3【ジジとババと、みなさまと私】ジジが私に「ありがと」を言った日
ジジは、だれに対しても「ありがとう」を言わない人だった。
まだちゃんと人間やれてなかった頃
私とジジと向き合うきっかけになった話。
はじまり、はじまり👏👏👏

急に痛みが強くなり、手が動かなくなった父のために、身体のことを心配して、母はお粥を作った。
食べさせることに精一杯で、母には、父のペースに合わせる余裕がなかった。
父は、そんな母に、いら立ちをぶつけ、文句を重ねた。
だから、「代わるよ」と、私が声をかけた。
母は、何も言わずに部屋を出て行った。
部屋には、父と私だけが残った。
父が、自分で食べようとするのを、手助けした。
「もういい」と言ったあと、小さな声で、「わるいな」と言った。
悪いことはしてないわ。
言うなら、「ありがとう」だわ。
そう言うと、父は、ちょっとおどけるように、
「ありがと」と言った。
父に、「ありがとう」と言われたのは、いつ以来なんだろう。
「ババに、言わなくちゃねー」
「はい、リピートアフターミー。ありがとう」
「はい、はい」
ごまかす父に「言ったこと、ある?」
「聞いたことは、ないけど」
と畳みかけるように、つっこむ娘。
そりゃ、怖いよね。
今日も、
ジジとババと、みなさまと私の一日。

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愛❤️と感謝
Misuz.
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