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読み聞かせ

幼少期の子供との思い出で一番懐かしいのは、読み聞かせ

ありとあらゆる本を、そして同じ本を何百回と、読み聞かせた。かなり長い本も読み聞かせたから、子供が病気で寝込んでいるとき、精霊の守り人シリーズとかを延々と読んだこともあった。

子供がただ望む本を読み聞かせたから、同じ本が何回続いても気にもしなかった。親も子もその本が暗唱できたから、実際のところ絵本は必要なかったこともあった。

いやいやえん」はいつまでもベストで、ぼくらはしげるのようなふるまいを夢見たし、「エルマーとりゅう」のように冒険に出る準備をしたりもした。

どろんこハリー」は犬を飼うようになってから、その面白さがよりわかるようになったし、「ぐりとぐら」をみてホットケーキを作った回数は数知れず(絵本の中ではカステラだったが、ホットケーキをつくってメープルシロップをかけてた)。「カラスのパンやさん」を読んで、次の日の朝食はパンになった。「だるまちゃんとてんぐちゃん」はお父さんの勘違いが山場だし(だいたいお父さんは勘違いする)、「どろぼうがっこう」のラストはわかっていても毎回楽しめた。

読み聞かせが子供の教育なんて意識は、本当にこれっぽっちもなかった。とにかくいろんな本を、ほんの短い読み聞かせ期間に、子供と一緒にじっくりと味わいつくした。自分が小さい時にスキだった本を子供がスキになってくれたのもうれしかった。

かいけつゾロリが読み聞かせの最後で、ハリーポッターはすでに読み聞かせ期間のあとだったから、思い返せば、本当に短い趣味の共有時間で、十分に楽しめたのは本当によかった。たぶん僕は読み聞かせを通して、父親にならせてもらったんだと思う。

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