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精神病院2週間目

精神病院1週間目はこちら↓

前回の面会から1週間。母に会いに行った。
今回は、車いすではなく、自分の足で歩いて面会室にやってきた。面会室の椅子に腰かけると、荒い息をしている。歩くだけでとても疲れるとのこと。

直前に主治医から病状について連絡をもらっていた。
2週間で驚くほど回復している。病院の食事を半分以上食べているし、本や新聞を読んだり、軽い運動を始めたりしている。もう退院されることも可能ですよ、とのこと。

母の顔色はちょっと黄色味を帯びているような気もしたが、先週よりも表情がしっかりしていて、声も力強くなっている。院内で散髪をしたいとのこと。一週間で相当に良くなっている。内科医に相談していた時には、全く先が見えたなかったのが嘘のようだ。専門医を侮ってはいけないと思った。

母自身は、退院する自信がまったくないらしく、まだまだ不安がっている。そもそも体がしんどすぎる。少し動くだけで息切れがする。家に帰ってどうやって暮らすのか、息子と二人の生活が成り立つのか、このまま死ぬまで病院を転々とするしかないのか、とぐるぐる悩み続けている様子。

母はきっと、私に一緒に暮らして面倒を見てほしいと言いたいのだろう。それを言ってはいけない、娘の生活を壊してはいけない、と一生懸命こらえているのだろう。それはどんなにつらいことか。私は罪悪感を抱えながら、毎週様子を見に行くよ、と答えることしかできない。

それから、癌の進行や治療のことも母にのしかかっている。先日、放射線科の主治医から、9月下旬にはまた放射線治療が必要な見込みと告げられて、かなりのショックを受けている。癌の進行も恐ろしいし、放射線治療に体が耐えられる自信もない。どちらにしても先細りであり、どこかで行き詰ることしか想像できない。これで鬱々としないわけがなかろうと思う。

母には、放射線の治療方針は一般論で、今から決定している訳じゃないと思う、と不安から目を逸らせようとしてみたが、母の望む言葉ではなかった模様。

本当は、母の不安を一緒に不安がる方が母は楽になれるのかもしれない。母と伴奏すると決めたのだから、同じ気持ちで一緒に怖がり、一緒に泣いて、一緒に頑張ることができればいいと思うけれども、母に自分の感情を晒すことには抵抗がある。長らく母に自分を認めさせようと戦ってきたためか。私がこの心理障壁を乗り越えなければ、母に平穏は訪れないのではないかと感じてしまう。

ともあれ退院が見えてきた。退院後の生活の準備が必要だ。たちまち食事の世話が問題になる。遠距離介護で食事問題を解決できるだろうか。

【追記】
退院後の準備について考えていたら、母の不安が具体的に見えてきた。その内容については、こちら。





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