【北米エンタメニュース】「森見登美彦がなぜ中国のZ世代に読まれるのか」「ジャンプショップが期間限定で米国上陸」「米GKIDSが「国宝」を北米の映画館の配給権獲得」「トルコでアニメ専門チャンネル」
日々の北米エンタメ市場などのニュースなどのまとめです。今週は
森見登美彦がなぜ中国のZ世代に読まれるのか
ジャンプショップ、期間限定で米国上陸
米GKIDS、「国宝」を北米の映画館の配給権獲得
トルコでアニメ専門チャンネル 日本アニメも吹き替え版
です。
中国のエンタメ市場、29年に82兆円規模へ 世界シェア16%に
なんか数字が大きすぎて想像つかないのですが、なんだかんだ中国市場は伸びそう。もちろん規制などもありますが、エンタメにお金を払いたいという人は増えそう。
その中でも伸びているのが「BL」。日本にも翻訳されて続々と入ってきています。性表現ができないからこそ、メディアミックスに向いているというのは納得です。ただ中国政府はBLが主流になることは警戒しており規制もあるので、中国を脱出してビジネスをする作家もいるとのこと。日本に来てほしい。
その中国の「アニメ」の見方。非常に面白い分析でした。
森見登美彦がなぜ中国のZ世代に読まれるのか:SNSと聖地巡礼のエコシステム
森見登美彦氏はすばらしい作家ですが中国の若者に刺さっているのはうれしい。現実逃避として小説を楽しみつつ、聖地巡礼もできるという。これは自然発生的ですが、IP保有者側がうまく仕掛けることもできそう。
アダルトゲームプラットフォーム、米国のコンベンションへの参加禁止へ
After a very successful Friday, we were banned from the San Japan convention in San Antonio, Texas this weekend. Our content is too provocative for the powerful of the Lone Star State, ahead of the anti-anime bill SB20 going into effect on Monday. pic.twitter.com/bpZW65j03l
— JAST @ VEXPO E15 (@jastusa) August 30, 2025
中国も制限厳しいですが米国も徐々にそうなりそう。日本の主にアダルト系ノベルゲームを英語に翻訳して配信するプラットフォーム「JASTUSA」が米テキサス州で開催されるコンベンションSanJapanへの参加が禁止されたそうです。「Our content is too provocative for the powerful」とのこと。確かにXでの告知をみると、米国の人からすると未成年にとらえられかねない絵柄かなとは。
テキサス州では「「18歳未満の子供を描写しているように見える猥褻な映像資料」を所持または宣伝すると、処罰される法律が成立したばかり。テキサス州は人口も増え、日本の出版社も市場と見ていましたがどうなるか。
あと海外のコンベンションでは、ドイツでは「R18」向けはR18向けのホールに集めて、年齢確認しないと入れないようにするなどして共存しているのですが米国では難しいのか。このR18作品の取り扱い、各国のコンベンションでどうなっているのか気になる。
ガシャポン欧州展開に見る、文化輸出とローカル情報の重要性
ガシャポン、欧州進出しているのですね。確かに日本でもインバウンド向けにずらりとガシャポン並んでいるのでみなほしいでしょう。記事に指摘されているように、中小企業ほどいいローカル企業と組んでインフラを取りに行くことが必要かもしれません。
ジャンプショップ、期間限定で米国上陸
For the first time ever, the Shonen Jump Shop will come from Japan to LA for one month and you have the chance to visit it at the Del Amo Mall in Torrance, CA!
— VIZ Media (@VIZMedia) September 1, 2025
See more info on what to expect at the shop on our blog: https://t.co/qc6pHwi9k7 pic.twitter.com/ucoEWycvva
集英社グッズを扱う「ジャンプショップ」が米国に上陸します。9~10月にかけてカリフォルニアにお店を出します。Del Amo Fashion Centerという商業施設に出る模様。日本だけで売られているグッズを販売するそうです。IP育成には消費者との接点が不可欠なのでいい手なのではないでしょうか。漫画IP分野で、消費者接点づくりということで最大手がでてきたという気がします。
アニメタイムズ社、インド初開催のアニメイベントに冠スポンサーとして参加
インドは各社注目ですね。エイベックス・ピクチャーズ、講談社、集英社、小学館ら13社からなるアニメタイムズ社がインドのコンベンションにスポンサーとして参加し、パネルを主催しました。アニメタイムズ社はAmazonPrime内のサブスク契約できるようにしているのですよね。インドはもうアニメファンが1億人いるのか。課金は限られているとはいえど、すごい市場です。
ではIPを持っている企業が海外のプロモーションのためにコンベンションに出るにはどうすればいいのか。この記事がすごくよくまとまっていました。アニメタイムズ社のでた「AnimeIndia」は29000人の来場者ということなのでどのぐらいの中規模ぐらいですかね。インドはいきなりビジネスが立ち上がりかけていて参入者も多いですが、熱狂度合いも高そうです。
米GKIDS、「国宝」を北米の映画館の配給権獲得
https://www.thewrap.com/gkids-acquires-kokuho-japan-entry-best-international-feature-oscar/
東宝グループのGKIDSが大ヒット映画「国宝」の北米での配給権を獲得しました。是非そのノウハウで国宝を世界ヒット作品に育ててほしい。
「国宝」はToronto International Film Festivalで上映予定なのですがチケットの売れ行きもよいとのこと。
トルコでアニメ専門チャンネル「スペーストゥーン・テュルキエ」が放送開始、日本アニメも多数
アラブ首長国連邦のアニメ配信事業者がトルコ市場に参入しました。日本のアニメも「NARUTO」「ベイブレードX」などがトルコ語に吹き替えて配信されるそうです。
なぜ「藤井風」や「ウルトラマン」は海外で成功したのか?
IVS2025KYOTOの登壇の記事です。この記事では日本のIPの進出先での流通についてのテーマを取り上げています。表題に出ているアーティストの藤井風氏もウルトラマンも、現地の流通インフラにきちんと乗ったからこそ広がったという話。そこの見極めは重要ですね。
「『KPopDemonHunters』はNetflixで配信してよかった」ソニーピクチャーズCEO
Netflixで大人気となり、映画館でのsingalong上映も成功したKPopDemonHunters。「ソニーのネットワークで映画館上映のIPにできたのでは」と聞かれたソニーピクチャーズのCEOは「Netflixこそが居場所だ」と回答しました。計画されたのたコロナ禍で、K-popという当時まだニッチなテーマ。その作品にNetflixは製作費とプレミアム払ってくれたとのこと。確かにNetflixという多くの人にとっては手軽な「Window」で公開して口コミで広がったわけなので。
そしてその「KPopDemonHunters」、早くもテーマパークに登場です。ソウルのEverlandにKPopDemonHuntersをテーマにしたパークができるそうです。Demon退治のゲームや写真撮影、作品テーマの食事を楽しめるそう。
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。
「『史上最強の生物』範馬勇次郎“鬼の背中”が、2m超え・100万円の大金屏風にッッ」がとてもいい商品だなと思いました。以前、ほかのIPで漫画のキャラクターをお寺で描くという企画がありましたが、こちらも屏風と出会うべくして出会ったなと思える企画でした。屏風全体の朱色がすごくいいですね。
これは菊池さんのリリースも拝読したのですがリリースの文章そのものが「ああ、グラップラー刃牙が好きな人が書いたのだな」と思えるもので、企画にかける人々の思い入れが伝わってきました。刃牙を少ししか読んでいない私でもそう思えるので、刃牙好きな方はぜひ対面してほしいです。写真も素敵でした。
今週はここまでです。来週はちょっとお休みをいただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。
