並行線のハグと秋②:ファンタズマ
本文 約950字
この記事は、過去に二次創作として書いた物語の、登場人物を変えただけのものです
ファンタズマ
並行線のハグと秋①
並行線のハグと秋②
ハグは静かに二組に分けた。秋も同じく。
秋は無言で自分のコマを配置した。ハグも並べる。
残った8枚から4枚を選んで手札にする
それが悪いお化けの数字だ
取られたコマが悪いお化けなら、
手札から同じ数字のカードを明かして捨てる
良いお化けなら、ただ取られるだけ手札と場のカードの数字を一致させることで、自分だけがお化けを区別できる仕組み。二人は手札として残す4枚を選び、不要となった4枚は横に伏せて置いた。
勝ち方は3つ
1. 相手の良いお化けを4つ取る
2. 自分の悪いお化けを4つ取らせる
3. 相手陣地の最奥、左右の角の出口から
自分の良いお化けを1つ盤外に脱出させる
(出口の前に立つだけではなく、
次の番で盤外に移動することで脱出成功となる)ゲームが始まった。
序盤は静かな探り合い。ハグがスペード♠️の5を前進させ、秋がハート♥️の3で応じる。宣言は簡潔。「スペード♠️の5、右」「ハート♥️の3、前進」。秋は言葉をほとんど発さず、ただ盤面を見つめ続ける。だが、その視線はハグの指の微かな震えや、カードを置く音の違いを逃さない。無自覚に、相手の思考を捉えようとしている。ハグは淡々と動かすが、秋の記憶の霧の向こうから鋭さが顔を覗かせるような観察眼に気づいていた。
中盤、盤面は混沌とした。
ハグのクラブ♣️の7が秋の陣地深く侵入し、秋のダイヤ♦️の4がハグの出口を脅かす。読み合いは激しさを増す。秋は寡黙なまま、ハグのコマの動きから意図を読み取り、的確に応じる。積極的なコマを避け、慎重なものを狙う。それは、無意識のうちに互いを本気で削り合う二人の関係を象徴しているかのようだった。
終盤、ハグの番。
クラブ♣️の2を前進させ、秋の左の出口に隣接させた。次に動かせば脱出成功。秋は無言で眉を寄せる。耳を澄ませ、ハグの息の長さを計るかのように。
秋の番。
脱出を阻止するため、ハート♥️の8でハグのクラブ♣️の2を取る。ハグは静かに手札からスペード♠️の2を抜き、テーブルに向かって放った。秋の取ったクラブ♣️の2の上に重なる。秋に取らせた悪いお化けはこれで3つ目。以降、秋は慎重にコマを取らねばならず、ハグの優勢が決定的になる。秋は無表情のまま、ただカードを脇に退ける。取らざるを得ない状況が、彼の内に眠る鋭さを静かに刺激した。
並行線のハグと秋③
ファンタズマとは
ファンタズマ(fantasma)
主な意味: 幽霊、幻影、幻覚、または空想の産物。現実には存在しないものや、超自然的な存在を指すことが多い。複数形のファンタスミ(fantasmi)はガイスターの別名。
語源: ギリシャ語の "phantasma"(現れるもの、イメージ)から派生したラテン語経由で、イタリア語やスペイン語などに取り入れられた。英語の "phantom"(ファントム)と同根。
使用例:
イタリア語やスペイン語で「幽霊」を意味する単数形として使われる。例えば、ホラー映画や物語で「il fantasma」(イタリア語で「その幽霊」)のように登場。
比喩的に、過去の記憶や消えたものを指すこともある。
いいなと思ったら応援しよう!
子ども達のおやつ箱の充実にお力添えいただけますと私も嬉しいです
