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近づく冬と美しいニューヨークの夕焼け🌆

 上着の首のすき間からピリッとした冷気が入り込む。その瞬間、「ああ、俺は生きている」と感じる。肌を刺すような冷たい風は厳しくもあるが、そのおかげで空気が澄み渡り、冬の空は1年で最も美しい。

 アメリカ北東部は、日中は15℃前後まで気温が上がるが、朝夕は0℃近くまで冷え込むようになってきた。本格的な冬がすぐそこまで近づいている。

 冬は、寒さや日没が早いことから、どちらかというと嫌いな人が多いイメージがある。しかし私は昔から冬が好きだ。趣味がスキーというのもあるが、何よりも冬は空がきれいなのだ。

 気温が高い夏は空気中に多くの水蒸気を含んでいるし、春先は花粉や黄砂で空気がよどんでいることが多い。その反面、冬の空はより青く、星は一つ一つがクラリティの高いダイヤモンドのように輝いている。

 田舎で育った私は中高時代、他の交通手段がなかったことから自転車や原付バイクで通学していた。部活で夜遅いのが当たり前だったため、冬は星空を眺めながら自転車をこいだ記憶がある。

 田舎は光源が少ないため、夜空がとてもよく見える。流星群の日でなくても、流れ星を見たことが何回かあったほどだ。自転車はとても大変だったが、今思えば冬が好きになったきっかけでもある気がする。

 先日、カメラと三脚を持って景色が良さそうなポイントに出向いてみると、美しいニューヨークの夕焼けを望めることができた。空のオレンジ色は日没後が最も濃い。それが少しずつ弱まって青みが増し、ブルーアワーへと切り替わっていく。その境目の時間帯は夕焼けが最もきれいに見えるタイミングである。

 ハドソン川を挟んだ対岸にはマンハッタンの摩天楼がピョンピョンとつくしのように飛び出ている。近くから見ると巨大なビルも、遠くから見ると愛らしいものだ。空が暗くなるにつれて、ビルの窓から漏れる光が目立つようになっていく。騒がしさから離れた所で眺める大都会の景色はいいものだ。


ニューヨーク・マンハッタンの夕焼け。中央を流れるのがハドソン川


 日本では地元の栃木と東京でしか暮らしたことがない。そのため、こちらの寒さは想像できない。1月や2月は心理的にも落ち込むような季節だと聞く。健やかに乗り越えられるように、今から備えたい。


中高時代は雪の日も自転車で通った。これだけ積もるとタイヤが空転して前に進まない…




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