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わたしが地方移住で気づいたこと——「心の準備」がすべてを決めた

「地方移住って、本当に幸福度が上がるんですか?」

SNSで見かける「地方の豊かな生活」に憧れながらも、そう質問を投げかけてくる人は多いです。わたしも、鳥取に来る前は同じ疑問を持っていました。

一方で、こんな話も耳にします。「地方に引っ越したけど、思ったより孤立した」「やっぱり都市部の方が充実している」と、実際に移住して後悔する人もいるんです。

ならば、何が違うのか。

環境が違うのではなく、もっと根本的な部分——つまり「心の準備」が違うんじゃないか。そう考えるようになりました。

幸福度を決めるのは「環境」ではなく「心の土台」

心理学には、興味深い概念があります。「愛着スタイル」というものです。

子ども時代に親や養育者とどんな関係を持ったかで、大人になってからの対人関係や、ストレスへの耐性、そして人生への満足度までもが大きく影響される、というものです。

その中でも重要な概念が「安全基地」。

安全基地とは、困った時に頼ることができ、守ってもらえる存在のこと。子ども時代にそうした安全基地を持つことで、大人になってからも新しい環境への適応力や、ストレスへの対処能力が変わるんです。

つまり、地方移住という新しい環境に適応できるかどうか、そこで幸福を感じられるかどうかは、その人の「心の土台」にかかっているということなんです。

その土台がしっかりしていれば、どんな環境でも「あるもの」に気づき、それを活かす力が生まれる。

逆に土台が不安定なままだと、新しい環境では「ないもの」ばかり目についてしまい、その場所から逃げたくなる。そういった現象が起きるんです。

「あるもの」についてさらにくわしくはこちらから

子育て視点の「あるもの」についても書いています


なぜ「向く人」と「向かない人」に分かれるのか

ここで大切な質問です。「自分は地方移住に向いているのか?」

実は、これは個人の適性というより、その人の心理的なプロファイルの問題なのではないかと、わたしは感じています。

心理学的に考えると、大きく3つのタイプに分かれていると考えられます。

タイプ1:敏感で傷つきやすい人(HSP気質)

周囲の刺激に過剰に反応し、新しい環境へのストレスを強く感じるタイプです。こうしたタイプの人は、地方への移住も「刺激の変化」として強く感じます。

最初は疲れやすく、適応に時間がかかるかもしれません。ただし、その分、「あるもの」にも敏感に気づくという、大きな強みも持っています。

タイプ2:回避傾向が強い人(回避性パーソナリティ)

否定的な評価を恐れ、新しいことへのチャレンジを避けるタイプです。このタイプは、移住という「人間関係の再構築」というプロセスがとても苦手です。

「地方は人間関係が濃い」という話を聞いて、それが不安になり、結局、新しい環境に向き合わないまま時間が経ってしまう。そんなことが起きやすいかもしれません。

タイプ3:安定した愛着スタイルを持つ人

子ども時代に安全基地を持つことで、大人になってからも柔軟に新しい環境に適応できるタイプです。

「ないもの」にも気づきますが、それ以上に「あるもの」を探す視点が自然と働くんです。

私自身は、タイプ1に近いと思います。疲れやすくてなかなか適応できない中、「あるもの」にも気づけた。これが適応への鍵になったように思います。

「あるもの」に気づくまでのプロセス

でも、ここで希望があります。

人の心は、行動によって変わるんです。

心理学の「ポジティブ・チェンジ」という考え方があります。感情が先ではなく、まず行動が先。新しい行動を取ることで、脳が適応し、その後から「あ、そっか」という感情や気づきが後からついてくるんです。

わたしの場合、それが鳥取での日常だったんです。

ジョギングして温泉に入る。毎日、美味しいご飯を食べる。知らない人と会話する。子どものために、新しい場所を探す。

こうした小さな行動の繰り返しが、わたしの脳を変えていったように思います。

すると、不思議なことに、景色の見え方が変わり始めます。

最初は「地方=不便」という思い込みで見ていた世界が、段々と「あるもの」で満ちていることに気づく。

食べ物の豊かさ、自然の豊かさ、人間関係の温かさ——こうしたものが、ある日突然、見える景色が変わったかのように現れるんです。

「心の準備」が、移住の成功を左右する

ここで、一つの真実に辿り着きます。

地方移住で幸福度が上がるかどうかは、その土地の客観的な豊かさではなく、その人が「準備できているか」で決まるんです。

「準備」とは、何か。

それは、心の中に「安全基地」を作ることです。

それは人かもしれません。移住先で心許せる人を作ること。それは習慣かもしれません。毎日、新しい場所を探す行動を続けることです。それは自分への言葉かもしれません。「ないものを数えるのではなく、あるものに目を向けよう」という、心の決意です。

わたしが鳥取での体験の中で、感じていたのはこれだったのではないかと、今振り返ってみて思います。

世代を超えた仲間。温泉とジョギング。毎日の美味しいご飯。こうしたものは、「心の安全基地」となり、新しい環境への適応を支えてくれた。

だから、「あるもの」に気づけたんです。

移住を考えるあなたへ

地方移住で幸福度が上がるのか、という問いに、わたしは答えます。

「環境は条件に過ぎない。本当に大事なのは、あなたがその場所で『心の準備』ができるかどうかだ」と。

もし、今あなたが地方移住を考えているなら。

いきなり大きく環境を変えるのではなく、まずは小さな行動から始めてみてください。

移住先を知る行動。その土地の人と会う行動。毎日、「あるもの」を一つ見つける行動。

こうした小さな準備が、あなたの心を変え、その後の幸福度を大きく左右するんです。

わたしも、鳥取での毎日は、決して計画的ではなく「たまたま」の連続でした。

でも、その「たまたま」を受け入れ続ける中で、「あるもの」に気づくことができ、それが「心の準備」へとつながったように感じています。

あなたも、そんな「たまたま」を大事にしながら、新しい環境への第一歩を踏み出してみませんか?

そして、もし鳥取に来たら、わたしのnoteでお会いしましょう。

ここには、これからも「あるもの」の物語が、増え続けていくはずです。


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・・・とはいえ、地方移住でいいことばかりじゃないでしょうと思われた方、ぜひこちらの記事もご覧ください↓


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