FIRE後の出口戦略(2) 金融資産の取り崩しと「FIRE仲間」
FIRE後の出口戦略はどうするの?
さて今回は、これからの人生計画(予定)における出口戦略の話になります。私の理想のFIREライフは、「高等遊民」として、仕事や副業は一切せず、森の木陰でのんびり読書をし、気が向いたら森を散歩して暮らす毎日です(下記参照)。さて、そんな野放図なFIREライフは、持続可能なのでしょうか。

FIRE後の「出口戦略」について考えたこと
以前、述べさせていただいたように(下記参照)、現在、預貯金 : 個人向け国債 : 米国株インデックス(S&P500)連動型の投資信託 = 1 : 4 : 5のアセットアロケーションに向けて資産を移しています。あと2~3年で予定していた資産配分が完成しますので、その後は「4%ルール」を目安として切り崩していきます。
金融資産の持続可能性を高めるために、できるだけゆっくり資産の取り崩しを進めていこうと思って、カン・チュンドさんの著書『つみたて投資の終わり方』を参考にして、ある程度の年齢までは、毎年、生活費分を切り崩しつつリバランスしていく手法を考えています。その後、後期高齢者になる時点で、NISA枠を残して、その他のリスク資産については比率を下げていくつもりです。
ただ、できるだけ効率的な長期投資を実践するためには、(妻が安心できるだけの)一定額のノーリスク資産を「生活防衛資金」として確保できれば、別に4%ルールや厳格なリバランスに強くこだわる必要もないかなと感じております。支出の管理をしっかりとして、適当なタイミングで公的年金受給を開始し、ゆっくりと金融資産を「ゼロ」に向けて取り崩していく意志を持っておれば、(計算上は)これでなんとか逃げ切れるはずです。
潤沢な老後資金ではないのですが、幸いなことに、私自身も妻も、浪費するタイプではないですし、FIRE後は、私自身の趣味として、料理に励んでおり、基本自炊で生活しています。それ以外では、私は、ほとんどの時間を、図書館で借りてきた本を読み、森の散歩と草刈り・薪割りをし、そして妻はガーデニングを趣味として、毎日暮らしていますので、そんなに贅沢な支出が発生する気配もありません。
どうしようか迷った「出口戦略」の懸念は孤独リスク
さて完全FIREのフェーズを迎えるにあたって、経済リスクは、上記の方針で対応し、「人事を尽くして天命を待つ」の精神で、臨機応変に状況へ対応していくしかないと割り切っております。健康リスクについても、今のところ大きな疾病はなく、定期的に検診・人間ドックを受けるくらいで、推移を見守るしかないと考えています。FIRE後の「出口戦略」における残された懸念は孤独リスクでした。
FIRE後の過渡期における短時間労働を通じて、それなりの人間関係は形成されていましたが、完全FIRE後は、それも徐々に先細りになっていくのは避けられないように思います。FIREについて20年以上、自分なりに考えてきたので、幸福なリタイアライフやFIRE戦略の是非、あるいは資産運用の出口戦略などについて、率直な意見交換をしたいのですが、現役バリバリの知人・友人に話をしても、どうもうまく会話が噛み合いません。
それはそうですよね。現役時代の主たる関心は、仕事とそれに関連した人間関係などに収斂しやすいので、自分がリタイアしたからと言って、急にスローライフや森の中でのライフスタイルの話題を持ち出しても、相手が困惑するのは当然です。
特に私の場合は、わりと仕事人間でしたので、友人も仕事を通じて出会った人がほとんどで、同世代はまだ活躍しているし、今後も当分リタイアするつもりのない人が多かったのです。バリバリ仕事をしている友人は、週末も出張や会議で予定が埋まっているので、自分が暇だからと言って、頻繁に連絡するのも躊躇われます。
日本の社会では、お金の話をするのは躊躇われます
また「露骨にお金の話をするのは、好ましくない」という日本の伝統的な雰囲気があります。セキュリティの観点からも、面識があって、個人名も住所も特定されている状況で、具体的な資産状況を吐露するのは、なんだか怖いですしね。
「孤独リスク」に備えて、そして何よりもFIREの話題を語り合える仲間が欲しいと考えた私が最初に行ったのは、学生時代の友人たちを誘ってみることでした。時々、会っては食事や麻雀をしながら、昔話に花を咲かせているのですが、同世代の友人たちは、まだまだフルリタイアするつもりはなさそうです。せっかくの週末を、私のわがままに付き合わせて消費させるのも申し訳なくて、彼らがフルリタイアする日を楽しみに待っています。
FIREブロガーさんとの交流
次に着手したのがブロガーさんとの意見交換でした。FIRE準備期間の20年超にわたって、就寝前に「セミリタイア生活ブログ村ランキング」を愛読することで仕事のストレスを緩和してから眠りについていた私は、大体1〜100位のFIREブログから、面白そうな記事を継続的にフォローすることを楽しみにしていました。
FIRE達成者の経験談やFIRE志向者の意気込みと資産形成をリアルタイムで読ませてもらうことで、随分と励みになりました。勇気を出して、気に入ったブログ記事にコメントしてみると、丁寧なレスポンスが帰ってきて、わずかながらでもネット上の交流ができたような気分になれました。
オンラインFIREコミュニティへ参加
そしていよいよ完全FIREに向けて、次のフェーズに進むことを決めた時、読むことが習慣になっていたブログにオンラインFIREコミュニティである「FIRE研究所」を紹介する内容を見つけました。
それがモンチさんのブログ「FIRE達成おやじの実録 ゆとりある暮らしと資産管理のヒント」の記事でした。それまでも、いくつかのFIREコミュニティが存在していることは、YouTubeやブログを通じて情報としては知っておりましたが、慎重派の私は、巨額の資産運用や海外移住、積極的な投資情報などが飛び交うことにビビっておりました。正直な話、高額な会費を請求されたり、怪しげなものを売りつけられ、ヘンな勧誘や投資話をされるのは困ると思っていました。
上記の記事で、モンチさんが資産管理やFIRE仲間との交流を求めていることは、共感できるものでした。さらに偶然、同時期に私が読んでいた『FIRE図鑑』では、年齢や多様なFIRE形態が紹介されておりましたが、この書籍がFIRE研究所の成果であることに気づきました。note 記事を読んでみると、コミュニティの設立者であるみかんさんは、普通の価値観と考え方を持っておられるようなので、不安を感じるようなこともありませんでした。
いずれにせよ、匿名で参加するオンラインコミュニティなので、自分に合わなければ、そっと離脱すれば良いかなという気持ちもちょっとあります。こういう経緯と思考を経て、メンバー構成から言うと私は高齢側ではありますが、勇気を出して応募し、入会を認めて頂きました。
最後に
今後、FIREライフが私にとって、居心地の良いものであることを願っておりますし、率直に話し合えるFIRE仲間ができると嬉しいなと期待しています。オンラインFIREコミュティに参加したことをきっかけにして、note 記事投稿にも挑戦を始めてみました(この記事もその一つです)。
私にとってはすべてが新しい経験で、なんだか新鮮な気持ちで挑戦できることが楽しいです。さて、「森の中のFIREライフ」と「FIRE仲間」との交流がこれからどうなりますか。
今回の結論
「いちねんせいになったら ともだちひゃくにん できるかな」
