アメリカの“塩”事情
道路交通に関して、アメリカと日本の雪への対応の違いが見えてきた。特に、雪を溶かすために使う“塩”の扱いに大きな違いがあるように思う。
日本では栃木県北部と福島県会津地域によくスキーへ出かけていた。アメリカではニューヨーク周辺が生活圏だ。「日本」や「アメリカ」と言っても地域が違えば状況も異なるだろうから、あくまで私の知っている両地域で違いを考察したい。
塩によって道路が白く染まる
アメリカの私の住む地域では1月25日に30~40㌢ほどの雪が降った。連日、最高気温が氷点下を大幅に下回る寒さが続いているが、幹線道路の車道には雪はなく、路面も乾いている。
これは降雪中と降雪後の集中的な除雪作業に加え、大量にまかれる塩の効果によるものだろう。雪が溶けた後の道路は、塩の影響で真っ白になっている。走っている車も、車体の前後が白くなっているのをよく見かける。
日本でも塩を使うが、アメリカほどは使っていないと思う。同じことをしようとしても、圧倒的に多い雪の量や降雪の頻度、山間部の低い人口密度などを考えると割に合わないのだろう。

スタッドレスユーザーは少ない
車のタイヤ事情にも違いがあり、日本では冬用のスタッドレスタイヤが必須だが、こちらではオールシーズンタイヤをはいている車が大多数という印象だ。雪が降ったら、除雪と塩まきで早急に道路から雪や氷を除去することが前提になっているように思う。
除雪に使用する機械も異なっている。日本では大型のホイールローダーやグレーダー、ロータリー除雪車、大型の除雪トラックが中心的役割を担うが、アメリカではピックアップトラックやトラックに排雪板(プラウ)を付けた日本よりも小型の除雪車がメーンで活躍していた。このタイプの除雪車は、ニュースではプラウトラックなどと呼ばれていた。
小型でも差し支えないのは、日本よりも雪の量が少ないことと、雪の水分量が少なく軽いためであると想像する。また幹線道路はひっきりなしに除雪車が行き来しており、除雪頻度も高いのかもしれない。

塩不足がニュースになる
寒波の前には、道路用の塩の納入が滞り不足している地域があることを、複数のテレビや新聞が報じていた。それだけ、塩が道路交通の維持に重要であるということだろう。
足元にまかれている小さな塩からも、日米の自然環境や文化の違いが感じられて興味深い。


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