思いやりのバトン
私は今、思いやりの連鎖の最前線にいる。
言語交換(ランゲージエクスチェンジ)をしている韓国人は、とても親切にしてくれる。ただ日本語を教えたり英語を教わったりするだけではなく、「娘が着なくなったから」といってスキーウェアを妻用に譲ってくれたり、「これは読みやすいよ。自由に使って」と英語の本をくれたりした。
うれしい気持ちと同時に、どうしてここまで親切にしてくれるのかずっと気になっていた。少しずつやり取りを続ける中で、その親切は、私よりも先に彼女と関わっていた日本人のおかげなのだと理解するようになった。
彼女は1990年代に渡米して以降、ずっとアメリカに住んでいる。渡米間もない頃に出会った日本人とかなり親しくなり、親友といえる関係になったという。その日本人が日本に戻って以降も手紙による近況報告などのやり取りを続けていた。
しかし、彼女自身が忙しくなったタイミングでやり取りが途絶えてしまい、連絡が取れなくなった。それを、後で出会った別の日本人に相談したところ、親身になって連絡先を探してくれ、親友に再度コンタクトすることができたそうだ。その後は今にかけて親友とのやり取りが続いており、彼女が日本語を学ぶモチベーションになっている。
また、旅行で日本を訪れた際も日本人に親切にされたらしく、感銘を受けたようだ。
彼女の親切心は、彼女自身の優しさに加えて、これまでに関わってきた日本人1人1人の思いやりの積み重ねの上に成り立っている。過去のエピソードの数々を聞き、それを理解した。
そして今、過去に彼女と関わった日本人から続く思いやりの連鎖の最先端に私が立っている。
今度は、私がどう行動するかを問われている。その親切をただ受容するだけなのか。あるいは、さらに別の人へ渡していくのか。
この良き連鎖を、私も次につなぎたい。受け取ったバトンは、温かくも重い。
きょうの1曲
Message From The Stars (cover) - Dabeull with Holybrune & Rude Jude
「きょうの1曲」をまとめたYouTube再生リストはこちら
最後までご覧いただきありがとうございます。
スキやコメント、フォローをいただけますと、励みになります。
よろしければ、こちらもご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでくださってありがとうございます。今後もいろいろなテーマで書いていく予定ですので、応援いただけると大変励みになります。