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スミソニアンの博物館群を超速で巡る【ワシントンD.C.旅行記①】

 サンクスギビングウイークに入り、町には色鮮やか装飾が目立つようになってきた。寒さは厳しくなっているが、ホリデーシーズンを前に町の活気は増しているように感じられる。

 先日、アメリカに来てから初めて宿泊を伴う旅行を慣行した。D.C.は、アメリカ建国の歴史を体感するためにも1度は訪れたいと思っていた。旅の様子を数回に分けて、記録していきたい。

 初回は、2泊3日の限られた日程の中で巡ったスミソニアン博物館群について、印象に残った展示をまとめる。訪れたのは国立航空宇宙博物館とナショナルギャラリー、国立自然史博物館、国立アメリカ歴史博物館の4館。国立アメリカ歴史博物館を除く3館は同じ日に訪れたため、かなり急ぎ足で見学することになった。




空と宇宙への挑戦ー国立航空宇宙博物館


 4館の中で唯一、事前に予約して入場した。予約したのは開館時間の午前10時だったが、予約していない人の列はかなり長蛇で、予約しておいてよかったと心底思った。


国立航空宇宙博物館の外観
博物館のエントランスに展示されている巨大な月着陸船
ライト兄弟が開発した飛行機。乗る際の体勢は完全にナウシカ。怖そう…だけど、これが今の航空技術につながっているのか
初代、空飛ぶ車。胴体と翼が分離する。すごいアイデア
森林火災現場に飛び降りる「スモークジャンパー」。初めて聞いたが、日本にもいるのだろうか
館内にはロレックスの時計があった。なぜ?
「空路で行くアメリカ」はたくさんの旅客機がつるされて展示されていた
ジャンボジェットの前脚。遠くから見るとタイヤは小さく見えるが、近くからだと当然すごく大きい
昔の乗務員の制服。右端のはツイッギーが着てそう
昔のユナイテッドはこんなロゴだったのか
旅客輸送の商業化に貢献したといわれるダグラスDC-3(中央)。運用開始は第二次世界大戦前の1936年
実際に飛んでいるDC-3に遭遇したことがある。聞いたことがないエンジン音が聞こえたので、撮影した(7月3日)。90年近く前の機体が現役とはすごい
アームストロング船長の宇宙服。「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」
2026年オープン予定の「空中の第二次世界大戦」。カバーされている機体はグラマン F6F ヘルキャットかな?


名作を追うーナショナルギャラリー


 ナショナルギャラリーは事前に必ず見たい作品を確認しておき、その絵が展示されている部屋を見て回りながら他の作品も見るという形で回っていった。それでも3時間はかかったので、じっくり見て回ったら余裕で1日は過ごせるだろう。


西館のロタンダ
ドガの「14歳の小さな踊り子」。なんとなく気味悪さを感じてしまう
セントゴーデンスの「塔のディアーナ」。実際にこの姿勢ができたら、とてつもない身体能力があるな
ボッティチェリの「若者の肖像」。絵から若者が飛び出てくるのではないかと思ってしまうようなリアルさを感じる
レオナルド・ダ・ビンチの「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」。表情がかなり暗く感じたが、それには理由があるらしい
オランダの画家ヘンドリック・アーフェルカンプの「氷上の情景」。行ったことはないが、オランダは自転車とスケートのイメージを持っている。茶色の壁と額から浮き出るような白い作品できれいだった
フィッツ・ヘンリー・レーンの「Lumber Schooners at Evening on Penobscot Bay」。夕暮れ時、少しずつ暗転していく様子がリアルに感じられた。色がとても美しい。この作品好きだな
ウィリアム・トロスト・リチャーズ「On the Coast of New Jersey」。晴れている空を描けば華やかになるだろうが、曇り空。海への畏敬の念を感じた
ゴッホの「緑の麦畑」。「星月夜」に似たタッチ、雰囲気に感じる。自然は生き生きとしているが、自分は夢見心地というような感覚になる
モネ「日本の太鼓橋」。睡蓮の池にかかる太鼓橋が構図を引き締めているように感じる。MoMAにあった大きいのよりもこちらの方が好みかも
モネ「散歩、日傘をさす女性」。一番人気作品のようで、常時人だかりができていた。この絵をモチーフにした刺繡のトートバッグがかわいかったので買おうか悩んだが、結局買わなかった。トートバッグは意外に使う機会がない
高校時代、美術の教科書の表紙がフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だった。ナショナルギャラリーにはいくつかフェルメールの作品が展示されていたが、この「天秤を持つ女」が1番好みだった。高い位置の窓から差し込んだ光の当たり方が淡く美しい
これは学芸員によってフェルメールの作品ではないことが判明したそう。フェルメールの展示部屋は分かりづらいせいか、人が全くいなかった
昼食はナショナルギャラリーのカフェでいただいた



