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『本当に欲しいもの』は自由な時間と引き換えにすでに手にしていたと気づいたら、歌が書けなくなった|歌と言葉

書く必要性がなくなった、の方が正確かも。

4ヶ月間で50曲以上。
一体どこまで続けるのかも見えぬまま、ただひたすらSunoで歌を作り続けた。
どうしたってAI臭は残るし、進行も拍子も指定しきれないけど、その爆速さと壮大さは自力では到底到達できない領域だと割り切って、夢中で使い続けた。
そうやって作り続けた果てにこの曲が生まれ、それからというもの、自分でも不思議なほどに、歌を書く気力がすっかり薄れた。ネタのストックはまだ尽きてないけど、作りたい、形にしなきゃ、という初期衝動が枯れた。渇きが消えた。

なぜなら、36歳の「現在」を、特に「ここ7年間の想い」を、とうとう言葉にできたから、かもしれない。

「時間がなくて苦しいけど、今を大切にしたい」というテーマを、何度も言い方を変えて、数々の歌に込めてきた。

そして最後に辿り着いた答えとしての、この歌。
忙殺されてた春の締め括りに相応しい、エンドロールみたいな曲。


『本当に欲しいもの』

ゆっくりしたい
読書 映画 ドラマ お笑い アニメ
筋トレ ジョギング 片付け 昼寝 瞑想
ゲーム 謎解き 英語 ジャズ グルメ

やりたいことなら山ほどあるけど
結局「時間が足りねーや」って
無いものばかり数えてんの

いやちょ待てよw
その手の中 よく見てみろよ

ああ 僕がすでに持ってるものは
本当に欲しかったものばかりで
この暮らしと引き換えに
時間というチップを払い続けてる
ただ それだけのこと

7つの息子 5つの娘
隣にいるかけがえのないひと
抱き合ったり笑い合ったり
何気ない日々は紛れもなくキセキ

安心できる場所
自分のペースで進めれる仕事
未来に投資しながら
連日連夜歌を作る

もしもこれ全部無かったなら
僕はどこで何をしてるんだ
想像したら骨身に沁みる

ああ 僕がすでに持ってるものは
本当に欲しかったものばかりです
この暮らしと引き換えなら
時間というチップを払い続けるよ
そりゃもう よろこんで

完璧なバランスなんて絵空事
子どもと歩くこの暮らしを
余すとこなく歌に変えて残していければ
案外あっさり満たされていくのです

ああ 僕が本当に欲しいものは
もう全部ここにあるから
限りある日々
いつか終わる時間
欲しくてたまらなかった余白は
意外ともうすぐ来るから

今日をきちんと使い切ろう
少しずつでも進んでいこう


「自分がすでに持っているもの」をきちんと自覚することで、「感謝しよう。フルに活用しよう!存分に堪能しよう!!」という発想に切り替えるための歌が作りたい⸻
という、ふとした思いつきで書き始めた。

子育て中はどうしたって自由時間は足りない。でもよく考えたら僕は「時間を失っている」のではなく、「別の価値と引き換えている」のだ。
かつての自分が欲しくてたまらなかったもの(今のこの暮らし)を、時間という対価を払って、手に入れた。
その事実と、環境認識のピントが、珍しくピタッと重なり合わさった瞬間だった。

音楽的には、「切実な感情に寄り添いながら、そっと満天の星空の下へ連れ出してくれ、最後は朝日に照らされるような、ジャズと管弦楽とポップスを奇跡的なバランスで配合した最高にエモいブラスロック・アンセム」とでも言っておく。

Emotional Modern Band Fusion, Dynamic Layering, Cinematic Build-up, Acoustic to Grand Orchestral, Heartwarming, Jazz-tinged Piano, Soulful Vocals, layered arrangement, transition-heavy, dynamic orchestration, atmospheric, multi-instrumental, band sound (Dr, Ba, Pf, Vo, Gt) as core.

そして生まれた歌がこちら▼

恵まれていることは百も承知で、それでも抗えない葛藤を過不足なく言葉にせずにはいられなくて、ずっともがいてた。けれど

満たされてたら、歌なんて書けない。

かつての
「足りないものを嘆く日々」はこの歌以降、

「ここにあるものを味わい尽くす日々」へと切り替わりつつある。

誰かの人生と交換することになった時、手放したくないと思ったことがあなたの人生の宝物
⸻ 湊かなえ

まさにこの言葉に尽きる。

今、無いものばかり数えて、息苦しくなっているパパ・ママへ、この歌が届くことを願って。

今日をきちんと使い切ろう。
少しずつでも、進んでいこう。


▲2024年に同じテーマで弾き語った歌


▲2025年に同じテーマで弾き語った歌


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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