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日記を書くには、ちゃんと生きてなさすぎる。

「書く」にのめり込んでいると、みぞおち辺りから五感が引っ張られて、意識が宙に浮いていく感じがする。見えているようで、見えていない。聞いているようで、聞いていない。一緒にいるようで、一緒にいない。娘たちにはしょっちゅう「え?今なんて言った?」って聞き返しているし、立て続けにパリンパリンと食器を割っている。よかった、全部IKEAのやつで。

創作大賞用のエッセイを2本抱えながら、週6で日々のエッセイを更新しているこの頃。

水中に潜っている感覚に近いかも。見えるし、聞こえるが、何もかもぼやけて曖昧な世界で、ゴミ出ししたり、皿を洗ったり、ママチャリを漕いだりしている。夢中は水中に似ている。時々水面から顔を出して、炊き立てのご飯でおにぎりを握る湯気をかいだり、雨あがりの夜風に目を瞑ったりしている。

三毛田さんに憧れて、毎日の投稿はエッセイではなく日記にしたいなぁなんて思っていたのだが、いざパソコンの前に座ると、昨日の記憶すら砂嵐がかかっていて愕然とする。えっと…昨日は⚪︎曜日だから長女の習い事があったはず…と、まず曜日に紐づいたタスクを思い出して、ようやく断片的な映像が手繰り寄せられてくる。

エッセイはピンポイントの出来事をコラージュして書けるのでギリ成立するが、今の私は日記を書けない。ちゃんと生きていなさすぎるから。このままじゃ私の人生は、カレンダーアプリみたいに味気ないものになってしまう。小さなマス目に、箇条書きの予定で出来上がった人生に。

そんな毎日でも、夜には一丁前にクタクタになっている。夫に「もう疲れたよ〜〜書いても書いても終わらないよう〜〜」と泣き言を言うと、実に生暖かい目で「(書くの好きで、毎日好きなだけ書いているのに何を贅沢なこと言っているの?)まいちゃんは相変わらずだね。僕といる限りずっと幸せだね。」なんて言われてしまう。副音声も主音声もちゃんと聞こえる。ほんまそれ〜。

23時半。早く寝ればいいのに、昨日も順調に、ソファーでショート動画を見るゾンビと化してしまった。思考回路はショート寸前。今すぐ風呂入れ。




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海沼 衣々花|よく生き、よく書く人 書くを仕事に。一歩踏み出したばかりです。 毎日ヨタヨタ、おろおろ書いてます。 サポートいただけると跳び上がって喜びます。 コーヒーをご馳走していただくお気持ちで、お待ちしてます☕️