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女性を惹きつけ、感じさせる「手」

「上手(じょうず)」「下手(へた)」

おそらく小学生以下の子供でも知っている言葉で、「うわて」「したて」あるいは舞台用語で「かみて」「しもて」と読まれることも。「手」という言葉に「あらゆる物事の技量・腕前」の意味が込められている、ということは、私たちの生活のあらゆる局面においてがいかに重要な身体のパーツかを示している、ということでもあろう。

…もちろん、性生活にも。

女性はキスで相性を確かめる--すなわちキスが “上手” にできる男性を、本能的に “その先” へと導く。セックスや親密性の探り合いにおいて「キスの大切さ」というのは、性教育の中でも基礎中の基礎項目。

だからといって、ほとんどの場合、会うのが初めての異性と世間話も何もなしにいきなり唇と唇を合わせ…とはなかなかいかないもの。

その前段階として(そしてキスの最中でも)重要なのは、いかに手を上手に使えるか、である。

時と場合によっては、初対面からほんの数分のコミュニケーションで、唇を交わすことに “違和感がない” というほどの “つながり” や “相性” が形成されることもないわけではない。

しかしそう急がずとも、「そっと頬や髪をなでる」「さりげなく肩や膝に手を置く」など軽いスキンシップを経ることで “その先” がより “効果的” になり、双方にとって快感が倍増する、というのもまた事実(女性もまた、興味を示す男性に対してこういった行動を取るのだから)。

光栄なことに私は、“手触り” について多くの女性たちから絶賛をいただいている。そしてその言い回しが、これまた実に興味深い。

「あなたの手にはエネルギーがある」
「スベスベで心地いい」
「眠くなっちゃいそう」
「カラダ(全体)が気持ちいいけど、特に手が気持ちいい…もっと触ってほしい!ってなる」
「すごく優しくて、不思議だなと思ったのが安心感とパワーをもらえる感じ」

極めつけは、付き合って5年以上たった今もなお、相方によく言われる言葉。

“It's so interesting...your touch is very gentle on the surface but it holds so much weight and strength deep within…”(表面はいたって優しく軽やかなのに、内側にはとてつもない重みと強さがあるような…面白いもんだねぇ)

「スベスベ」と言われても、ハンドクリームの類をこれといって常用してるわけでもないので妙なものだが、「眠くなっちゃいそう」というのは、「安心感」すなわち「外人女性と♡♡したいあなたへ」でも述べさせてもらった「脳のスイッチをOFFに切り替えることができる、というのが女性にとってどれほど大きいか」にも通ずるものがあるかもしれない。

個人的にはこれもまた、性教育の基礎に忠実に “女性にとって本当に気持ちいいセックス” というものを包括的に研究・実践してきた成果の一部、と言ってしまえばそれまでだが、今回は、長年 “自然にやってきた” がゆえに私自身そこまで意識していなかった「女性が超安心・超興奮する手」について、少しばかり深めに掘り下げていきたく思う。

女性との距離を縮めたいけど、女性がよろこぶ “触り方” に自信が持てず、嫌われないか心配…そんな男性たちにも、ぜひご一読いただきたい。

英語でも同じ記事を書きましたので、そちらもぜひどうぞ)



そもそも触る前に…

「触られても拒絶しない」というのは、ある意味それだけ「心を許している」という証。

比較的 “警戒心が強め” な女性からは「セックスの上手下手うんぬんの前に、好きじゃないとそもそもしたくない」といった意見もしばしば聞く。

同様に、どれだけ物理的に異性が好む触り方を心得ていても、“好き” という気持ちが少しも芽生えない相手とは、握手すらするのも気が引けるであろう。

ただ、“好きじゃない” が “好き” になる…とまではいかずとも、ちょっとした言葉・仕草・触れ合いを通して、もしかしたら “触れられたくない” が “触られてもいいかも” に変化する余地は十分にある。そのためには清潔感安定感による第一印象が肝要。

あまりにも手が汚れていたり、爪が手入れされてないとそれだけで嫌悪感を与えてしまう。手と爪は清潔に整えておくべし。

前戯での指入れを想定するなら、あらかじめ爪ヤスリで軽く磨いておくと、相手の肌を傷つけにくいだけでなく、指先・爪先の感触が格段に滑らかになる。

安定感というのは「地に足がついている」「好ましい波動と共に他者と向き合っている」と言い換えることもでき、これは日常生活の中で座る姿勢・立ち姿勢・歩く姿勢などとも互いに影響し合っている。

