アメリカ生活1年目を振り返る
年度末の混雑した羽田空港に、地に足の付かないふわふわした気持ちでいた1年前。渡米前は海外で暮らすことは考えたこともなかったが、気づけばアメリカで生活を始めて1年がたった。この機会に、1年間を振り返っておくことにする。
ストレスを感じた渡米直後
アメリカに来たばかりの頃は、生活を立ち上げるのにいっぱいいっぱいだった。スーパーに行っても、探している物の置いてある位置が分からないし、パッケージに書いてあることもよく分からない。
ホテル住まいから引っ越し、日本からの荷物受け入れ、ソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)取得のための手続き、運転免許証の取得など列挙すれば簡単そうだが、手続きがうまく進まないこともあって大変だし時間もかかった。
手続きが終わり、今はこちらの生活にも慣れた。しかし当時は、日本で当たり前にできていたことができなくなり、結構ストレスを感じていたと思う。
決断を後悔しないように
私は働いていた会社を退職して、妻の転勤に帯同する形で渡米した。それについては、1年前に書いた下記の記事で語った。
働くことを中心に日々の生活が回っていた状態から、いきなり何をしていいか分からない環境になり、今振り返れば戸惑っていたと思う。
自分が何を大切に考えて仕事をやめたのか。そして、無職になって駐在に帯同する“男”である自分を社会はどう見るか。かなり考えたが、これは二元論で語れる話ではなく、自分の決断を後悔しないように生活していくしかないと思うようになった。
少しずつ前向きに
渡米したばかりの頃は、不安もあって積極的な気持ちになれないこともあった。最初は散歩から始め、夏以降はESL(English as a Second Language:英語を第2言語として学ぶ人のための英語教室)にも通い始めた。
つたない英語だが頑張って話そうとしているとその姿勢が伝わるようで、クラスが変わっても当時の先生やクラスメートとランチに行くなど交流が続いている。クラスメートの紹介で出会った人と言語交換を始めたり、クリスチャンの級友と聖書を一緒に読んだりもするなど、少しずつ生活範囲は広がっている。
家事に休みはない
本業の家事に関しては、面倒な掃除をルーティンに取り込むことで何とか続けている。家事を続ける中で、専業主婦・主夫の1番大変なことは「休みがないこと」だと気づいた。渡米前までは会社員をしていたが、いくら激務続きでもいつかは休みが来る。
主夫は自分が休めば、そのつけを自分で回収しなければいけなくなる。だから、料理をしながらできるだけ片づけをしたくなるし、掃除はこまめにしようという気持ちになる。
妻はアメリカで働いているものの、時差のある日本とのやりとりもあって早朝から夜遅くまで働いているのが常だ。自分で言うのも何だが、私がいなければ生活は回らない。
日課となったnote
自分と同じ境遇の人が周囲にいないこともあって、考えていることを書こうとnoteを始めた。noteも始めてちょうど1年になる。
最初は何を書いていいか分からなかったが、多様な考えの人たちがいろいろなことを投稿しており、それを読みながら自分のことを書くことに慣れていった。1月からは毎日投稿を続けており、日記やスキー場の訪問記録など雑多なことを書き続けている。
読んだり考えたりするだけでは、なかなか前向きな気持ちになりづらい気がしている。ここに書いてまとめることで、自分の行動が変化している部分も大なり小なりあるだろう。
投稿内容は毎回ばらばらのテーマにも関わらず、読んでいただいたりコメントをいただいたりして大変励みになっている。皆さまには、感謝を申し上げたい。
何事にも代えがたい経験
アメリカに来て良かったことは、月並みだが視野が広がったことだ。私はもともと地方紙の記者であり、非常にローカルな視点を持っていた。逆に言えば、ローカルな視点から社会を見つめることにおいては、それなりの自負心を持っている。
偶然ではあるがアメリカに来たことで、日本や地元を外から見ることになった。あいさつの違いから趣味で行くスキー場の雰囲気の違いまで、さまざまな違いを日々体感している。これは渡米しなければ経験することができなかったことで、代えがたい経験だと感じている。
かといって、自分の基礎は変わらないとも思う。持っていた自分の素質に、アメリカ生活での経験を今後も上乗せしていきたい。
次の1年へ
大きなことは何もできていないが、手堅く充実した1年だったと総括する。次の1年も、少しずつ行動範囲を広げながら積み重ねていきたい。

きょうの1曲
ねっこ - King Gnu
「きょうの1曲」をまとめたYouTube再生リストはこちら
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