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2026年2月 西安旅行-2

2026年2月18日(水)

兵馬俑

この日は今回の旅行の目玉、世界文化遺産たる兵馬俑観光の日だ。

兵馬俑は秦始皇帝の陵墓と一緒に作られた陶器の兵隊だ。英語ではそのまんまTerracotta Armyと呼べれているらしい。作られたのは紀元前3世紀、そして発見されたのは1974年。意外と最近だった。

朝8時半ごろ、DiDiを呼んで秦始皇帝陵博物館の入口に向かう。距離は40km、50分乗車して100元だった。入口の人混みはなかなかのものだったが、覚悟していたほどではなかった。

入り口のモニュメントからカッコイイ

ガイドさんと合流したのは10時頃。中年女性で英語の堪能な方だった。ちなみに前日の夕方になってガイドさんから直接「明日って何時に来るの?」という連絡があったのだった。

まずは文物陈列厅に行って、簡単に秦と始皇帝の歴史を勉強する。強固な軍隊を作り上げて近隣諸国を攻め滅ぼして前人未到の中国統一を成し遂げたこと、貨幣・度量衡・軌道の統一を図ったこと、運河、万里の長城や自身の墓等の大工事に着手したこと、そしてそれらが国民を疲弊させて短期間で秦が滅亡するに至ったことを説明してもらった。
その後、出土品の展示コーナーに向かう。ここでは至近距離で兵士を眺めることができて、彼らが詳細に作り込まれていることがよくわかる。この兵士はこういう立場なのでこんな格好をしてこんな物を持ってるんですよ、みたいな説明をしてもらった。

立膝の射兵
元々は彩色されていたらしい
鼻息を感じるビジュアル
この時点で人混みがすごい


文物陈列厅を後にした我々は、長い行列ができている一号坑に向かう。長時間待つことを覚悟していたが、ガイドさんが「特別なルート」で行列をスキップさせてくれた。(警備員と口論しながら静止を振り切って突破していたので、どうやら公式なルートではなさそうだが...)

一号坑は人々が兵馬俑と聞いてイメージする場所だ。そして、ここの人混みが一番凄かった。最前列をとりあう人々の中にあって、強い意志を持って立ち向かわなければまともに観ることができない。真正面から観るのは諦めて、少し外れたところでやっと最前を確保するに至った。まさに壮観、「これぞ兵馬俑」と言うべき多くの兵士が立ち並ぶ光景を観ることができた。数分間最前列で眺めた後、人混みに押し流されるようにして順路を進み、一号坑を後にした。

この行列がスキップされた
おお、これやこの...
これぞ古代中国という趣
兵馬俑に勝る密度で配置された現代人


その後は三号坑、二号坑の順で進んだ。この二つは入場前に並ぶ必要はなかったが、それでも内部はやっぱりすごい人混みだった。特に二号坑の「唯一完全体で発掘された兵士」が展示されている場所はとんでもない人だかりだった。あとは、兵馬俑の兵士たちと並んでる...っぽい記念写真が撮れるスポット(レプリカだし有料)で写真を撮ったりした。


この時点で12時頃。1時間程度の昼食休憩に入った。敷地内に観光客向けのレストランはたくさんあったので、ここで昼食に困ることは無い。我々はガイドさんに「西安名物の肉夹馍を食べるつもりだ」と伝えると、なんかお土産屋とお茶屋とレストランを兼ねたような店に連れて来てくれた。ガイドさんは別の席で休むとのこと。僕と妻は肉夹馍と𰻞𰻞面を食べた。特別高くもなかったし、味もそこそこだった。

キティちゃんとLINEの熊の融合体

その後、無料のシャトルバスに乗って丽山园(始皇帝陵そのものを含む公園)に向かった。1.5kmほどの移動だったらしいが、近隣の道路の混雑が酷くて進みが遅い。歩いた方がマシかもしれないと思った。敷地に入った後も構内移動用のバスみたいな乗り物があったけど、こちらも長蛇の列ができていたので諦めて歩いた。景色も良いし、歩いてそれほど辛い距離でもなかった。

始皇帝の陵墓は巨大な山になっていて、もはや全体像が掴めなかった。文献によると地中に巨大な宮殿があるとのことで、建物だけでなく、天体が描かれた空や水銀で満たされた川が形作られているらしい。(一方で興味深いことに兵馬俑の方は文献にも記されていなかったらしい。)今のところは始皇帝陵そのものに対して発掘作業はなされていないらしい。ガイドさんには「発掘後の風化を避けるため、科学技術の発達を待っている状況」としきりに説明された。

