そもそもMBAって何?なぜ?仕事と両立できるの?英語挫折ポンコツ50代の挑戦 |第9話
体験授業を受けて、心がざわついていた。
あの場の空気、あの人たちの熱量――
「ここなら、変われるかもしれない」
そんな、根拠のない期待が胸に残っていた。
でも、同時に、頭の中では冷静な声が響いていた。
「本当にやるの?」「ムリに決まってるだろ」「ちゃんと調べたのか?」
だから僕は、改めて調べはじめた。
そもそもMBAって、何なんだ?
【MBAって、“学位”だった】
調べて、まず驚いた。
「MBA=経営学修士(Master of Business Administration)」という、
大学院の学位。
資格じゃない。いわば、“学歴”だ。
つまり、弁護士や公認会計士、税理士などのように、
取得したからといって、独立・開業できるわけではなさそう…。
また少なくとも、僕の働く会社では、
昇進や昇給などのメリットがあるわけでもなさそう…。
これって役にたつのか??
一方で、僕の中で、ある感情がうずいた。
【学歴ロンダしたい……いや、してやりたい】
僕は、学歴コンプレックスがある。
就職活動のときから、いや、もっと前から、ずっとあった。
履歴書に書かれた学校名、同期との学歴差、社内での空気――
「俺だって、ちゃんとやれば、できるんだぞ」って、ずっと思っていた。
だから、思った。
「MBAを取るなら、せっかくなら、学歴ロンダリングしたい」
「履歴書に、慶應、一橋、早稲田……書いてみたいじゃん」
【調べれば調べるほど、“無理”が並んだ】
でも現実は厳しかった。
有名大学のMBAコースの多くは、通学型か、
通学+オンラインのハイブリッド型だった。
当時、完全オンラインで完結できるMBAは、まだあまり多くなかった。
平日夜や土日の通学が必須となるコースも多く、
フルタイムで働きながら通うのは、現実的にかなり厳しかった。
正直、費用もびっくりした。
200万円〜400万円。学費だけでこれ。
教育給付訓練制度をうけられれば、
約100万の補助がでるようだがそれでもまだ高額だ…。
しかも、どうやら入学試験もあるようだ。
小論文とか、面接とか、試験とか……
「マジか。やっぱりちゃんと“受験”するんだな…」
そう思って、改めて現実を知った。
「こんなにお金と時間かけてどうするんだ……」
独立・開業できるわけでもなく、
昇進や昇給に直接、つながるわけでもない(少なくとも弊社では)。
ましてや学歴ロンダも難しそう。
いや、そもそも、この歳で学歴ロンダリングしたところで…。
そう思ったことも多々あったけど、それでもやっぱり思っていた。
「やってみたい」って。
【出会ったのは、“日本最大の経営大学院”】
友人に紹介されたのが、日本最大の経営大学院を謳う、
完全オンラインも対応の大学院だった。
国内MBA、オンライン対応、働きながら受講可能――
正直、当初は、名前さえ知らなかった…。
そんなところに高額の学費を支払うのはなあという躊躇もあった。
でも、いろいろ調べてみると、この大学院では、
大手企業、中小企業、個人事業主、医師、公認会計士など
さまざまな職種の人たちが働きながら、学んでいた。
しかも、口コミを見る限り、とても満足度が高そう。
実際に、卒業したという同僚に聞いても、
とても満足度が高そうだった。
だったら、体験クラスをうけてみるしかない
(詳しくは第8話にて↓↓)
さらに、体験クラスの後の説明会でのひと言が刺さった。
「学歴やブランドを重視したい方は、うちじゃありません」
「うちは、実践重視。つかえるMBAを学びたい方はぜひ」
見抜かれている……と思った。
完全に、図星だった。
そして気づいてしまった。
【この歳で、肩書より“実務で使える学び”がほしかった】
ケースメソッド中心の授業。
講師は全員、現役の経営者やビジネス実務家。
そして、MBAフォルダー。
ディスカッション形式で、“今の仕事”にすぐ使える学びが得られる。
「ああ、そうだ。俺がほしいのは“名前”じゃなくて“実践力”だ」
「この歳で、肩書きだけ足しても意味ない。動けなきゃ、意味がない」
【今、動かなきゃ、絶対にやらないと思った】
何度も同じことを繰り返してきた。
「今は忙しい」「家族がいる」「来年こそ」
でも、そんな“いつか”は、来なかった。
今、動かないなら――
定年後だって、きっとやらない。
そう思ったとき、「今、やるしかない」と思えた。
【それでもビビってた。だから、単科生から始めることにした】
この大学院には、「単科生制度」があった。
まずは1〜2科目だけ受講して、続けられそうなら本入学。
その単位も持ち越せる。
さらに単科生は、授業料も科目ごとのなので、
まさにおためしにはちょうどいい。
覚悟を決めたと言いながら、逃げ道はしっかり残しておくという…汗
「これだ……。これなら、“半歩”踏み出せるかもしれない」
僕にとっては、大きな一歩だった。
ここから、僕の“地獄”が始まった。
🔚次回予告
本入学の前に、“おためし”で火ダルマに――
仕事と課題と家族の両立? 1日1.5時間の勉強?
すべてが甘くなかった。むしろ、全然足りなかった。
