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【教育費】なぜあの家庭は進学させても裕福なのか?〜 誰もが活用できるファイナンシャル・リテラシーの盾 [第49回]

これまで私は、教育費を理由に子どもの夢を諦めさせず、自分自身も充実した人生を送る、というテーマでお話ししてきました。そのための資産形成戦略として、インデックスファンドへの積立投資を新NISAで継続しながら、それでもカバーできない分を確保するための一歩進んだ投資戦略についても触れてきました。

このテーマを深く考えるようになった背景には、私自身のこれまでの歩みが深く関係しています。

  1. 自分が働く大学病院という環境は、一般病院や開業医に比べて給与水準が低い傾向にあること

  2. 親の姿を見て育った子どもが「医学部に行きたい」と言った時に、事前の準備がなければ学費を確保するのが現実的に難しいこと

  3. その局面に立たされた時、医師は「子どもの夢を諦めさせる」か、「自分のキャリアを諦めて給与水準の高い一般病院などへ転職する」か、の2択を迫られがちであること

実際、私は子どもの進学や生活のために、志半ばで大学病院から一般病院への転職を余儀なくされる優秀な医師を多く見てきました。

「大学から一般病院に転職することで給与が上がるなら、初めから一般病院で働いてお金を稼げば良い」と感じる方も多いかもしれません。しかし、医療の現場には、研究や留学、あるいは教授を目指すといった、“大学病院でなければできないこと”が確かに存在します。だからこそ、多くの医師が「自分のキャリア」と「現実の生活」の狭間で深く悩んでいるのです。

そんな中で私は、子どもの夢も支えながら、自分自身のキャリアも継続する方法を模索してきました。その結果、最終的には敗れたものの、教授選という今の環境における最高ランクのポジションに挑戦するチャンスを得ることができました。もしあの時、目前の学費のためだけに転職を選んでいたら、このような大きな挑戦の機会を掴むことは決してできませんでした。


この「教育費の葛藤」は、決して医師の世界だけに限った話ではなく、進学を控えたお子さんを持つ多くのご家庭にも共通する問題ではないでしょうか。

その一方で、一般の会社にお勤めの方などにおいては、転職という選択肢自体が医師ほど身軽に行えるものではないとも理解しています。環境を変えることが難しい分、経済的な理由からお子さんの進学を諦めざるを得ないという、悲しい選択を強いられるケースが増えていることは容易に想像がつきます。

私は、自分が実践している方法を知っていただくことで、そのような切ない状況が世の中から少しでも減ってほしいと願い、この記事を書いています。

私が提案するのは、「教育ローン」と投資を有効に組み合わせた資産戦略です。
「教育ローン」と聞いて、単に「高い学費を賄うために借金をして支払いを遅らせる」と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。

私の行なっている方法では、むしろこの機会を使って資産を拡大し、教育費の負担を減らす事ができます。

私が今も大学病院に勤務しながら私立医学部の学費を賄い、さらに老後の生活に不安を抱えずにいられるのはこの方法を実践しているからに他なりません。

当然のことながら、投資には元本割れのリスクがあり、教育ローンには金利負担や返済義務という確固たる負債のリスクが存在します。どちらも将来の成果や利益を保証するものではなく、最終的な選択と実行は、ご自身のライフプランに合わせて「自己責任」においてご判断いただくものです。

しかし、正しい知識を持ち、長い時間を味方につけることで、「日々の生活基盤を安定させながら、生涯トータルでの実質的な教育費負担を軽減させていく」という道筋が見えてきます。その仕組みの可能性を理解していただくだけでも、選択肢を広げる上で非常に大きな価値があるのではないかと考えています。

そこで次回の記事(第50回)では、一つの分かりやすい例として「一般大学への進学」というパターンを想定し、具体的な数字を用いたシミュレーションをお見せしようと思います。

手元の現金を減らさず、大学病院での仕事を続けながら学費をカバーする。この『ファイナンシャル・リテラシーの盾』を、具体的にあなたの家庭で今すぐ実践するための手順と、詳細なシミュレーションデータは、続く第50回の記事で全開示しています。(⇩第50回はこちら)

得られた結果が示すのは、「知識を味方につければ、子どもの夢も、親の人生も、どちらも諦めずに済むかもしれない」という一つの希望です。

この方法や考え方が、進路に悩む多くの子どもたちの未来を明るく照らす一助となれば、これほど嬉しいことはありません。





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