真夏にスキー。北米唯一の屋内ゲレンデ「BIG SNOW」を滑る【🇺🇸スキー場探訪記①】(2025.8訪問)
私の1番の趣味はスキーだ。特に学生時代は夏場でもスキーのことが頭から離れないほどだった。当時夢見ていたのは、真夏でも白い雪の上を滑れる室内スキー場。しかし日本には夏も滑れる規模の大きな室内スキー場は私の学生時代にはなかった。
アメリカに引っ越してからしばらくして、巨大ショッピングモール「American Dream」(ニュージャージー州)の中に、「BIG SNOW」という室内スキー場があることを知った。真夏にも本物の雪で滑れるという。どんな様子なのか滑ってみたいと思い、道具を持参して訪れてみた。
BIG SNOWとは?アメリカ版のザウスだ
HPの掲載情報によると、BIG SNOWは北米で初めてかつ唯一、1年間を通して本物の雪で滑れる屋内スキー場。HPやパンフレットでは「EVERY DAY IS A SNOW DAY」とうたっていた。
これはかつて、千葉県船橋市にあった巨大屋内ゲレンデ「SSAWS(ザウス)」(2002年閉業)の「Spring Summer Autumn Winter in Snow」を彷彿とさせる。学生時代は何度、「ザウスが営業を続けていれば良かったのに」と思ったことか。
両室内スキー場は都市型スキー場という点においても共通している。BIG SNOWはニューヨークのセントラルパークから車で約20分という近さ。一方のザウスは都心から電車で30分ほどだったという。
コースに目を向けると、BIG SNOWは全長が約300メートルで、490メートルだったザウスよりは規模が小さい。しかしながら、通年気温が氷点下に管理され、自然に近い雪質を楽しめるという点では共通している。調べると、ますます楽しみになってきた。

スキー場に行く前にやっておくこと
BIG SNOWのゲレンデ定員は500人で、2時間制。利用は要事前予約となっている。そのため、HPで時間を指定してチケットを購入しておくことが必要だ。チケットは下記のような種類があるようだ。
2-Hour Slope Access Ticket(用具レンタルなしのリフト券)
Single SNOW Day Rental Package(用具レンタル含む)
3 Hour Children’s Program(子ども向けレッスンパッケージ)
私は用具を持っているので、2-Hour Slope Access Ticketを購入した。ちょうど夏季のセール期間だったようで、約30ドルで買えた。現在(8/21時点)
は59.99ドルになっているので、半額だったと思われる。ちなみに、1993年のザウスは2時間で5,900円だったと記載しているサイトを見つけた。BIG SNOWの価格も高く感じるが、物価などを考慮すれば妥当、もしくは良心的と言えるだろう。
【写真】現地レポート
訪れたのは土曜日(8月16日)。時間帯は、Googleの「混雑する時間帯」で最も空いていそうな朝1番の午前10時からの枠にした。真夏のアメリカの屋内ゲレンデは、どのような雰囲気だろうか。まずはたくさん撮った写真を通じて様子を振り返り、最後に感想を書き記したい。
到着と入場






着替えと準備




ゲレンデの様子














退場





BIG SNOWを滑って分かったこと
寒さについて
真夏の外気温から氷点下の環境に飛び込むのは初めてだったが、意外にも「寒い」と感じることはなかった。気温は-2℃程度に保たれており、スキーウェアを着用して快適に滑走できた。
雪質と滑走感覚
ゲレンデにはさらさらとした砂のような雪が積もっていて、春のざらめ雪を軽くしたような滑走感覚だった。ただ、訪れた日は雪が汚れており、板の滑りが悪いストッピングスノー。板を持参するなら、汚れ雪用のワックスで手入れをしておくと安心だ。
練習利用としての可能性
2時間という制限時間は、ちょうどいい長さだと感じた。景色の変化がないためどうしても飽きてくるが、夏場の足慣らしには有効だ。ただし混雑しており、思い切りスピードを出したり、ロングターンをするのは難しかった。板は大回り系より小回り系が向いている。この日は土曜日だったので、平日なら違った状況だった可能性はある。
基礎スキーの練習を想定しているなら、プラスノーの方が練習になる気がした。
パーク利用の魅力
一方で、ジャンプ台やレールといったパークアイテムは充実しており、パーク派のスキーヤーやスノーボーダーには理想的な環境だったと思う。夏でも本格的に練習できるのは大きな魅力だ。
利用者層と雰囲気
リフトで数人と話したが、いずれの人もニューヨークから来たと言っていた。中には常連の人もおり、都市型スキー場としての機能を果たしていることが感じられた。
来場者は上級者ばかりではなく、初心者も多い。レッスンを受けている子どももいた。スキーやスノーボード以外にもちょっとした遊び場やそり滑りができる場所があり、幅広い層に開かれていると感じた。
総評
夏に本物の雪の上を滑るという非日常を気軽に体験できるのは、やはり魅力的だった。練習目的よりもアクティビティを楽しみたい人により向いている場所だと感じた。
日本ではできないことなので、スキーやスノーボードが好きなら、“真夏の滑走体験”として1度挑戦しても良いだろう。また夏のニューヨーク観光ついでに、少し変わった体験として訪れてみるのもおもしろいかもしれない。
番外編:日本の屋内ゲレンデ「狭山スキー場」
日本にも埼玉県に狭山スキー場という屋内スキー場がある。しかしこれは半屋内で、営業期間は秋から冬のみ。私の学生時代には1人乗りリフトがあったが、今はリフトがなくなってしまったらしい。
19歳のリフト券が無料になる「雪マジ!19」というキャンペーンがあり、それを使ってオールナイト営業日に行ったこともある。正直に言って屋外ゲレンデのように楽しく滑れるわけではなかったが、電車で行ける近場のスキー場の存在はありがたかった。





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