たとえば女性と隣り合って座っている時、親しみ(あるいは「キミに惹かれてるよ」というサイン)を込めて、手を膝の上にそっと置くとしよう。手先だけを見ると全く同じように触っていても…

①「適度に胸を張って顎を引いた姿勢」と
②「腰も肩も丸まった前傾姿勢」では

周りから見た印象も当事者たる女性の反応も180°変わってくる、というのは容易に想像できるはず。

「自分に興味を示してくれてる…悪い気はしないかも」
「ちょ…どこに目遣っとんねん」

このように、「膝に手を置く」という行動自体や “末端” としての手ではなく、全身が “いかに在るか” が、「空間に招き入れくれて心地いい」か「空間を侵害されて不快」(あるいは単純に「にじり寄られてキモい」)かの違いを生むのである。

猫背や巻き肩は、肩こり、腰痛、頭痛、内臓機能の低下など、いろんな体の不調を引き起こす原因にもなる。健康であること=男性力とも直結するゆえ、そういう人に触られることで “気持ちいい” と感じるのは真っ当な女性の本能、ということなのかもしれない。

身だしなみや普段の姿勢を整え、意気込まずリラックスしつつ「目の前の異性と共有するひとときを楽しむ」能力を養うべし。


手だけは嘘をつけない?

「セックス=エネルギーの交換」とはよく言ったもので、その点、エネルギーの “質” は人それぞれ。「セックスを楽しめる=相手のエネルギーを心地よく感じられる」ということでもあるが、手をつなぐだけでも、我々ヒトは計らずもエネルギーの交換を行なっているのだ(手をつなぐという行為自体が “前戯” または “セックス” の一部、と捉えるのもあながち間違いではない)。

そして “手” にはその人の本性がよーーーーく反映されるもの。

話し声や物腰はとても柔らかいのに、ひとたび “触れ合い” が始まると豹変したかのように強引で、ガシマンがどうのこうの…といった、アダルト業界で働く女子たちによる悲痛な垂れ流しは、国内外を問わずよく見かける。

仮に性的な親密さを分かち合う間柄でなくとも、セラピストなど “手を使う仕事” の人々は良くも悪くも触れる相手のエネルギーに晒されやすく、奉仕される側たる客もまた然り。

「美容室で髪を乾かしてもらう時、表面的には優しそうな担当の方でも、手つきが雑だったり爪が立ったりすると…実はせっかちな人なんかな?って勘ぐっちゃうよね」と、先日仲のいい子も言っていた。

以上のことを踏まえると「女性がよろこぶ手」=「心のゆとりと “真の優しさ” を併せ持つ人の手」ということになる。

それはそれで真理なのだが、人の性格なんぞはそう一朝一夕に改善できるものでもない。どれだけ取り繕おうとも、根本的に自分本位なセックスや恋愛しかできない男子の手には、どこか荒さや幼さが滲み出るもの。

ただ、中にはせっかちだったり、ガサツだったり、良くない意味で無頓着だったり、気質に多少の難はあるものの「女性によろこんでほしい!」と真剣に願っている “根はいい” 男子もいるかもしれない。

そんな方たちに向けてアドバイスをさせていただくとするならば、とにかくAVやポルノの典型を鵜呑みにせず、デート中もセックスでも、女性の身体を触る際は基本的に “ゆっくり優しく” ということ。あとは、何であれ自分の “意図” を女性に触れる手に込める、ということだろうか。

相手の女性に、そのあなたの “意図” を受け取る準備が必ずしもできているとは限らないし、もしかしたら拒絶されるかもしれない。しかし、それを恐れてもたついたり、行動を起こさないというのは一番もったいない。

女性には “男の嘘” を察知する優れた本能が備わっていることを忘れてはならない--どうせ嘘をついてもバレるのならば、とことん本音で向き合ったらいい。

そんなあなたの勇気、大胆さ、真摯な気持ちはあなたの “手” にもきっと宿るはず。その “手” に触れられ幸せな時を過ごすも、絶好の機会をみすみす逃し損をするも、女性の方なのだから。


文字通り “手” 加減が大切

「婚活と性教育は水と油」とこちらで述べたように、結婚相談所というものを運営・支持する者たちはロクな集団ではない、と私は考えている。が、来島美幸さんのように、少なからず “骨のある” アドバイスに富んだ方々も中にはいらっしゃるようだ。

