37【ジジとババと、みなさまと私】ジジはシャレ男だったことを知った日
ジジがショートステイ先から家に帰って来た時の持ち物一覧からはじまり、はじまり。

◯母が持たせたズボン下、3本。
上げ下げが大変なのであろう。
また、今まで、エアコンの暖房が嫌いで寒かったらズボン下を履いていたらしい。
入院生活から、暖房生活にも慣れたようである。
「もうこれは、はかねぇな。」
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◯プーさんの黄色い置き時計。
「部屋に時計あるからなぁ」と自分で判断して持って帰ってきたらしい。
後から聞いたところによると、入居時に持ってきたはずの時計がなくなり、施設の方は大慌てで探したそうだ。
その後「家に持って帰っていますか?」という連絡があり、「持って帰っています、すみません。」ということがあった。
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◯紙おむつ(おぱんつ)いろいろ。
「家にあるかわからんかったでなぁ。ちょっと持ってきただ。」
ちゃんと用意してありますから大丈夫です。
用意が良いというか、しっかりしてるというか。
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この他に父がショートステイ先から持ってきたものがあった。それは帰る間際に披露されたものだ。

そろそろショートステイ先に帰る時間になったので、トイレを済ませジャンバーを着ていた父。
以前はジャンバーのファスナーができなかったので、ファスナーの下の部分をつけたまま被るというやり方をしていた。
今はジャンバーを普通通りに着て、時間がかかりながらもファスナーをはめることができている。
ちょうど興味を持つ2歳児、やろうとする3歳児と一緒ぐらい時間はかかる。
やろうとしているのでここはさりげなく見守る。
ファスナーを上まであげたところで、
「よかったね、ファスナーできるようになったんだね」と言うと、
「まぁできるぞ」と当たり前のように言う。
ありがたい。ありがたい。
ニット帽をかぶった後に帽子のてっぺんをちょっと指でつまんでチュンチュンと、自分の良い具合のところに当たるように直している。

それだけでも面白かったのだが、ポケットから何かを取り出した。
なんと小さい黒い手鏡だ。

その手鏡はショートステイ先に髭剃りをする時用に入れておいたものだ。
今回は髭剃りは持ってきていないので、父は手鏡をジャンバーのポケットに入れて持って帰ってきたようだ。
ニット帽の被り心地を手鏡で確認し、おもむろにポケットにしまった。

父は何気なくやっていたが、それを見ていた母と私は大笑いだ。
「何持ってきたの!」と大笑いだ。
あまりにも私たちが笑うので、父は、きょとんとしながら照れたように、手鏡を持ったままジャンバーから手を出さなかった。

父がこんなにおしゃれに気をつかうとは知らなかったなぁ。
新しい一面を知った日。
これが、一時帰宅ネタの二つ目。
今日も、ジジとババと、みなさまと私の一日。

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