44【ジジとババと、みなさまと私】『へきなん美人』🥕が、私を動かした日
はじまり、はじまり。

父がショートステイ先から、家に帰ってきた。
3日が過ぎた。
様子を見にいかないといけないかなぁと思いながら、なぜか腰は持ち上がらない。
基本的に2人で仲良くやって欲しいなぁっていう気持ちもあるし、100%頼られてもなっていう気もある。
そういうことなんだと思う。
結局、着替えもせずダラダラ1日家にいる。
こんな私もなぁと思いながら。
そこに、電話が鳴った。
いつもお世話になっているIちゃんが、『へきなん美人』っていう名前のにんじんをおすそ分けしてくれるって。
それからごそごそ着替えて、出かけて行った。
自転車に乗って、待ち合わせ場所へ向かう。
道で、歩行器を押して散歩しているおじいちゃんと、おじいちゃんに寄り添って歩く人がいた。

そうね。
私いろいろ頭の中で考えてるだけで、結局は何もしていないのよ。
それで、勝手に疲れた気になっている。
ほら言うでしょう。
悪く思うことの9割は起こらないとか。
なんて思いながら「こんにちは」と、声をかけて二人の横を少し離れて通り過ぎた。
待ち合わせ場所の交流館の駐車場にIちゃんの車は、もう止まっていた。
Iちゃんに『へきなん美人』🥕をいただいた。
ピカピカ光ったきれいなにんじん。
ありがとう。
そして、
「さっき和菓子屋さんで買ったから、はい。」
と、可愛いイチゴ大福を手に1つポンとのせてくれた。
私、ちょうど何かおいしいものを食べたいって思っていたんだ。
なんだろう。
ちょっと、涙が出そうになる。
いつもありがとう。
Iちゃんはいつもそうだ。
おいしいものや良いものが手に入ると、みんなに分けてくれる。
パワーをもらう。
ババの家にも来てくれたことがあるIちゃんは、「これ、お母さんに」と、ババの家の分もにんじんをくれた。
よし、届けに行こう。
そして様子を見てくるか。
ピカピカにんじんを持って届けに行ったら、母は比較的落ち着いた顔をしていた。
父は変わらず、のほほんと、家のベッドでテレビをつけたまま、口を開けて寝ていた。
「おーい、ねるな!」
と、声をかけると、
「おー、寝てないぞ」と、起きる。
平和だ。

そして、母と次の病院の診察日を確認した。
畑でできたブロッコリーをとってくれた。
そして「たくさん買ったから」とトマトも分けてくれた。
なんか1人で勝手に背負っていたのかな。
結局今日も、いただいてばかりだったなぁ。
みなさま、ありがとうございます。
感謝します。
今日も、ジジとババと、みなさまと私の一日。

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