その来島さんがご自身のチャンネルの動画にて、女性が生涯を共にする男性を選ぶポイントの1つとして「握手した時の感覚」を挙げており、これがなかなか簡潔かつ的確にまとめられている:

「手を繋いだ時に “幸せ” という感覚があれば相性がいい」

「握る強さにも着目しよう…
⭕️ 何も言わなくても自然にちょうどよく感じる強さ
❌ 強すぎて痛い・弱すぎて “もの足りない”」

私の経験上、アメリカ人や陽の気が強い日本人男性に、必要以上に強い握手の人が多いように思う。あいさつの段階で「勢いや豪胆さに溢れるが思慮と繊細さに欠ける」手触りは、「セックスの時も痛そう」と連想されかねず、女性にとっては不安材料になってしまうのだ。

私のように特に何も言わず手を触れて女性によろこんでもらえる・興奮してもらえるのなら “男としてリードする” という意味でも理想的ではあるが、それでも、実際どのくらいの圧が最も心地いいかについては、多少の個人差があるもの。

ちょうど良い加減がわからないのなら「痛くない?それとも、もっとギュッとしてほしい?」など、その場で相手の女性に聞いてみればいい。先程も申し上げたが、意気込まずリラックスしつつ、そのひとときを楽しむ、という姿勢で。

加減をわきまえ、女性的なしなやかさと男性的なたくましさを併せ持つ “手” に、心酔しない女性はいない。


バスケとピアノとマッサージが教えてくれたこと

これについては無意識の域も小さからぬが、女性を安心・興奮させる “手” 加減というのを私は、中学時代から親しんできたバスケットボールとピアノで培われ、セラピストの資格を取得したことでより一層洗練されていった。

改めて分析してみると面白いもので、バスケットボールとピアノには共通点がいくつもある。

最良のパフォーマンスを発揮するために、単純に手指や肩まわりの筋力を鍛え、安定性を高める必要性もさることながら…強引にボールをひっぱたくだけでは効果的なドリブルやハンドリングは行えないのと同じで、力任せに鍵盤を押さえるだけでは聴き手を魅了するような美しい旋律は生まれない。

どちらも “上手” になるためには、細部にこだわること、すなわち「繊細な強さ」という極意を心得る必要があるのだ。これがまた難しく、そして楽しい。

そして、先に触れた “姿勢” についてもとことん訓練される。猫背や巻き肩では周りが見えづらいので視野が狭くなり、胴体と四肢がバラバラで連携が取れず、指先に効率的に力が伝わらないので “下手” なプレイしかできない。

かくして私の手指はバスケットボールを、ピアノの鍵盤を、そして計らずも女性のカラダを扱うため “最適化” されていったのだが、この話にはまだ続きがある。

10年ほど前までアメリカに住んでいた私は、とにかく「世の女性たちに最高のオーガズムをプレゼントしたい!」という想いのもと、独自にいろんなことを学んだり試みてきたものだが、その一環として全身オイルマッサージの勉強もした。

ただ、オイルマッサージといっても、その時点ではとあるDVDシリーズを見ながらかじった程度。帰国後「もう少しちゃんと習得したい...いや、しなきゃ!」との考えが次第に強くなっていき、コロナ前の数年間、半年に1回くらいの頻度で会いに行っていた回春マッサージ店の女の子に、取得してからセラピストとしての技術がかなり向上したという「オリエンタルリンパドレナージュ」の資格を紹介してもらうことに。

実際彼女のオイルマッサージは芸術的に “上手” で、鼠蹊部から “回春” の部分を抜きにしても毎回新しい発見にあふれていた。「同じスタイルで女性にやってあげても絶対よろこばれる!」という確信のもと、私もそちらを受講することに決め、彼女の身体をお借りして “練習” させてもらったりもした。

当初の私の手はいささか “遠慮しがち” だったようで、「圧が弱すぎる!それじゃ何の意味もない…というか若干くすぐったいだけ」「もっと骨を引き剥がすような感じで!思いっきりやって…仮に痛かったらいつでも言うし」などと手厳しかったものだが、考えてみれば「壊れものを扱うくらいソフトなタッチ」という前戯の黄金律も、部位にはよるが(セックスとは直接関係ない)全身のオイルマッサージには必ずしも当てはまらない。

以前、別のお店でセラピストをしていた頃に入手した「㊙︎マニュアル」とやらも特別にお裾分けしてもらい、今なお女性の身体を扱う際に取り入れている。彼女とはお互い(勉強すれば誰でも取れる民間資格ではあるが)アロマテラピー検定1級保持者としてもいろいろと意見交換したりもした。

