〔講義004〕『ミシャスタイル④ 3-4-2-1 vs 4-4-2』[シェッツェン大学|蹴球学部|分析学科]
ミシャ・スタイル考察第4弾はvs4-4-2とvs4-2-3-1についてです。
さっそくいきましょう。
◉ 攻撃時の守備ケアとサイドのマッチアップ
攻撃時は、相手の2トップ(CF)に対して
遠藤航・阿部勇樹の2人+α(柏木)で対応する。
WBの宇賀神・平川を相手SBが、
槙野・森脇を相手SHがケア。
両サイドで2対2のマッチアップが続く。(攻撃・守備とも)
◉ 中央でのマッチアップと相手の守備の仕方
中央では、相手の2CBが興梠(CF)・武藤・李(2シャドー)の3人を見るため、
相手は数的不利になる。
みかねた相手ボランチの1人がDFラインに下がると、
結果5バックになり重心が下がり後ろが重たくなるため、
相手はカウンターが狙えない。
もし4バックのままなら宇賀神・平川に向かってロングボールでサイドチェンジを繰り返す。
その度に4バックが左右にスライドするため、
守り疲れやマークのズレが生じる。
◉ 守備時のDF対応
レッズにとっての守備時では槙野・森脇が相手FWのマークをし、
リベロの遠藤航がカバーリング。数的優位を作れる。
◉ 守備時のFW対応
前線では、1トップ・2シャドーが相手2CBに前プレをかけて、
ダブボラへのパスコースを遮断することで、
相手のボランチ2人は攻撃面でも立ち往生となる。
◉ 4-4-2の変形型4-2-3-1
相手の2トップが縦関係(実質4-2-3-1)になった場合は、
1トップを遠藤がマーク。
トップ下を柏木あるいは阿部がケアするが、
サイドに流れたときに誰がマークするのかがポイントになる。
ボランチの1人が深追いすれば、
サイドの数的同数が保たれるが、
バイタルエリアを破られる危険性がある。
しかし、ボランチが中央に残ればサイドで数的不利が生まれる。
対4-2-3-1は比較的噛み合わせが悪いといえる。
◉おわりに
ミシャの3-4-2-1はアリーゴ・サッキ(元ACミランの監督)の4-4-2ゾーンディフェンスを無効化するために、
研究し辿り着いたスタイルだと、
ミシャ本人がインタビューで語っていました。
実際に、お互いのシステムの噛み合わせを紐解いていくと、
対4-4-2がもっとも相性が良いことがわかると思います。
次回は、もっとも噛み合わせの悪い対4-3-3の考察をします。
4-4-2対策としてもっとも効果を発揮した3-4-2-1ですが、
その3-4-2-1対策として相手が徹底的に研究し、
辿り着いたのが4-3-3です。
では、また次回お会いしましょう。
【了】
◉ 前回講義
◉ 次回講義
◉ ガイダンス
◉ オリエンテーション
![hiroshi kamino|神野 博[シェッツェン大学]](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/222979941/profile_e77d1218ffcb5ddfdd67f9b7a8c98f90.png?width=60)