Claude Cowork と Google Antigravity に同じフォルダを読ませてショートシナリオ「告白」を書いてもらった
ふだん小説やシナリオの執筆補助に、Claude CoworkとGoogle Antigravityの両方を使っています。
どちらも同じスキルファイルと資料フォルダを参照できる環境に置いているのですが、「同じ条件を与えたら、どう違う作品が出てくるのか」がずっと気になっていました。
今回、それを実験してみました。
両AIが参照した共通ファイル
スキルファイル(執筆の指示書)
ファイル/役割
scenario-master-kai.skill/執筆工程・脚本書式・チェックリスト
togaki-refiner.skill/ト書き研磨の5原則・5ステップ
この2つのスキルファイルはMD5ハッシュで照合した結果、両AIで完全に同一のものを参照していることが確認できました。
資料フォルダ
📁 シナリオ/_資料/
世界観設定
キャラクター設定
用語集
執筆ルール
(ジャンル研究ノートがあれば参照)
執筆工程(PHASE 0〜5)
どちらのAIも以下の工程を順番に踏んでシナリオを生成します。
PHASE 0 ジャンル研究ノートの確認(bashでフォルダ検索)
↓
PHASE 1 企画書の作成
一行あらすじ・テーマ・登場人物・対立軸
↓ ── ユーザー承認ゲート ⏸ ──
PHASE 2 設計書の作成
三幕構成・キャラクターシート・シーン割り
↓ ── ユーザー承認ゲート ⏸ ──
PHASE 3 本稿執筆
日本式放送脚本形式・枚数計測
↓
PHASE 4 改訂稿
チェックリスト全項目確認・修正
↓
PHASE 5 最終稿
togaki-refiner適用→ト書き研磨→枚数再計測→ファイル保存
PHASE 1・2はユーザーの承認を得てから次へ進みます。PHASE 3以降は自動で進行します。
生成されるファイル構造
各工程のファイルは以下の階層に保存されます。
📁 作品\短編「タイトル」\
📁 00_企画\
企画書.md
📁 01_設計\
設計書.md
📁 02_本稿\
本稿.md
📁 03_改訂稿\
改訂稿.md(チェックリスト付)
📁 04_最終稿\
最終稿.md(研磨レポート+本文)
生成されたシナリオ
テーマ・文字数・スキルをすべて揃えた状態で、それぞれのAIが生成した作品がこちらです。
Claude Cowork 版
Google Antigravity 版
まとめ
同じスキルファイル。
同じ資料フォルダ。
同じ工程。
条件を揃えた上で生成したにもかかわらず、出来上がった作品はまったく異なるものでした。
私自身も「こちらが正解だった」とは感じていません。
どちらの作品にも好きな部分があり、同時に「自分ならこうするかもしれない」と感じる部分もありました。
むしろ印象に残ったのは、同じ条件から出発しても、それぞれが異なる物語を紡いだことです。
同じ楽器を渡された二人の演奏者が、それぞれ違う曲を奏でるように。
今回公開する二つの『告白』を、ぜひ読み比べてみてください。
あなたはどちらの『告白』が心に残りましたか。
