②介護について家族と話し合う
①はこちら↓
自分の家族
夫と娘。実はこちらの方は、話し合いらしいことはあまりしていない。
夫は、私が母の介護に膨大な時間を割くことについて、大いに理解を示している。私が何日家を空けていても、大した不満も言わず、粛々と家事を引き受けているのは、本当にありがたい。
しかし、夫がこうなるまでの道のりは長かった。
もともと夫は、話し合おうにも話を聴かない、気に入らないと怒鳴り散らす、ああ言えばこう言う、黒いものでも白という、かなりの程度のモラ気質だった。
夫の方は、妻が家事育児をやっているのは生理現象程度の負担感だと思っていたらしく、身を削っての無償奉仕を享受して何の後ろめたさもないようだった。ワンオペ育児に限界が来てから、私は夫の顔色を伺うことをやめ、離婚を覚悟し何回戦もやりあった。私は連日連夜作戦を練り、夫の方は、事実歪曲、責任転嫁、欺瞞と独善を武器にした。
夫婦で長年苦闘した挙句、実のところ離婚で詰むのは夫の方だと双方ハタと気が付いて、晴れて夫は、買い物料理を自ら買って出るようになった。
もともと介護のために戦ったのではなかったが、間に合ったことは僥倖だった。
こういう訳で、次の帰省の日程を伝えれば、夫は全面的に了承し、その間の家事をあらかた引き受けてくれる。もちろん夫の采配に委ねた以上、洗濯物が散乱し、水回りはドロドロになっているくらいは、やむを得ない。
夫の方は、「何時に行って、何時に帰る?」と独特の言い回しで予定確認をしてくるが、親の介護の日程が分刻みで決まるわけがない。しかし最近、その心は、早く帰ってくるなら食事の用意をしてあげるということだと翻訳できた。中々にコミュニケーションに骨の折れる夫ではあるが、ここまで変わってくれたことには感謝している。
夫とは、帰省の日程の話はするが、母の介護の方針について具体的な話し合いや擦り合わせはしない。夫が実際の介護に参加することはないし、そもそも私の実家の問題だから。
夫は死の準備には関心があって、自分の母親にエンディングノートを渡してみたり、私に対して「死後のことをどうしてほしいか聞いておくべき」「お墓はどうするのか決めるべき」とよく言っていた。そういうことも大事だし、用意周到なところは彼の美点でもあるが、他方で、死を恐れる心情への共感配慮を示さないところが神経に触り、この人と腹を割って話すことは難しいと感じてしまう。
娘の方は、ママが居なければ気楽でいい、という風で楽しく学校に通っている。これからは、おばあちゃんのところにいることが多くなるよ、と伝えても、それがどうしたという様子。
今度いつ帰ってくるの、と聞かれるのを嬉しがっていたら、できるだけ長く留守にしていてほしいとのつれない言葉。
こういう訳で、家庭の方は、ひとまずどうにか安心できる。
#介護 #母 #娘 #母子 #鬱病 #精神科 #精神病院 #メンタル #癌 #闘病 #ケア #男性介護 #男性論 #男女 #フェミニズム #妻 #遠距離介護 #介護職 #食事 #自宅療養 #不安 #介護食 #自宅療養 #終末期 #独居 #介護サービス #訪問看護 #訪問介護 #在宅医療 #介助 #不安 #感情 #カウンセリング #心理 #話し合い