オリエンタルリンパドレナージュの実技講習では、監修者・漆崎先生が直々ご指導なさるのだが、そこで「手のひら全体をもっと相手の肌に密着させるように」と念を押して指摘されたのをおぼえている。

指先だけ肌に食い込むような軽擦はどうしても “イヤラしい” 感触になってしまう。現実的な話、特にあなたは男性だから、ひとたび女性のお客様にそういう印象を与えてしまったら取り返しがつかないし、実際にサロンでセラピストとして働いてるとしたら悪い評判がついて回りかねない」

経験者ならご存知だと思うが、バスケットボールはむしろその逆で「手のひらとボールは密着させず、指だけでボールをコントロール」するのが基本。ピアノを弾く時も、指先以外は鍵盤に触れることがまずない。

よく外コートでバスケをしていた中学時代「上手い人は手のひらを汚さない」と言われたもの

思わぬ所に長年のクセが染み付いていた私にとって、「(指を閉じて)手のひらを含む手全体を密着させたうえでオイルを塗布」というセラピストとしての技術を無意識に実行できるようになるには、そのクセを意識的に封印し、何度か反復練習をする必要があった。

そういう意味でも、講習は有益な学びの機会だったと振り返る。

置く際はそーっと…やさしく・大胆に・包み込むように。

そんな女性たちにしごかれたおかげで、今の私(の手)がある。

どれほどの熱意や強度で取り組むかにかかわらず、どんなスポーツや趣味や習い事も、それを通して学んだ教訓や気づいたことは、きっと性生活に何らかの形で役立つはず。私にとっては、それがたまたまバスケットボールとピアノ(そして女性を悦ばせたいという狂おしさ)だったという話である。

私のように、何万円もする3ヶ月のコースを受講したり鍼灸師でもないのに東洋医学の経絡やツボを勉強したりしなくとも、性行為適齢期の人は全員、ソースは何でもいいので「普通のマッサージ」を少しばかり学んでおくべし。結果、マッサージ以上の多くのことを学び、悟ることができるから。


あとがき~手と心のつながり

姿勢や “手” 加減、「繊細な強さ」や「普通のマッサージ」を学ぶ有用性など、あれこれ語らせてもらった。

「人の手には性格が出る」という観点から申すならば、「女性がとことん感じる手」=「強く優しい男の手」ということになる。その “強さ” “優しさ” とは、突き詰めていくと、過去の苦い経験などに根付くものも大きいことを示唆している…など、いつの間に話がどんどん広がっていくだけに、当初は正直どのジャンルの記事として書けばいいのか、そもそも的確に分析・言語化できるかどうか不安もあった。

たとえば、「遺伝子が肌の感触にどう影響するか」などといったことは完全に専門外ゆえ、いくつかの抽象的な概念共々、言及はあえて控えさせてもらう。

それでも、女性に初めて触れるたび(とりわけこちらから質問しているわけでもないのだが)多大なるお褒めの言葉を受けることが頻繁にある中で、「なぜ私の “手” には、これほど彼女たちを “感じさせる” 何かが宿っているのか?」という疑問は一考に値すると感じ、改めて何人かの女性たちに見解を頂戴しつつ、せめて私なりにまとめてみた。

あなたの性活や人生にも、何かしら役立つ要素があれば、幸いである。

余談であるが、英語版の方を公開する前、相方に全文添削をしてもらった記事としては初であり、改めて英語の難しさを痛感した。

彼女に言わせると「誰が読んでも意味わからんと思うが…」「(文法的には間違ってないし、言いたいことも理解できるけど)この言い回しはさすがにないやろ」という部分も多かったようで、幼少期から英語に親しみ、アメリカ生活と米軍基地での勤務を各7年経てなお “自然な英語” “英語的な文章センス” というものについてまだまだ理解が浅く練度が低いことを思い知らされ、大変勉強になった。やれやれ…精進しますわ。

この場をお借りして彼女に言いたい。改めてありがとう。

肩こりや “手と心のつながり” については、オリエンタルリンパドレナージュや解剖学セラピーのワークショップを通して鍼灸師の方々から学んだことも含め、我がチャンネルの某動画でも解説しているゆえ、そちらも改めてご視聴いただけたらと思う(最初期の “荒め" な動画にしてはそこそこ “伸びた" 思い出の1本でもある):

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