住んでて、社内一仕事ができて、評価が高い。
女を寄せ付けぬ「冷徹」「鉄仮面」でありながら、私にだけは甘~~く愛をささやいてくれる奇特な男。
「平凡でなんの取柄もない私」を一途に溺愛してくれる男は乙女の夢!!
ありのままの私でいいんだから女側はコストゼロ。生存・生殖のパートナーとしてこれほど都合のいい男はいない。
病み・執着・監禁ウェルカムなのも頷ける。ポイ捨てされる不安が払拭されるもんね。
動物行動学ってすげえ。