人気も納得の重厚展示ー国立自然史博物館


 すでに2館を巡り、時間は午後3時近くになっていた。家族連れが非常に多く、3館で最もここが混雑していた。疲れてきたので、あまり写真は撮らずにさっと見て引き上げることにした。


ロタンダで来場者を出迎える巨大なアフリカゾウ
迫力あるモアイ像。持ち帰ってきて罰当たりにはならないのだろうか。無用な心配をした
アメリカマストドン。巨大な化石が並んでいて壮観だった
トーテムポール。千と千尋の神隠しに出てくる緑色の頭を思い出した


意外と穴場?ー国立アメリカ歴史博物館


 他の3館とは別日に訪問した。もともとはアーリントン墓地に行く予定だったが、時間的にそこまで足を延ばすのが厳しそうだったのでこちらを訪れた。思ったよりも来場者は少なく、ゆっくり展示を楽しむ余裕があった。

 展示内容は産業や交通、エンタメ、政治と幅広い。アメリカ関係品の品ぞろえが豊富なミュージアムショップとスタバ、広大なカフェテリアも備えており、訪れることができてよかった。


農業のゲームチェンジャーとなったジョン・ディアのトラクター。カラーリングは今と変わらない
奴隷に関する展示も
グローバリゼーションについての展示では日本のマクドナルドの看板があった
お金に関する展示コーナーの入り口は巨大な金庫の扉
古い蒸気機関車と鉄道橋。写真はピンボケ…
サザン鉄道Ps-4型蒸気機関車。でかい
シカゴからLAを結ぶルート66に関する展示
アメリカの自動車文化の転換点に関する展示でホンダのシビックが登場
昔のガソリンポンプはかわいらしいデザイン
エンタメに関する展示もたくさんあった。ジョン・コルトレーンのサックス
サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンのギター。ヤマハ?
ドラマ「glee」でティナが着用していた衣装。見ていたあなたは同世代
スポーツ関係のコーナーにはHEADのスキー板が創業者の紹介とともに並んでいた。現在の本社はオーストリアだが、創業はアメリカなんだな
アメリカのスター選手リンゼイ・ボンが2018-19シーズンに使用したダウンヒル用スキー板。同じくアメリカのミカエラ・シフリンに塗り替えられるまで女子のワールドカップ勝利数記録を持っていた。2人とも現役だが、アルペンスキー史に名を残すレジェンド


まとめ:日本での生活にもつながっている


 政府閉鎖の影響で直前まで閉館していた場所もあったようだが、無事に全て見られてよかった。いずれも入場料が無料というのはすごい。近くに住んでいたら、通いつめられそうだ。

 国立航空宇宙博物館や国立アメリカ歴史博物館では、アメリカの視点でそれらの歴史を振り返っていた。しかし所々、日本に関する展示があったり、今の自分の生活に直結している事柄があったりとつながりを感じさせるポイントが多々あった。

 ナショナルギャラリーや国立自然史博物館では、日本では見られない物を多数見ることができておもしろかった。

 周辺にはまだまだたくさんの博物館があるので、それらに行けなかったのは少し心残りだ。多すぎて全てを訪れることはできないので、仕方がないと受け入れることにする。




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Takaaki Ueno 最後まで読んでくださってありがとうございます。今後もいろいろなテーマで書いていく予定ですので、応援いただけると大変励みになります。