会社を辞めたい。でも辞められない40代へ|誰にも言わずに本音を整理する7つのワーク
転職・残留・副業を決める前に、自分の中だけで判断材料を整える
「会社を辞めたい」
そう思う日が増えているのに、実際に辞めることを考えると、なかなか動けない。
40代、50代になると、仕事のことだけを見て決めるのは難しくなります。
これからの収入。
家族の生活。
住宅ローンや教育費。
今まで積み上げてきた経験。
そして、転職したとして、本当に今より良くなるのかという不安。
「40代で会社を辞めたい」と検索して、転職した人の体験談や「辞めるべき・残るべき」という意見を読んでも、自分の場合はどうなのか、かえって分からなくなることもあります。
しかも、この悩みは人に話しにくいものです。
家族に話せば心配をかけるかもしれない。
職場の人には簡単には言えない。
友人に相談しても、
「そんな会社、辞めたほうがいいよ」
「今の年齢なら残ったほうが安全じゃない?」
と、それぞれの価値観から答えが返ってくるかもしれません。
「もう頑張れない」と感じていても、責任や立場、家族への遠慮などが重なると、それを言葉にすること自体が難しくなることもあります。
「言えない」という部分から先に整理したい場合は、こちらの記事でも扱っています。
関連記事
▶ 「もう頑張れない」と会社で言えない日に|弱音を吐けない40代が抱え込みやすい3つのこと
でも、本当に知りたいのは、誰かの正解ではないはずです。
自分は何がそんなにつらいのか。
なぜ辞めたいのか。
それでも、なぜ辞められないのか。
何を恐れているのか。
今の生活の中で、何を守りたいのか。
そして、まだ確認していないことは何なのか。
この記事で扱うのは、「会社を辞めるべきか、残るべきか」という答えそのものではありません。
転職する。
今の会社に残る。
副業を始めながら考える。
しばらく結論を出さない。
どの選択肢を選ぶとしても、その前に、自分の中にある判断材料を整理してみます。
そのために使うのが、7つのワークです。
頭の中だけで考え続けるのではなく、書き出し、分け、確認しながら、
「私は、いったい何に迷っているのか」
を少しずつ見える形にしていきます。
この記事を読み終えたときに目指すのは、
「会社を辞めるかどうか決めた状態」ではなく、「次に何を確認し、何を考えればいいのかが分かっている状態」
です。
必要に応じてAIも使いますが、人生の判断を任せるためではありません。
書き出した内容を整理したり、自分では気づかなかった確認事項を見つけたりするための「壁打ち相手」として使います。
なお、心身の強い不調が続いている場合や、ハラスメント、解雇、賃金、労働条件、法律上の問題などが関係している場合は、この記事やAIだけで解決しようとせず、必要に応じて医療機関や公的・専門的な相談先を利用してください。
公的な相談先
厚生労働省「こころの耳」
厚生労働省「総合労働相談コーナー」
答えは、今日出なくてもかまいません。
まずは、自分の中で混ざっているものを、一つずつ分けるところから始めます。
第0章|まずは「決める」前に、頭の中を外へ出してみる
「会社を辞めたい。でも辞められない」
この状態にいると、ひとつの大きな問題を抱えているように感じるかもしれません。
けれど、少し詳しく見ていくと、その中にはいくつもの気持ちや条件が混ざっています。
架空の例として、46歳の会社員Aさんを考えてみます。
Aさんは最近、「もう会社を辞めたい」と考えることが増えていました。
ところが、書き出してみると、
上司とのやり取りがつらい
仕事量が増えている
今の収入はできれば維持したい
家族にはまだ本音を話していない
転職した場合の条件をほとんど調べていない
副業にも興味がある
今の生活を大きく変えることには不安がある
という複数の要素が出てきました。
これを全部まとめて、
「会社を辞めるべきか?」
と考えると、問いが大きすぎます。
そこで、この記事では一つずつ分けていきます。
この先で整理する7つのこと
1つ目は、今いちばん苦しいこと。
2つ目は、事実と解釈。
3つ目は、辞めたい理由。
4つ目は、残りたい理由。
5つ目は、家族・お金・仕事。
6つ目は、今すぐ決めなくていいこと。
7つ目は、今日できる一歩です。
最初から全部を完璧に書く必要はありません。
まずは、このあとに続く本編の体験版として、ひとつだけ手を動かしてみましょう。
無料ミニワーク|10分で「今の悩み」を3つに分ける
このワークの目的は、会社を辞めるか残るかを決めることではありません。
次に何を確認すれば判断材料が増えるのかを見つけることです。
紙でもスマートフォンのメモでも構いません。
まず、次の一文を完成させてください。
「いま私が、会社やこれからの働き方について一番気になっているのは、________です。」
きれいな文章にする必要はありません。
たとえば、
「上司と働き続けるのがしんどい」
「転職して収入が下がることが怖い」
「副業も気になるけれど、自信がない」
「辞めたいのに、何が嫌なのか自分でも説明できない」
でも構いません。
書けたら、次の3つに分けます。
① 確認できていること
________________
② 自分が感じていること・予想していること
________________
③ まだ確認していないこと
________________
たとえばAさんなら、
確認できていること
最近、担当する仕事が増えている。
現在の年収は分かっている。
感じていること・予想
この働き方を続けるのがつらい。
転職すると収入が大きく下がりそうで不安。
まだ確認していないこと
自分の経験に近い求人の条件。
家計として最低いくら必要なのか。
となりました。
ここで注目したいのは、
「まだ確認していないこと」
です。
最後に、一問だけ書いてください。
「今の自分が、次に確認するとしたら何ですか?」
求人を3件だけ見る。
固定費だけ確認する。
就業規則の必要な部分を確認する。
その程度で構いません。
今日は、人生の答えではなく、判断材料を1つ増やせたら完了です。
もう少しだけ時間を取って、「事実・気持ち/考え・確認したいこと」の3列で整理してみたい場合は、15分版のワークもあります。
関連記事
▶ 「会社を辞めたい」を15分だけ整理するミニワーク|辞表を書く前にやる3列メモ
無料部分だけでも、今日はここまでで構いません。
ここから先では、今書き出したものをさらに分けながら、自分の判断材料を7つのワークとして整えていきます。
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