丽山园の敷地内でも多くの副葬物が発見されているらしく、ここでは铜车马(銅で精巧に作られた馬車)の展示を見た。陶器の兵馬俑が原寸大だったのに対して、金属の铜车马はさすがに1/2スケールくらいに抑えられていた。さすがに高価すぎたらしい。

Ride the chariot


丽山园を出た時点で16時ごろになっていた。一貫してガイドさんに案内されるがままスキップ気味に見学してきたが、それでもなかなか良い時間になってしまった。見学の効率や理解度を考えても、ここでガイドをつけたのは正解だと思った。帰りはガイドさんと一緒にDiDiで兵馬俑近くの地下鉄駅まで移動して、そこで解散にした。

大雁塔・大唐不夜城

地下鉄に乗って、その足で大雁塔に向かった。大雁塔は西遊記でお馴染みの三蔵法師、玄奘が天竺から持ち帰ったお経を納めてある塔らしい。中国でよく見かける尖った瓦葺きの塔とは違って、なかなかシンプルな見た目の趣ある塔だった。西安のシンボルとして非常に似つかわしく映った。あと、遠くからでもよく見ると傾いているのがわかった。

南側には玄奘の像があった。この像と大雁塔を合わせて写真に収める人が多い。それ以外にも、この周囲には映える写真を撮ろうとする観光客とカメラをぶら下げた業者が大勢いた。社会主義の国ながら、この国に居ると資本主義や市場原理について強烈な実例を目の当たりにすることが多い。

三蔵玄奘と大雁塔


19時。大雁塔北側の広場で立派な噴水ショーがあるらしい、とのことで待機していたが、一向に始まらない。AIチャットに質問しても「この時間ならやってるはず」みたいなことを言うのだが、どうやら色々調べてみるとお休みしているらしかった。春節連休の期間は混雑を回避するため...とのことらしい。少し残念ではあるが、諦めて隣の大唐不夜城に行くことにした。

大唐不夜城はSNSでよく見かける、いかにも中華といった雰囲気の街だ。鮮やかな赤色の中華建築が立ち並ぶ映像を見て、大きな期待を持っていたが...ここは正直期待外れだった。通りにあるいくつかの劇場は確かに少し良い見た目だったが、心惹かれる店や建物はあまり多くなく、人が多く疲れるばかりで全然楽しめなかった。ドローン等を使って引きで撮ったであろう映像はあんなに綺麗だったのに...
規模が大きめの商業施設が多かったのも良くなかったと思う。この手の伝統建築風の街並みは、元気な小規模の店が立ち並んでいる方が好みだった。

せっかくなので近くの小さい店でソーセージを買って、失意のうちに大唐不夜城を後にした。この時点で20時半近くになってしまっていた。ホテル付近に向かうバスを見つけたので、さっさと戻って夕食を取ることにした。

一番赤かった建物(確か劇場)

福满长安陕菜•烧烤

冬場かつ遅めの時間でも店外の席が埋まっている人気店。何食べても美味しい素敵な店だった。

长安葫芦鸡(78元)
街に来るまで知らなかった、西安名物の丸揚げ鶏。茹でて、煮込んで、蒸してから揚げるらしい。この種のフライドチキンでは過去一番美味しかった。衣はもちろん身に味が染みていて、しっとりとした食感が良かった。ユニバーサルにウケる味だと思う。

挂杆毛肚(62元)
物干しセンマイ。日本でたまに食べられる白センマイ刺のゴマだれバージョン。普通に美味しかった。

陕西农家黄鱼豆腐(88元)
揚げた黄鱼と豆腐を煮込んだ料理。味付けが辛め、濃いめだったこともあって、ほどよい魚のクセが良い方向に作用していたように思う。

长安葫芦鸡(78元)
挂杆毛肚(62元)
陕西农家黄鱼豆腐(88元)
電飾が明るすぎてうまく撮れない

屋台の冰糖烤梨

冰糖烤梨 (15元)
泊まっていたホテル近くの屋台で売っていた、梨がまるまる一個入っている暖かいドリンク。ほどよく甘くて、果肉の食感もよく残っていて、以前北京で飲んだ雪梨汤に比べて断然好みだった。

黄色とピンクの屋台
冰糖烤梨 (15元)

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