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《王様の美術館》①自分がマグリットの友達だったらめっちゃ焦る【横浜美術館】

「この絵のタイトル何がいいと思う?直感で」
「《王様の美術館》。かな、、、」
こんなセンスのいいこと言えるだろうか。

横浜美術館のリニューアルオープン展の「おかえり、ヨコハマ」展に行ってきて横浜美術館の顔とも言えるルネ・マグリット《王様の美術館》を見ることができた、嬉しい!

マグリットはとりあえず絵の中に謎を作って、友達に題名を決めさせるという流れのイメージがある。と言うか大体の絵がそうだと言われている。全然なすにきびがマグリットの友達として生まれる人生もあったかもしれないわけで。どうしよう!これからマグリットみたいな人に会って、「題名つけてよ」と言われるかもしれない。

そんな時、とっさに《王様の美術館》なんてセンスのいい題名がでてくるのか、自信ない。こんな語感的にもイメージもかわいいし、何よりストーリーに深みがありそう。どんな友達なんだ、こんなセンスのいいの。調べたら画家の友達らしいけれど、シュルレアリスムの人?それとも仲良いだけの友達?

同じく今回展示されているマグリット作品
《青春の泉》

何を思って《王様の美術館》とつけたのだろう。マグリットによくでてくる、帽子の男。でも中身は透けてて謎のお城みたいな建物がポツンと森の中に立っている景色。背景は黒、暗闇だけど、石の壁?の前にったっている。森には霧、モヤが掛かっていてはっきりとした景色じゃない。

そしてなぜか顔のパーツ、目、鼻、口のみがだけがくっきりと浮かび、感情のなさそうな目はじっとこちらを見つめている。実物を初めて見て気づいたのだけれど、青い体にさらに青、もしくは黒い筋がたれているのが分かった。これは汗?血?それとも景色の中の雨?ミスってことはないだろう。

この人物は現代社会を象徴する人物としてよく登場するらしい。まあそういう要素もあるかもしれないけれど、自分的にこの絵に限ってはマグリットの自画像なんじゃないかと思っている。自分の心の中の景色をぼんやりと写したような。そしてこの《王様の美術館》のタイトルをつけた友達もそう思ったんじゃないかな。王様というのはマグリット自身で、美術館というのが彼がそれまで生み出した作品による世界。

天気的にもマグリットは晴天にモクモク雲を描くイメージがあるけれど、この霧深い遠くの山の景色は、マグリットという人間の読み取れなさを表しているんじゃないか。「王様」というワードを何でも自由に手に入れることができる人と受け取ると、マグリットはこの世の全ての概念に対して自分の世界を自由に広げることができる、天才は選り好みすることができる、みたいな意味を友達は込めたんじゃないだろうか、、、。

もしこの絵をマグリットに差し出されて「タイトルつけてよ」と言われたらほんとにどうしよう。自分だったらすっごい無言になっちゃうと思う。現代社会を生きる人の辛さと経験の深さ、そしてこの自然の風景、マグリットの奥深さを総合して考えると、、、

《海千山千》

なすにきび:「、、、なんてどうだろう?(全然思いつかなかった)」
マグリット:「いいね、参考にするよ」
ーー後日、《王様の美術館》として発表される。

全然採用されない可哀想な友達もいたかもしれない、という勝手な妄想。

「おかえり、ヨコハマ」展は6月8日まで。


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なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。